ちょっと気が向いたのでまた久しぶりに更新しました笑(^^)

前記事はほぼ標本の写真とエピソードだけだったので、
今回は久しぶりに「採集記」を書きます。


去年の2月中旬、春満作さんからお声をかけていただき、南紀、そして
イワワキセダカコブ分布南限といわれる三重の某山でコブ幼虫を探策することとなった。

今回は春満作さんのお知り合いで僕とはお初の
東京から来られたMさんと3人で出撃だ。


実は今回のナンキセダカのポイントは過去に2度、
イワワキセダカ南限ポイントは1度訪れているのだがナンキは2度とも惨敗、
南限イワワキに至っては詳しい場所が分からず泣く泣く撤収した苦い経験がある。


でも今回はコブ幼虫の採集名人、春満作さんがご一緒なので
もう半分採った気でいる脳天気な自分もいるのだが笑

道中、車内ではカミキリ話であれこれ、
戦歴やどこここで何が採れるなど話がおのずと盛り上がる、実に楽しい ^^


あれこれ話してるうちにナンキのポイントに到着、時間は7時半頃
早速支度して各々森の中を散策しコブ幼虫のいそうな良材を探す。



狙い目は桜、シデ、アカガシなどだがやはり菌糸が回り易いシデが最優良物件。

桜、アカガシも良いのだが、樹皮が硬くて削りにくく体力も消耗するので
どうしても敬遠しがちになってしまう・・・

まぁどうしても採りたいのなら、そんなことも言ってられないのだが・・・

1時間ほど探策してようやくシデの優良物件を見つけ、早速ナイフで削ってみると・・・


出た~! 前胸の模様を確認しコブで間違いない!

さらにもう1頭追加、近くにいたMさんも呼んで無事に幼虫をゲットされた ^^


さらに別の材で2頭追加!

各4~5頭採集したところでお昼近くになりタイムアップ、サッと昼食を済ませ
次に三重まで戻ってイワワキセダカ分布南限の某山に移動することにした。

1時間ほど走って某山に到着。


斜面を昇り降りしながら菌の程よくまわった優良物件を探していく。

しばらくしてMさんが長さ4メートルはありそうなシデの倒木を見つけられた。

早速 一緒に削らせてもらったのだが、僕のほうが先にコブの幼虫を
見つけたので、こちらはMさんにお譲りした。


ほどなくして別のコブ幼虫を見つけることができた。


更にもう1頭追加!

う~ん、それにしてもコブ幼虫を見つけたときのこの何とも言えない高揚感、何度味わってよいものだ ^^

他に4センチはありそうなデカい幼虫も出てきた、おそらくウスバカミキリか何かだろうと思い
リリースしようと思ったが、菌糸で育つか検証してみたくなったので持ち帰ることにした。

各2~3頭のコブ幼虫を採集したところでタイムアップ!


今回は南紀~イワワキ南限コブのリベンジを果たせて本当に良かった(^^)

ご一緒してくださった春満作さん、Mさん 本当にありがとうございました。



ナンキセダカコブヤハズカミキリ♂ 2024・4・28羽化


ナンキセダカコブヤハズカミキリ♂2頭目 同年 6・9羽化

ナンキ幼虫4頭のうち、2頭は☆になってしまった(+_+)

♂しか羽化しなかったので、また行こうかな ^^



イワワキセダカコブヤハズカミキリ南限産♂ 2024・5・3羽化


イワワキセダカコブヤハズカミキリ南限産♀ 同年 5・26羽化

こちらはうまくペアで羽化してくれた、嬉し~ ^^


おまけ


オオクボカミキリ

ついでに採取したアカガシ落ち枝から羽脱、3月下旬から4月上旬まで6頭ほど羽脱。



コバネカミキリ♀ 同年 5・8羽化

例のデカい幼虫はウスバカミキリではなく、コバネカミキリでした。

菌糸で育つんですね~


気が向いたらまた投稿しますね。

それでは また(^^)/