北浜の青山ビルで、10日(土)まで
「よきものきものふるきもの」という展示会をしております。
よろしければお運びください。
下記ご挨拶文を書かせて頂きました。
「よきものきものふるきもの」ごあいさつ
今年は大好きな北浜の大好きなレトロビルにある大好きなギャラリー「遊気Q」さんで、実に三度も展示のご縁をいただけた素晴らしい年でした。
私は、ふるきもの、というよりは、”人生”ならぬその物の生きてきた“物生”、つまり魂のようなものにいとおしさを感じます。
特に着物に関しては、祖母や母、知人の方々から譲り受けたものだけでなく、いつかどこかで誰かがまとっていたであろう着物が私の元にたくさん集まってきています。
なんども解かれて水をくぐり、新たに仕立てられたものもあれば、一度も袖を通されることなくしつけ糸がつけられたままのものもありました。擦り切れたところにつぎがあてられたもの、小さなしみがついたもの、それぞれが幾通りもの想い出を秘めていながら、いつか風が通り、光のあたるその日を待ちわびていたかのような気がします。
さて、そんな着物に命を吹き込んでくれる様々な小物たちは、実は必ずしも“ふるきもの”とは限りません。
特に“着物専用”に用意されたものでなくても様々な楽しい組み合わせができることを知ってからは、スカーフを帯揚げに、ブローチは帯留に、そしてブレスレットを羽織紐に…というように、どんどん遊びや工夫の幅は広がっていきました。
最近では、和洋兼用で使えるものから順に買うものを考えるようになってきつつあります。そしてこれから和装を、と考えておられる方にも、「こんなに自由に楽しめるんだ」と、もっともっとたくさんの方が気軽に着物の良さに親しみ、箪笥の中に眠ったままの着物たちが朽ちていく前に一度でも袖を通してやっていただけたらと思います。
今回の展示で作品を制作された「工房ウィンヤーン(タイ語で「魂・霊性」の意味)」の木島裕康さんは、元々シルバーのアクセサリーを作っておられましたが、漢字・梵字に判じ物、リアルな動物や植物など、どのモチーフもちょっとひねりを加えた独特の作風が個性的。それでいて、切り込みや打ち出しの技術は、これでもかというほど繊細・精巧で、こだわりも感じさせられます。
ともすればくすんだり、凡庸になりがちな古着コーディネートに風穴をあけてもらえそう、と和小物制作をお願いしたところ、ペンダントトップにスイッチできる帯留や、和装にも洋装にもつけられるピアスなど、心憎い細工ものを用意してもらえました。着物に限ることなく、生活のエッセンスに加えて楽しんでいただければと思います。
そのほか、フェルト作家のArtistsさんによる金魚のピアス、大正生まれで文字通り生きながらにして“ふるきもの”となりつつあるOkaーchanによる刺繍足袋や額なども展示しています。
また、今回は着倒されて“物生”を全うした着物をほどいて洋服に作り上げる是枝律子さんとの共同展示となりました。ほかにも素敵な布を用いた作品が並びます。
是枝さんは元看護師で、マザーテレサに出会ってからインドに数十回通い、支援を続けてきた方で、今も看護学校や小中学校で講演をされ、マザーのことを語り続けられています。
11/9(金)にはマザーとのエピソードや写真を紹介するイベント「マザーテレサあふれる愛、写真展とトーク~マザーテレサに出会って」を予定しています。ぜひお越し下さい。
本日はお越しいただき、本当にありがとうございました。



