TPP亡国論(中野剛志)
集英社新書0584A
2011年3月
本書は2011年3月22日、東日本大震災
の直後に発行されたもの。
そして、鳩山~菅(東日本大震災)~野田
の政権の後、ギリギリ、2012年12月の
第二次安部内閣の登場で間に合った
現在。
著者は、デフレ脱却が先決であり、
農業の生産性の向上は
その後と主張しています。
そのうえで、戦略的に考えるため
には、「いざとなったら、自分たちの力で自分の
国を守る」という独立国家としての当然の責務を
タブー視せず、自主防衛を覚悟すればよいの
ではないでしょうか、とも。
続けて…そうすれば、「アメリカの要求に素直
に応じておかないと、国が守れないのではないか」
などという強迫観念におびえずに、世界情勢を
正しく分析し、問題の本質を正面から議論して、
日本を守るための国家戦略を構想することが
できるはずです。
これまでどおり、国防はアメリカに頼り切った
まま、平和と繁栄を謳歌していたい。
時代が変わっという現実を受け入れたくない」
という強い願望が、べっとりと、へばりついて
いるのです…と指摘しています。
福沢諭吉の「開鎖論」
諭吉は、開国後の日本が
「自ら守るの力」「自立の力」
をもち、
独立国家として存在することを
願いつつ、幕末・明治の激動の
時代を生きました。
しかし、それからおよそ140年後
のTPPをめぐる騒動が示したのは、
日本が「自ら守るの力」「自立の力」
をもっていないだけでなく、
もとうとすらしないということでした。
…と強調しています。
「四行読書日記」
1.(事実)一番印象に残ったものは何ですか
福沢諭吉「開鎖論」がTPPに対する国家戦略論と
してよみがえった。
注)一番印象に残ったことやアンテナに触れた
事実を一つ選んで書く。
2. (発見)直感的に思ったことは何ですか
安保関連法は「いざとなったら、自分たちの力
で自分の国を守る」という独立国家としての当然
の責務を明確にした。これが戦略的に考えること。
注)事実から得られた発見や感想などを書く。
3. (教訓)学んだことをひと言でいうと何ですか
開鎖論
…(TPPによる第二の)開国だろうが、鎖国だろうが、
どちらが国益に沿うか国民がしっかりと議論した
うえで決めろ! (三橋貴明氏)
注)学んだことを一般化、抽象化して書く。
4. (宣言)その学びを活かしてどうありたいですか
私はマスコミ等が大合唱する事は、眉に唾を
つけて対処しています。
注)「こうありたい」という姿を描き、そうなれている
自分を想像して現在進行形で書く。
ではでは