角川文庫本にてでていた

古代の日本が“想像できる”ような気がしてくる本📖

水木しげるさんが物語の中に登場する。
例えば、日本霊異記の本を読んでいる。そしてすぐ物語に戻る。
観音信仰する女性のもとに
“水木しげるっていうもんだけど貴女お金持ちと結婚した方がいいよ”っという。
それでそのお金持ちの男性を引き合わせる。
そのとき家には何にもないけどその女性はひたすら純粋に祈っていた。
そしたら隣のおばあちゃんが料理を持ってきてくれた。
重箱は返して欲しいって言われたので
ある日に重箱返却にいったら、その家のおばあちゃんは
そんなの持って行った事ないよって云われた。
もうその女の人はキツネにつままれたみたいになった。
またある時、観音堂に行ったら、その女性がおばあちゃんにあげた着物を
観音様が羽織っていた。

おばあちゃんに変わって(変身)
観音信仰していた女性の処に観音様が料理を運んでくれたっていうお話。
観音様信仰していたら、必ずよい事が有るからと、
仏教のお坊さんたちが、人々に布教していったんだろう。
そういう逸話で人々に説明していったんだろうって思ったんですけど。

又、観音信仰していた人々が、
自分に良いことがあった時に、
それをじぶんの能力の結果とせずに、
いま良い結果があるのは、
きっと“観音信仰のおかげさま”だって思ったため、
それを皆に伝えて言ったものが、さらにオヒレついて
大きな話になっていったのかな?!
よく、“噂話”はどんどん拡がるでしょ。
それで最初の話より、さらに違う話になってしまう。

又は、観音堂に集まる人々が
観音信仰していたら“こんないいことあったよ”ってお話する会合があり、
そこのお寺のお坊さんが、話を書き取って本書いて出版して、
それを“布教活動”に使ったんだと思う。

又は、観音で“お祈り”していたらこんな良いことがあったって
お坊さんに報告した人々に
そこのお寺のお坊さんが応えてくれて、
それは良かったね。
ますます観音様信仰してくださいねといって、
“布施”などをオススメしたのかも?ね。
観音様ってすごい力があるよ。
パワーアップしたかったら“祈願”や“布施”してね。
こうして“現世利益”信仰が産まれたんだってね。
“前世”や“来世”の話しても皆ピンとこないもんね。

この話は信じる・信じないは
これ読んだ人々の自由ですよ。