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神の代理人

神の代理人 (塩野七生ルネサンス著作集)/塩野 七生

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「『神の代理人』というタイトルは反語である。」

と、塩野さんはいっている。これこそが、キリスト教徒でない私たちがこの本を読んでも楽しめる理由なのだ。

 この本には、ローマ法王という、もっとも”聖”なる立場にありながら、世俗的な個人の利益を追求した4人の法王が書かれている。宗教家としての彼らではなく、組織の優秀なリーダーという一面にスポットライトを当てているから、クリスチャンではない私達が読んでも共感できるし、勉強にもなる。



 ここにでてくる全ての教皇は、スペインのボルジア家になんらかの関係がある人々だ。だからこれを読む前に塩野さんの「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」なんかを読んでおくと、人物の関連がよくわかって読みやすいはず!

 ちなみに歴史モノ読んでみたいんだけど、きっかけがなくて踏み出せないって人は、漫画からせめて見るのもオススメ。チェーザレ・ボルジアとかロドリーゴ・ボルジア、マキアヴェッリ、サヴォナローラなんていう横文字の名前は漫画とか写真で一緒に覚えてしまえば頭の中にイメージも湧きやすい!


今回の本を読むんだったら惣領冬実さんの『チェーザレ』がオススメ。丁寧な歴史研究に基づいた下調べと、架空の部分がうまく組み合わされてるから読みやすいし、勉強になる。なによりチェーザレがイケメン過ぎて・・・。笑

チェーザレ 破壊の創造者(1) (KCデラックス)/惣領 冬実

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最近だとテルマエ・ロマエなんかも歴史モノの導入としてはおもしろいはず!
ぜひぜひ漫画から初めて歴史ものに挑戦してみて!