お久しぶりの投稿である。まあ誰も待ってはいないだろ。
今回はケビン・コスナーの出世作である「アンタッチャブル」。
以前ここに書いた「ヤングガン」同様、私が特に好きな映画の一つである。
私にとって80年代後半は至宝とも言える作品が数多く生み出された時代だと思う。

前置きが長くなったが取りあえず作品のご紹介をば・・・
1930年代、禁酒法時代のアメリカ・・・アル・カポネが密造酒や密輸した酒を非合法に売りさばいて暗黒街を支配していた時代・・・
財務省からシカゴ警察へ派遣されたエリオット・ネスは一つの新聞記事からカポネ摘発に動き出す・・・
最初の捜査は情報が漏れていたために空振り・・・独自に信頼出来る仲間を三人集めて出直しを図る。
密造酒を造っていた郵便局へ強制捜査・・・カナダ国境からの密輸阻止そしてカポネの帳簿係の逮捕・・・
そこからどんどん話は信念を貫く事の厳しさと残酷さを見せていく。
カポネの報復が始まり、仲間二人が無残に殺される・・・

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この映画の気に入っている所は一杯あるのだが、その中でも特に挙げたいのはカポネの裁判で有罪を勝ち取りアンタッチャブルは解散、警察署を後にするネスが記者より禁酒法が撤廃された事を伝えられた時、「家で一杯やるさ」と返したシーンだ。
彼は飽くまでも「法を守る」ただその一点のために戦っていた。多大な犠牲を払いながら・・・
だけど法が変わったのであればそれは黙って受け入れるしか無い・・・
その複雑な思いを飲み込みながらの一杯なのだろうと思う・・・

今リメイクするとしたらどうなるんだろう?この作品のテイストを再現出来るだろうか?
技術の発達で画像は鮮明になり、以前では表現出来なかった映像も表現可能となった。
でもそれに反比例するかのように映画の持つ面白さが無くなってしまった感が拭えない・・・