どこからがマイナーか分からないが、個人的見解による個性的名作アニメを紹介
今回紹介する作品は前回言った湯浅政明監督デビュー作
「マインド・ゲーム」(2004年)
ロビン西原作マンガのアニメ映画化。コミックスはマガジンハウスより全3巻(絶版)、飛鳥新社より全1巻として再刊
ストーリー
ある日、西は電車内に飛び込んできた初恋の相手・みょんと再会を果たす。彼女の案内で姉・ヤンの経営する焼き鳥屋に案内されたが、そこで彼女がりょうと婚約している事を知り、落ち込む。その時、突如借金取りのヤクザが押しかけ、それに巻き込まれた西は、お尻の穴から銃弾を撃たれて脳天破裂という、何とも無様な形で死んでしまった。しかし、現世に未練残りの西は、神様の意志に逆らい、自らの意思で生還したのであった。(wiki抜粋)
とにかくパワフル!
当時もう「ちびまる子ちゃん」や「クレヨンしんちゃん」等で
天才アニメーターと評されていた湯浅政明が、
独特のパースを歪ませる表現と、実写、3DCG、トリッキーな色彩、ありとあらゆる様々な手法で物語を描いている。
キャラクターも、主人公、西を演じる芸人今田耕司はじめ、本作のヒロイン、みょんを演じる声優前田沙耶香ら主要登場人物ほぼ全員、所々で本人の顔をそのまま劇中に登場させるなど、おそろしい程実験的なことをしている。
この様な手法は未だに本作以外で見たことがない。
キャストは前述の通り今田耕司を始め、吉本興業所属の芸人が多く起用され、
「じゃりン子チエ」を彷彿とさせる。
藤井隆、山口智充(DonDokoDon)、坂田利夫、島木譲二、中條健一等
受賞歴
第8回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
第59回毎日映画コンクール大藤信郎賞
2005年モントリオール・ファンタジア国際映画祭
- 最優秀作品賞
- 監督賞
- 脚本賞
- 映像技術特別賞
- ベストアニメーション賞
2006年パリ・KINOTAYO映画祭 大賞
数々の賞を受賞した。
私がおすすめのシーンは、
・主人公・西が死後出会う神様のシーン。実体が無い為、人型から異形の生物まで、様々な姿に変化する(本人曰く「西のイメージがコロコロ変わるから」)声もコロコロ変わる。
神(名前は記号であって、本当は何と呼んでも構わないらしい)をはっきり認識できないという描写がとてもコミカルで面白い。
・後半にミュージカルピアノ演奏:菅野よう子として、音楽に合わせセリフ無しのキャラクターたちが踊り動き回るシーンがあるのだが、その音楽と合わせた動きの面白さ、色彩の綺麗さは、思はず見とれてしまう。
どう生きてきたか?どう生きるのか?死んで生き返った西が、本能のままに、ものすごい勢いで、洗いざらい自分をさらけ出し、周りの人々も自分を開放していく様に、色々な思いを想起させられること間違いなしのこの作品。
知らないのは損ですよ。
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