フューリックは1997年から9回連続でライダーカップに出場。ミネソタ州のヘイゼルティンナショナルGCで行われた16年大会では、主将を務めたデービス・ラブIIIの補佐役として、副キャプテンを務め、米国チームを8年ぶりの勝利に導いた。

「僕が目指すべきゴールは、できるかぎり良いキャプテンを務めること。最もすばらしい12人のメンバーを集めて、彼らを勝利へ導けるような雰囲気を提供すること」と意気込みを語った。

欧州チームのキャプテンにはトーマス・ビヨーン(デンマーク)が決定。欧州ツアー通算15勝、日本ツアーでも2勝を挙げたビヨーンは過去4度、副キャプテンを務めた経験がある。

2018年に行われる欧米選抜チーム対抗戦「ライダーカップ」の米国チームキャプテンに、メジャー1勝を含む米ツアー通算17勝のジム・フューリック(46)が指名された。AP通信などが11日、報じた。

先月行われたライダーカップ委員会で、全会一致で選任された。委員会はすでにフューリックと面会を済ませ、キャプテン就任を打診。フューリックも受け入れた。

現在の調子を問われ、「良くはないですけれど、良い成績は出せているので今週も楽しみです」と回答。前週は4日間のパーオン率86.11% (62/72)で全体3位を記録したものの、「フェアウェイやグリーンには乗っているけど、距離が遠かったり、自分の中で思い描く球が打てていない。ちょっと良くないな、という感じがある」と、現状を説明した。

2011年の初出場から4回目の出場となるが、今大会との相性はすこぶる悪い。アマチュアとして出場した13年まで3年連続で予選落ち。プロ転向後の15年は69位タイで決勝に進んだが、3日目にスコアを落として78位に後退し、セカンドカット(※)により最終ラウンドに進めなかった。

とはいえ、今の松山に過去の成績は参考にならないかもしれない。昨年10月「日本オープン」から国内外競技6試合で優勝4回、2位2回と好成績を継続。今季3試合に出場した米ツアーに絞っても、「CIMBクラシック」2位、「HSBCチャンピオンズ」優勝、前週を2位とし、フェデックランクと賞金ランクはともに1位に立つ。

◇米国男子◇ソニーオープン in ハワイ 事前情報(11日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

前週の2017年初戦「SBSトーナメントofチャンピオンズ」を2位で終えた松山英樹が、2年ぶりに「ソニーオープン in ハワイ」に臨む。開幕前日の11日には、プロアマラウンド前に2試合連続で公式記者会見に招かれるなど、今週も注目の存在だ。

ウッズ成功の立役者 3年でチャリティ5億円へ

新設試合の立ち上げだけでも賞賛に値するが、わずか3年でウッズ基金に450万ドル(約5億円)を寄贈できるまでに育て上げ、モナハンはウッズを「男」にしたのだ。この出来事に多くの選手も驚き、絶大な信頼と評価を得た。2007年から始まったプレーオフシリーズでは4試合中2戦目の重要な試合となり、コースのアップグレードが必要になった。そこで改修を依頼したのがブラッド・ファクソンだった。ラフにフェスキュー芝などを付加し、より荒々しく力強い雰囲気を醸し出し、メジャー級フィールドの選手たちが競うにふさわしいゴルフ場へと生まれ変わった。

1995年に大学を卒業しIMG社に就職。ツアープロのマネジメント担当になり、その一人が9歳上のブラッド・ファクソンだった。ファクソンはパットの名手でツアー9勝、選手会長も務めた信頼の厚い選手。ニュージャージー州生まれ、ロードアイランド州在住の生粋の“ニューイングランダー”だ。ニューイングランダーとは米国北東部メーン、コネチカット、ロードアイランド州など6州にゆかりある人たちのことだ。マサチューセッツ州ボストン出身のモナハンもニューイングランダーで意気投合。ファクソンとの交流で選手視線からツアーを学んでいった。モナハンは3年でIMGを離職するが、その後、再びファクソンと大仕事をすることになる。

2017年シーズンの「レース・トゥ・ドバイ」はエクルレニの「BMW南アフリカオープン」で再開し、世界2位のロリー・マキロイが今年初の大会出場を果たす。

<2016年大会を振り返る>
昨年はブランドン・ストーンが辛くも逃げ切り、グレンダワーGCで感動的なヨーロピアンツアー初制覇を遂げた。地元・南アフリカのストーンは、1997年に世界で2番目に古いナショナルオープンがヨーロピアンツアーの国際スケジュールに組み込まれて以来、20年間で13回目の地元選手による優勝を果たし、18番グリーンで涙に暮れた。

◇米国男子◇SBSトーナメントofチャンピオンズ 最終日(8日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7452yd(パー73)

首位に2打差の16アンダーから出た松山英樹は1イーグル、4バーディ、3ボギーの「70」で回り、通算19アンダーで2位に終わった。10月の世界選手権「WGC HSBCチャンピオンズ」以来となるツアー優勝はならず、3打差で逃げ切ったジャスティン・トーマスに2016―17年シーズンの2勝目を譲った。

◇米国男子◇SBSトーナメントofチャンピオンズ 最終日(8日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7452yd(パー73)

首位に2打差の2位でスタートした松山英樹は、前半9ホールを2バーディ、2ボギーで終えて通算16アンダーの暫定3位に後退した。単独トップは、松山と最終組をプレーするジャスティン・トーマスで、前半で3つスコアを伸ばして通算21アンダー。2位に通算18アンダーのウィリアム・マクガート、4位に通算15アンダーでジョーダン・スピースライアン・ムーアパット・ペレスという上位陣になっている。

松山は1番をボギーとするも、3番で6メートルを沈めてバーディ。4番でボギーを叩いた後、532ydの5番(パー5)では2オンして2パットのバーディ。その後はパーを並べた。