吉野家が値下げ・・・もうかるの? | 日刊芸能事情

日刊芸能事情

芸能ネタを中心に、話題のニュースに言いたい放題!

牛丼チェーンの吉野家が、この時期に値下げをするそうです。

牛丼並が380円から280円へ、アベノミクスに逆らう大胆な値下げを打ち出しましたね。


当然、すき家以下、他の大手牛丼チェーンも右へならえで並を280円に値下げ・・・。



こんなことで儲かるんでしょうか?



実際、100円も値下げして利益を得るためには、380円で売っていた時よりも3割以上の来客が必要になると言われています。


つまり、新規客をいかに取り込むか?なんですが、安くするだけじゃ不可能です。




だって、吉野家やすき家に行く人って、決まってません?


牛丼が好きな人は、別に380円から値上げしたとしても、やっぱり牛丼食べに行きますよ。


でも、興味が無い人は、「牛丼チェーンが値下げしたから牛丼でも食べに行こうか」とはならないと思います。



まあ人それぞれで、今まで牛丼チェーンには行ったことがないが一度は行ってみたかった、という潜在客は、値下げを機に行ってみようか、という人もいるかもしれません。



でも、牛丼チェーンに全く興味のない人を振り向かせるには、価格じゃないと思うんですよね。



なぜ価格競争するか?というと、ライバル店に勝つためですが、同じようなライバル店が存在しているということは、どこかのお店が値下げすれば、他のお店も右へならえで一斉に値下げすることはわかっているはず。



つまり、”価格が安い”というのは差別化にならない、ということです。

正直、吉野家もすき家も他の牛丼チェーンも、同じような商品しか置いてない。

安売り競争に突入すれば、それはつまりその業界がみんな苦しくなる、ってこと。



それに、価格の安さをウリにしているのはわかるんですが、働いている人達の身にもなってあげたら?


忙しくなるのに、売り上げは上がらないから給料は上がらない、ボーナスも上がらない。

そりゃ、数日なら我慢できるでしょうけど、数ヶ月続いたら愛社精神が持続できますかね?

疑問に思います。


それでも本社としては、チェーン店の店長に”売り上げをあげろ、さもないとクビだ!”などとプレッシャーをかけ続けるんでしょうね。



値下げによって新規客がわんさか来るようになって、売り上げ上がって給料も上がれば、それならやる気も起きるとは思いますが。



はっきり言って、この値下げは「骨折り損のくたびれもうけ」になると思います。




だいたい、”安けりゃいいだろ”っていう考え方がもう、何も考えてない人の発想です。


頭を使わないビジネスなんて、ビジネスじゃないんですよ。




”値段を下げる”なんて、バカでもできる方法。




そんなんじゃなく、もっと値段はそのまま、あるいは少し高くなってもいいから、お客が

「ほうっ!そうきたかっ」

と感動するくらい、他店ではすぐには真似できないくらいの何か付加価値を付けて商売をすべきでしょう。



今の牛丼チェーンって、結局のところ”固定客”だけで商売してるんですよ。

”牛丼をチェーン店で食べる人”というタマの奪い合い、それだけ。



ちなみに私は”牛丼チェーンで牛丼を食べる人”だけど、吉野家が安くなろうがどうしようが関係ない、近所の「すき家」にしか行かないから(笑)。


安いから、っていう理由だけでお店は選びません。



蚊取り線香もオシャレなほうがよくないですか?