いいものをあなたに -22ページ目

いいものをあなたに

音楽、映画からネットビジネスまで皆様に「いいもの」を紹介しています。

こんなところで遊んでないで、さっさと帰って油まみれになって働け!

これは経営者向け勉強会に講師として呼ばれたときに本田宗一郎さんが発した言葉です。
理論や勉強は大切だがそれ以上に実務の中で培われるものを大切にし、一生懸命汗水たらして自分の事業を行えと戒めました。

ホンダの創業者、本田宗一郎氏はある日、あっさりと代表の座を降り。
そして、彼は全国行脚の旅に出ます。

全国のホンダの営業所、工場を訪れ社員一人一人に挨拶し、握手を交わしたいと言い出したのです。
それが社長を辞める際の彼の唯一の願いでした。

飛行機、車、新幹線を乗り継いで彼は全国どころか外国も含め、1年半ですべてを回りきりました。

ある工場で宗一郎氏と握手する前に急いで走り去ろうとするものがいました。

「どうした?」

そう呼び止めると 「手が汚れているから」

と油で真っ黒になった手を隠しながらもぞもぞしています。

すると本田宗一郎さんは、

「いいんだよ、それでいいんだ」と彼の真っ黒な手を握り締めた。

「働いている手じゃないか、立派な手だ。俺はこういう手が一番好きだ」

そういいながら涙ぐむ本田宗一郎氏と一緒に社員も涙を流しました。


・・・流石ですね・・・

こんな本当の経営者が増えてほしいですね。






1969年にこのロック・グループがデビューしました。

デビュー・アルバムは「クリムゾン・キングの宮殿」。

このグループ結成時のオーディションには、エルトン・ジョンやブライアン・フェリー(ロキシーミュージック)
も応募したけど落ちたそうです。

初期メンバーは、
ロバート・フィリップ:ギター
グレッグ・レイク:ベース、ボーカル
ビーター・シンフィールド:作詞
イアン・マクドナルド:キーボード、ボーカル
マイケル・ジャイルズ:ドラム、ボーカル

1969年にビートルズの実質的な最終アルバム「アビーロード」がヒット・チャートNO.1を
突き進んでいるときに、この「クリムゾンキングの宮殿」が登場しました。

いわゆるプログレシブ・ロックというジャンルです。

その特徴として
 アルバム全体を一つの作品とする意識の徹底(コンセプト・アルバム)
 大作・長尺主義傾向にある長時間の曲
 歌が短く演奏重視で、インストゥルメンタルの楽曲も多い
 技巧的で複雑に構成された楽曲(変拍子・転調などの多用)

他にもピンク・フロイド、イエス、エマーソン・レイク・アンド・パーマー、ジェスロタル・・・がこの分野でしょうね。

なによりそのレコードジャケットの斬新さに驚き、その音の深さ、濃さに感動したものでした。

POPSとは一味違うその「音」にレコードを買いあさったものです。
(ちなみに前身のマクドナルド&ジャイルズのLPも持ってます)

44年前の「音」ですよ!!聴いて下さい。



キング・クリムゾンはその後メンバーの入れ替えを繰り返しギターのロバート・フィリップ色が濃くなりますます難解な楽曲へと進んでいきます。このデビューアルバムはおそらくキング・クリムゾンのアルバムの中で一番聴きやすいアルバムでしょう。

日本ではなんとザ・ピーナッツがカバーしています。
ザ・ピーナッツもいずれご紹介したいと思っていますが素晴らしいデュオでしたね。




ある寒い1月の朝、
一人の男がワシントンD.C.の駅で座りながらバイオリンを弾き始めました。

彼はバッハの曲を1時間程演奏しました。
その時間帯は通勤ラッシュだったため、
約1100人がその男の前を通りました。

1分後、バイオリニストはやっとお金を稼ぐことができました。
ある女性がケースに1ドル札を投げ入れましたが、
彼女は止まることなく歩き続けました。

3分後、ある中年の男はバイオリンを弾いている人がいると気づき、足を止めました。
しかし、結局止まったのはほんの僅かな時間で、数秒後にはその場を離れました。

一番彼の音楽が気になったのは、3歳の男の子でした。
彼のお母さんは急いでいて、男の子の腕を強く引っ張りました。

それでも男の子はバイオリニストを聞こうと足を止めます。
お母さんは男の子の背中を強く押し、無理やり歩かせました。

それでも男の子はずっと後ろのバイオリニストを見ながら去って行きました。
他の子供も同様でしたが、親は全員例外なく止まることなくその場を去りました。

彼が演奏した一時間内で、足を止めて彼のバイオリンを聞いたのはたった6人でした。
お金を入れてくれたのは20人程でしたが、止まった人は誰もいませんでした。

稼いだお金はたったの32ドル。

彼が演奏をやめ、駅が沈黙に包まれた時、気付いた人は誰一人いません。
拍手はなく、このバイオリニストを認める人はいなかったのです。



バイオリニストの名前はジョシュア・ベル


彼は世界で最も才能のあるミュージシャンの一人です。
彼はたった今、歴史に残る傑作を演奏したのです。

それも3億円のバイオリンを使って。

彼の駅での演奏の二日前、彼のボストンでのコンサートのチケットは、
一枚一万円するものの全て売り切れました。


これは実際にあった話です。


ジョシュア・ベルが素性を明かさず行ったこの演奏は、
人々の視覚・嗜好・優先順位を研究するための実験として
ワシントン・ポスト紙によって行われました。


私たちは本当に「美しさ」を理解しているのだろうか?


それをちゃんと足を止めて味わっているのだろうか?


予想していない状況でも、才能を感じ取ることはできるのだろうか?


結論として言えるのは、私たちは本当の「モノ」を理解できているのでしょうか?

有名なミュージシャンだから・・・

25年もののワインだから・・・

フランスで学んだシェフだから・・・

・・・東京大学卒業だから・・・

全てその先入観で見て感じてしまっていないでしょうか?

ほんとうの「いいもの」を感じ取れるようになりたいものです。

また、もし私達は世界で最も才能のあるミュージシャンが、
歴史上一番の傑作を使用して演奏してさえ気付かないのであれば、
私達は他にもきっと多くの「美しいもの」を見過ごしているのではないでしょうか・・・