こんにちは。

 

小夜子です。

 

 

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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。

 

新婚からずっとセックスレス。

気づけば干支一周回ってました。

 

私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。

 

本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。

 

「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。

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前回の記事はこちら。

 

 

 

今回も夜明けさん側の視点からのお話です。

 

 

 

 

このブログを書くにあたって決めたことはひとつ。

 

同じ出来事を妻と夫、正反対の立ち位置にいる二人の双方の視点から描くということ。

 

 

 

たかがセックス、されどセックス。

 

 

 

男とか女とかしたいしたくないとか性欲がどうとか性欲の問題じゃないとか

一言では済ませられない複雑な糸が絡み合ってこんがらがってるからこそ

片側の視点からだけでは語れない問題です。

 

同じ山でもあちら側とこちら側では見え方が違うし、

もしかしたらあちら側の人にとってはそこに山があることすら気づいていないかもしれない。

 

 

さらにいえば自分がどちら側に住んでいるのかによってとらえ方が変わってきます。

 

ある人にとっては夜明けさんが極悪非道に思えるかのしれません、

一方である人にとっては小夜子が弱く自立していない女性に見えるかもしれません。

 

 

 

でも、同じ出来事でも人によって

「見え方が違う」いうことを知っているか知らないか・・・そのことに気づけているだけでも物事の捉え方そのものが違ってくると思うのでこのストーリーではブラさず両方の視点で書いていきます。

 

 

またあくまで「当時の」夜明けさんの考え方を素直に表現しています。

(ウケや好印象を狙うとそもそも歪んでしまうので)あえて強烈な言葉を用いて表現していますので何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

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こんにちは、

 

夜明けです。

 

 

 

そもそも忘れてはならないのが、

 

 

ボクはセックスをしたくないのです。

 

 

 

しようと思えば出来るとか

ヤル気さえあればできるとかそういう問題じゃなく、

 

したくないのです。

 

 

 

 

子供を作るためにはまずセックスをしなければいけません。

 

 

でも、それができない場合(したくない場合)

 

医療の力を借りるしかないですよね。

 

 

もともと機能的に出来ないとか

体の構造上何かうまく機能できていないとかそういうことじゃありません。

 

 

ボクも普通の青年のように出来ていました。

 

 

が、いつしかしたくなくなった。

 

 

 

 

 

 

妊娠する方法ってそんなに大切ですか?

 

 

自然だろうが人工だろうが体外だろうが

方法はなんだってよくないですか?

 

 

 

 

 

負担がかかるのは女性ということも理解しています。

妊娠出来るのも出産できるのも女性。

男性の僕には生物の構造以上どうすることもできない。

 

変わってあげることもできない。

 

 

 

 

でも・・・

 

 

 

そんなことにこだわらなくても

結果こうして僕たちは夢を手に入れていってるのだから。

 

 

二人とも「よかった」と喜んで

誕生を楽しみにしているのだから

 

 

もうそれだけで十分ではないですか?

 

 

 

今こうして夢が叶った。

 

 

幸運にもたった一回の人工授精で妊娠が成立し、

順調に行けばこのまま秋には生まれる。

 

これ以上何がありますか。

 

万々歳じゃないですか。

 

 

 

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妊活時期に1回チャレンジする時点でボクは嫌気がさしていた、

 

できるわけないことが取り掛かる前から分かっていた。

 

 

やる前から既に「出来るわけない」と分かり切っていることにチェレンジして

さらに二人の関係を悪化させて気まずい空気に耐える必要がなぜあるのでしょう。

 

 

小夜子は「しばらく年月が空けば新鮮な気持ちで取り組めるかもしれない」と期待している様子だったけど

 

そのポジティブさすら重かった。

 

 

 

できるわけないとわかっていたけど、

その一回すら断るとどういうことになるのかが分かっていたので応えました。l

 

 

もしあの時、小夜子が自然妊娠にこだわり続けたらボクたちはきっと別々の道を歩まざるを得なくなっていたと思います。

 

 

 

ボクがなぜセックスができないのか

 

そんなこと自分ではわかりません。

 

 

理由をあげつらうことはできます。

 

 

 

疲れてるから

仕事が忙しいから

大きな仕事が待っているから

寝不足だから

家事育児に疲れているから

家族としか見れなくなったから

 

 

男・女に限らず、

 

「したくない理由」なんていくらでもそれらしい言語化できます。

 

 

 

 

が、

 

 

 

 

本当の本当の本当のところで

なぜこんなにしたくないのか、

どうして自分ができないのか

 

それを自分自身で見つけることができないのです。

 

 

 

妻のことを愛していないのかって?

 

 

愛してます。

 

とても大切に思っているし、家族にしか見えないわけでもありません。

 

 

 

 

 

妻が外に出ればまだ彼女のことを「女」として見る男がいるかもしれないことも分かってるし、「女として見れない」とかそういうことでもないのです。

 

 

 

「どうしてもしたくないものを強要される身」について真剣に考えたいことありますか?

 

 

したくないものを強要される身にもなってほしい。

 

 

 

 

二人目の子供を欲しい、欲しくない

セックスをしたい、したくない

 

こういうテーマの時いつも「ない」側が責められがちだけど

 

ボクは今でも「ない側」の気持ちがよくわかります。

 

 

 

 

どうして「したくない」「欲しくない」側が責められなければいけないのか、

 

 

そんなに罪なことですか。

 

 

 

男だから応えないといけない?

妻だから応えないといけない?

夫婦としての義務?

 

 

 

したくないものはしたくない。

 

 

 

 

 

どうして応えないことが罪になり、

叶えてあげないことが罪になるのか

 

 

 

思いやり?

 

それを言うのならボクのしたくない気持ちに寄り添ってくれるのだって思いやりではないですか。