青よりも青い空だった。
この青は
一体どこまで続くのだろうか。
僕はその青い空をしばらく見上げていた。
すると
ふと横に
同じようにこの空を見つめる少女がいた。
その少女はとても白い肌をしていた。
透き通るような綺麗な白い肌をしていた。
僕はその少女に声をかけてみた。
「今日はとても綺麗な青い空ですね」
彼女は僕の声に気づき、微笑みながらこう言った。
「本当。気持ちのいい青ですね。」
そしてこう続けた。
「この青い空に浮かぶ、白い雲がとっても素敵。」
その空にはポツ ポツと雲が漂っていた。
笑顔のかわいいその少女を前に、
僕はあまり気の利いた言葉を返すことはできなかった。
「白い雲って、おいしそうですよね。」
そんな僕の言葉を聞いて、
「おかしな人ね。」
と、彼女は再び微笑んだ。
「私は白が好きなの。白は私によく似合うから。
でももっと好きなのは黄色がポイントに入っている白。」
白い肌の
白が好きだと言った少女は
彼女の母親と思われる女性に、
乗っていたベビーカーを押されその場を去っていった。
そして少女はまた今日も
白い肌着に黄色いウンコチャンをつけて
「キャーー!あータンっ!!」
と母を泣かせるのであった。