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昨日は久々に渓流釣りに行って来た。最近はゴルフにハマっているので川から
足が遠のいているのだ。バイクも釣りもゴルフも良いシーズンは同じだが、体は
一つしか無いので困る。
午前4時に起き、霧雨の降る名古屋高速、名神、東海北陸道と乗り継ぎ、郡上八幡で
高速を下りて、せせらぎ街道へ入り道の駅名宝で同行するバイク仲間で釣りの師匠
Rさんと合流した。
マツダロードスターで来たR師匠の荷物をオレの車に乗せ走り出すが、フロントグラスを叩く
雨が激しくなった。渓流釣りは川が必要以上に増水してしまうとアウトなのだ。２００キロも
走って来て釣りが出来ないのは勘弁して欲しい。
幸い飛騨高山の雨は止んでおり、橋の上から見る川も釣りに支障をきたすほど水位は
上がっていなかった。師匠とオレは車を降り身支度を整える。この時期でもここ宮川水系の
川はまだ冷たくウェーダーが必要だ。ロッドは今は無きUMFウエダのストリームスピンボロン、
リールは去年買ったまま使う機会が無かったダイワのセオリー、スプーンはゴールドを結んだ。
師匠とは少し離れて別の場所に入る。
湿って滑り易くなった斜面を木を伝いながら慎重に下り入渓する。ルートには夏草が茂り
オレの大嫌いな毛虫が居そうで泣きたくなるが、どうにか河原まで降りる事が出来た。
里が近いのに飛騨の川は素晴らしく綺麗だ。晴れていれば上流に北アルプスの山々も
望める。この景色を見るだけでも来る価値があるが、時折尺を超える岩魚やアマゴも出る
のだ。しかし今日はどうした訳かアタリが遠く、ここぞと言うポイントでも魚は追って来ない。
結局。５時間川の中を這い回りどうにか２５センチの岩魚を１尾ものにした。
途中で合流したR師匠は
尺近いのを頭に４尾を釣り上げていた。流石である。野生の感だろうか？残念だがオレは
４つ年上のこの人に容姿と知性以外で勝てる所が無い
釣りを終え崖を這い上がり国道に出て車に戻る。久々の釣りで身体がガタガタだ。
帰りに腹ペコで入った。食堂の高山ラーメンは思いっ切りハズレだった。スープの味以前に
いくら当地に名物とは言え赤カブ漬けを具として投入してしまのは如何なものだろう？
餃子君、ぼかぁ、こんな不味いラーメンは食った事が無いよ！学会に発表しよう！
オレはスープまで飲み干し、そう憤るR師匠をなま温かく見守った。
この物語はフィクションであり実在する人物、団体等とは一切関係ありません。
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