5つのカテゴリーで情報を盛り込んでみる | 「出版するのが夢だった」あなたへ・・・夢の実現を応援するブログ

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前回までに、文章をより詳しくするための5つのカテゴリーを見てきました。今回は、それらをフルにつかったらどうなるかを見ていきます。


■時間・空間・五感情報・認識情報をフルで書き込む

ここまで述べた項目を全部書き加えるとどうなるでしょうか。

具体的な情報を足してみましょう。

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去年、千鳥ヶ淵で花見をした帰りに、ちょいと足を伸ばして神保町をぶらぶらした。白い看板に店名が大書された古書○○堂の前で足を止めた。店先のワゴンには、文庫本が「1冊100円 3冊200円」で売られている。ワゴンに並べられた背表紙を眺めていくと、1冊の本が眼にとまった。

スピノザだ。

『神・人間及び人間の幸福に関する短論文』

手に取って、中身を見ようと顔を近づけると、珈琲豆をひいたときのような匂いがした。ページをめくる指には、すこし毛羽立ち、下手に扱うと破れてしまいそうなもろさが伝わってきた。

大学生の頃に、読んだことがあった。大学のラウンジのベンチに座りながら、友人達と「神はいるのか否か、世界は存在するのか」などと自動販売機の珈琲をすすりながら議論していたことを思い出した。友人に負けじと理論武装するために、読んだ本だった。
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適当に描写を足してみましたが、いかがでしょうか。もっと緊密に必要最低限の記述に絞り込んでいけば、分量も少なくすることはできます。しかしそれをやると大変なので、説明のためのサンプルなので、このままでいきます。

さて、この文章の、時間情報、空間情報、五感情報、認識情報などを示すと次のようになります。


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去年(時間)、千鳥ヶ淵(空間)で花見をした帰りに、ちょいと足を伸ばして神保町(空間)をぶらぶらした。白い看板(視覚)に店名が大書された古書○○堂の前(空間)で足を止めた。店先のワゴンに(空間)は、文庫本が「1冊100円 3冊200円」(視覚)で売られている(認識)。ワゴンに並べられた背表紙を眺め(視覚)ていくと、1冊の本が眼にとまった(視覚)

スピノザだ(認識)

『神・人間及び人間の幸福に関する短論文』(視覚)

手に取って(触覚)、中身を見ようと顔を近づけると、珈琲豆をひいたときのような匂い(嗅覚)がした。ページをめくる(触覚)指には、すこし毛羽立ち、下手に扱うと破れてしまいそうなもろさ(触覚)が伝わってきた。

大学生の頃(時間)に、読んだことがあった(認識)。大学のラウンジ(空間)のベンチに座り(触覚)ながら、友人達と「神はいるのか否か、世界は存在するのか」(聴覚)などと自動販売機の珈琲(嗅覚)をすすり(味覚・聴覚)ながら議論していたことを思い出した(認識)。友人に負けじ(認識)と理論武装するため(認識)に、読んだ本だった。
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自分が書いている記述が、時間情報なのか、空間情報なのか、五感情報なのか、認識情報(思考・感情・判断・追想など)なのか、ということを気をつけてみるだけでも、あるいは、チェックしてみるだけでも、記述を具体化することが出来ます。

厳密な物ではなく、全部書かなければならないのでもありません。記述は適当に充実させ、適当に省略することで、無限のバリエーションを生み出します。それが表現であり、表現は、私たちの認識の表れなので、何が正解ということではありません。

いろいろと書いてみて、比べてみるといいでしょう。

自分で書いたバリエーションを見比べて、一番いいものを残せばいいと思います。是非、プリントアウトして書いた物を読み比べるという作業をしてみましょう。そうすれば、ちょうどよい表現をみつけることができます。

次回は、いわゆる5W1Hについて書いてみます。

お楽しみに。

(つづく)

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