福島千種さんがドイツに旅立って、なんだか今までの日々が遠い記憶になってしまったような……
普段は気付かないような事にいっぱい気付けたこの2週間、まずはストーンヘンジの事を書きたいと思います(≧∇≦)
当日は朝から大雨が降ったり、かと思えば急に太陽が差し込んできたりとそれは不思議な天気でした。
6月の20日に出かけて、その夜をストーンヘンジですごすという計画。
夏至を迎えるその日をあの地で迎えたい〜〜!!
という気持ちの人たちだけが集まる。
昨年は23000人の人が訪れたのだとか。1年に2度(冬至の時)にしかストーンヘンジの石の近くまで行けないのですよ。
一晩過ごすので心を込めておにぎりをいっぱい握って行きました。
ロンドンにお住まいのシンギングボール奏者・テラピストの由美子さんの運転でストーンヘンジを目指しました。
空には彩雲が何度も見え、
表示が出てからそこには広大な野原が広がり、
ストーンヘンジの石が見える場所に来たとき、胸がぎゅ〜っとなりました。
それにしても車がないじゃないか〜〜〜もしかしたらイギリス人はこの行事に全く興味がなくて、誰も来ようとしてないのかな・・・なんて思ってたら、ちゃんと車が行列してました(汗)
夕暮れまであと少し・・・このままだと車の中で夕日をみる事に・・・!
カメラマンのあぶさんが「さっきの石が見えるポイントまで行ってきます!」と
男らしくカメラを厳選し取り出して車を出て行ったのを女チーム4人で見送りました。
そして、入り口がさらに近づいたところで、私とちぐさんは「早朝から出てくる組」の由美子さんとまさこさんにお別れをして、持てるだけのものを手にして、ストーンヘンジを目指しました。
係のおじさんに聞くと、「到着するまで2マイルはあるかな〜」と言われて「マイル」が分からない私は実家から奈良市役所までの距離を思い出したりしました(笑)
ちぐさんの背中を追いかけながら、三昧琴を並べて演奏するための板と、
由美子さんにお借りしたブーツや、まさこさんが用意してくれたお菓子などが
詰まった荷物を持ちながら薬師丸ひろ子の歌う「セーラー服と機関銃」を心の中で歌いながら、ひたすら歩いたのだった。
目の前には夏至直前の満月。
写真では真ん中の光が月です。
その姿はふっくらしていてそれはあたたかかった。
この満月が見守る中、ひとばんまるまる私たちはストーンヘンジで過ごすんだなと思うと不思議で。
入場ゲートでは手荷物検査が行われていました。
全ての飲み物のボトルは「アルコールじゃないか」嗅覚で確認され、板は聞かれる事もなく「ホッ」。
中に入ってみると思った以上に穏やかで楽しい雰囲気。ヒッピーの人もいたけれど、皆んな夏至の日を迎えるのが楽しみで仕方がない感じ。
ストーンヘンジの円陣の中はすでに大盛り上がりで、若者を中心に色んなエナジーを爆発させながら歌ったり踊ったり奏でたり。
ちぐさんは石を触りに行ったり、中心部分の様子を見に行ったりしたあとに板の上に丁寧に三昧琴を並べて演奏を始めました。
周りで見ていた人たちが「何でできているの?」「美しい音色だね」と、その音に魅せられていました。
演奏を終えたちぐさんは私にも三昧琴を奏でさせてくれました。ちぐさんの演奏を聴いているのと、自分が奏でるのの違いを体感。
どちらもすごいよ!
チャンスがあるひとは試してみてください^^
その後、おにぎりを頬張ったり、コーヒーを入れたりして暖をとりつつ過ごしていたのですが、夜中の1時を過ぎるとさすがに底冷えしてきました。
ホカロンを分け合って、あぶさんが防災時に使うシルバーのシートを出してくださり、コタツに入るかのように3人で肩寄せ合って仮眠をとったり、思い出話を聞いたり・・・。
いや〜〜ほんと、学生時代を思い出すようだったな。
あ!どこかで夜を明かす予定のある方は、あのアルミ?で出来たシートは必携です
普段はFacebook越しに見ている憧れの人たちとこんな風に過ごしている自分自身の事が一番不思議でした(笑)生きていると何が起こるかわからない。そういう事をしみじみ感じていました。
後ろから迫ってくるオレンジ色の不思議なテントと共にダンスをしたくなるような歌が聞こえてきて、「面白い事が始まったら起こしてね」といっていたちぐさんを揺り起こしました。
そのテントがまた元の場所へ戻って行った頃、ちぐさんは再度三昧琴を鳴らし始めました。夜の冷気が染み込んで三昧琴がとっても冷たかったそうで・・・
それは美しい響きでした。
隣にいるきれいなお花の飾りをつけた母娘が、ちらちらと気にしながらずっと耳を傾けていました。寄ってくるひとも多くて、若いカップルが身を寄せ合いながら眺めている姿が美しかった。
曇ってはいたものの、空がゆっくりと明るくなってきているのを感じて、すご〜くホッとしました。
円陣の中の熱気はさらに高まって行きました。
あちらこちらで歌や太鼓の音が流れてきて今年の夏がやってきたのを喜び、特別な場所にいる事を心から誇りに思う気持ちが湯気のように立ち上っていました。
朝日を連れてくるオレンジ色が東の空に滲んできた頃、まさこさんや由美子さん、そして、1月のカフェキネシイベントの時に知り合った人たちと続々会いました。
一晩中「あれ?なんで私はここにいるんだろう?」
という感覚がムクムクと湧き上がっていました。夢の中で「これって夢の中やんね?」と確認するようなあんな感じ。バリ島に取材旅行に同行した時や、タイの旅行に行った時のように、仲間といるのにそこはかとない「浮遊感」を感じたあの感じが生々しく蘇ってきました。
あぶさんは絶え間なく敷地内を歩き回ってカメラを構えシャッターを切り、ちぐさんは丁寧に三昧琴を取り出してはストーンヘンジにその音を響かせ・・・
そういういろんなひとの情熱を見つめながらただただ不思議に思い、今の与えられた環境でここまでやって来れた自分の強運さ加減を、どうやって運ばれたのかはミステリーな石に触れながら深く感謝したのでした。
石や場所のエネルギーを感じるというよりも・・・
ただただ包み込むように果てしない時間を経て静かにそこに存在しているストーンヘンジの中に「愛」を見ました。
夏至の朝日を燦々と浴びるちぐさんと私。
この日私には使命がありました。
東京にいるキネシオロジストの紀子さんと、会議室経営の裕美子さんとのコラボセミナーで夏至の日の朝日を実況する事になっていたのです!アイフォン抱えて日の出を待ちましたよ〜〜〜
そんなわけで、朝日が昇ってくる映像を捉えた「ぴろこチャンネル」の視聴数が今までとは違う桁数になってます(笑)よかったら見てみてね^^
2016年の夏至の特別な朝日を全身いっぱいに浴びた私達はふたたび荷造りをして、またもや由美子さんの運転で、次なる目的地「グラストンベリー」を目指して朝の光の中を旅だったのでした・・・!