さようならシモネッタ | イタリア・フィレンツェでいまを生きる

イタリア・フィレンツェでいまを生きる

ハッと気づいた事、日々のこと。
ちょっと特別なことなど書いています。職業は「ぴろこ」です。

 

 

 

お久しぶりでございます。

 

 

 

 

 

12月2日の土曜日の朝の4時15分に誰かに揺り起こされた気がして目が覚めました。

そのついでにトイレでも行くか・・・と

起き上がってそちらの方へ向かうとおじいさんの話し声が聞こえてきました。

 

シモネッタが起きて話しかけているのかな・・・

いや、自分の名前の綴りや住所なんて今更言わないよね・・・と、言うことは・・・

 

と、こころ構えを整えて階段を登りました。

 

ちょうど電話を切ったおじいさんがこっちにやってきてひとこと。

 

 

 

 

「彼女は逝ったよ」

 

 

やっぱり・・・・

 

 

 

この数日間彼女は全く食欲がなくなり、

私たちと話すのも億劫になっていました。

 

寝ている時間も普通ではない程長かったし、

寝息もいつもと違うので、私もどこかで準備はしていました。

 

 

 

 

旅立ったんだね……

 

 

 

 

 

 

彼女の寝ていた部屋に入り挨拶をしに行きました。

 

 

眠りについたときのような穏やかな顔に

ホッとしました。

 

 

病気がちだった上に、繊細でいろいろなことを気にしていたので

今はその痛みや苦しみからようやく解放されたんだなぁ・・・と

ホッとした自分がいました。

 

 

 

おじいさんは起こさないように言いましたが、

部屋の電気を点けると、モシモシが目を覚まして

おはよう

と、言いました。

こんなにすんなり起きるなんて……シモネッタが下準備してたんだな。

私も揺り起してくれたのね。

 

 

 

 イタリア人のモシモシはもちろんバリバリのマザコンですが、

心の準備は出来ていて彼女が苦しさから解放された事に安堵しました。

 

 

 

土曜日、日曜日は入れ替わり立ち代わりでシモネッタの近くで皆んなが過ごし、

日曜日の満月はシモネッタの笑顔みたいに強く輝いていました。

 

 

 

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今朝、月曜日の朝に教会でのお葬式がありました。

 

 

抜けるほどの青空でまるで春のような1日でした。

 

 


シモネッタの事も

おじいさんの事も
 
書きたい事いっぱい過ぎて今まで全然書けなかったけれど、色んな思い出を手放して行こうと思います。
 
 
 
 
シモネッタは優しかったなぁ。
 
 
 
 
 
 
色んなことを教えてくれてありがとう。
励ましてくれてありがとう。
 
 
今頃、大好きなマンマに会えているよね。
あなたが生まれる前に戦死してしまったパパと3人で抱き合っているシーンが目に浮かびます。
 
 
 
大変な人生を生き抜かれて、本当に尊敬しています。
 
 
 
ゆっくり、心安らかにお休み下さい。
Ti voglio bene....
 
 
 
 
 
 
 
 
この記事をフェイスブックで公開したとき、モシモシ、おじいさんからは見えないように設定しました。
直接ふたりに会う機会のあるかたはフェイスブックで知ったのはナイショで・・・❤️
 
 
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