の続きです。
元夫は、仕事帰りに保育園から子どもをお迎えにいき、子どもと二人で帰宅しました。
帰宅してすぐ、
「今日は彼とラブラブ楽しかったか?もうこの家から出て行けよ。
おれは●●(子どものなまえ)と二人でここで暮らすわ。
今日はどこのホテルに行ったんや?」
と言いながら、カバンを玄関先に放り投げました。
そして、私の携帯を取りあげ、彼に電話をしました。
何度も何度も。
でも彼は出ません。
おそらく、私の夫からだと察したのでしょう。
元夫はカンカンになりながら、次は私の職場に電話。
どうやら、私の不倫相手が会社の上司であることも調べはついていた模様。
会社の受付嬢が電話に出たけれど、元夫は電話をプチッと切りました。
今想えば、元夫は怒り心頭で、それをどこにぶつけていいのかわからなかったんだろうな。
不倫相手は電話に出ないし、私も何も話さないし・・・。
でも、
その後、私、嘘泣きしたんです。
「ごめんなさい。もう別れるから、今後絶対しないから、ごめんなさい、ごめんなさい。」
って何度も言って。
心の中では、元夫ともう一度やり直したいとは一切思ってなかった。
離婚する勇気がなかっただけ。
子どもは小さいし、
新築の家を建てたばかりだし、
実家の両親は怒るだろなと思ったし、
不倫相手の彼も離婚なんてできないと思ったし・・・
そして、元夫も涙を流しながら、
「もういい!!もう一度やり直そう!!」と私の肩をポンポンと叩き、
「お腹空いたな。適当にレトルトとカップ麺でも食べようか。」と明るく言ってくれたのです。
私は、すごく胸が痛かった。
元夫に愛はないけれど、その優しさに胸が痛かった。
彼は一生懸命許そうとしてくれていたのでした。
そしてその後元夫は、カップ麺をすすりながら、
「なぁなぁ、前から反対されてたけど、犬飼っていいよな?」
と。
ここぞとばかりに、私が弱っているときを狙ってか、
そんなことを言い出しました。
今なら、何でも言うことを聞かせられると思ったのでしょう。
そして、彼がずっと望んでいた犬を飼うことになるのでした。