日本で今問題になっている、ガンの増加。
胃ガン・肺ガン・大腸ガンは死亡率の高いベスト3です。
この30年間で、日本でガンになる人は約2倍になりました。
今や国家レベルで対策を急がなければならない事案なのです。
ところで、
先進国の中でガンで死亡する人が増え続けているのは、日本だけというのをご存知でしょうか?
原因は主に3つ。
1つは、急激な高齢化です。
高齢化が進めば、当然ガンになる確率は高くなるわけです。
が、急激な高齢化が進んでいるのは先進国全体に見られる現象であるにもかかわらず、欧米では毎年5%ずつガンが減り続けています。
ここで言う先進国というのは、代表的なアメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・イタリアなどです。
それなのに、日本でだけガン患者は毎年うなぎのぼりに増加中。
1年に75万人以上がガンにかかっているんです。
これ、異常事態ではないでしょうか?
2つ目は、食生活の変化。
日本では、食の欧米化が急速に進み、肉食が多くなってガンが増えたと言われています。
欧米人に比べて、日本人の腸は動物性蛋白質や脂肪分を分解する能力は低いそうです。
狩猟民族のDNAを持つ欧米人に比べ、農耕民族のDNAが支配する日本人は、動物性のものは本来苦手。
しかも、日本人の野菜摂取量は今やアメリカ人よりも低いそうで、思っている以上に我々日本人は不健康な食生活をしているんですね。
3つ目は、ガン検診など検査や健康意識の問題。
欧米では、健康に気を遣って定期的に健康診断を受けたりすることが、イベントに参加するような感覚で行われています。
友達と一緒に、「今日はガン検診でも受けに行ってみるぅ~」ってノリでしょうか?
そこまでノリノリじゃなくても、検診や健康診断を定期的に受けている人は多いそうです。
日本は、仕事を休んでまで健康診断に行く人は少ないですし、そもそも仕事を休むという行為は背任レベルと錯覚している人が多く、定期検診に行くきっかけが少ないのも事実です。
自分の体のことを粗末にしているのは、日本人に多く見られるわけで、アメリカなんかではそもそもタバコを吸わない人がほとんど。
街中にも、喫煙スペースなど皆無。
だって、誰も吸いませんから必要ないんですよ。
それに比べて、日本はタバコ天国です。
タバコだけでなく、健康に気を使わないという意味で、他の先進国に比べて日本人の意識レベルはあまりにも低すぎる、というところでしょう。
健康を常に意識している欧米人に比べ、無料のガン検診にすら行かない人が多い日本人が、気づいた時にはガンにかかっていたという事態に陥るのは、当然といえば当然のことでしょう。
1年に1度くらいは、時間を取って検診に行って方が、後々病気で身体的・経済的に苦しい思いをしなくて済む方法であることを、もう少し高いレベルで意識したほうがいいかもしれませんね。