クラブ職人の徒然草~2 -107ページ目

ま、考えてみりゃ当たり前なんですが

大阪某所のメーカーでフィッティングを受け、人気モデルの最新版をオーダーで作られたお客様、

以前にもお越しいただいてアイアンセットの調整を承った方ですが

「ちゃんとフィッティング受けて、そのスペックに合わせて作られてるはずやのに、何でかとにかく打ちにくいねん!」

身長172cmで綺麗なアドレス、綺麗なスイングプレーンでクラブを振れる方。

そのメーカーから渡されたスペック表を見ると6番のライ角が63.0度でPWまで0.5度ピッチ。
PWが65.0度。

どの位の身長の方にどの位のライ角が適切値と考えるか、はクラフトマンやショップによって若干の違いはあると思いますし、これこそが正解で他はダメという物でもないと思います。

ただ、当工房ではこの方に標準的な長さのアイアンでこのライ角では作りません。

で、実測してみると(上段:メーカースペック表、下段:実測)

#6   #7   #8   #9   PW
63.0 63.5 64.0 64.5 65.0
62.6 62.6 63.3 64.0 64.1

角度自体も、番手間ピッチもバラバラでスペック表と全然ちゃうやん!

でもね、メーカー品の新品しかもオーダー品となればこの結果はある意味当たり前なんです。

①:ヘッドという製品は人間の手で研磨、調角して、原型から仕上がりまで最大で100gくらい削り落として完成型に仕上げる「手工業製品」なわけですから、そんなに精密に角度やそのピッチが出るはずがない。

②:ネックにシャフトを接着するホーゼル孔内径とシャフト先端の外径には差があり、ガタツキが出る(出ないと装着できませんから)のでシャフトの装着角度が振れるだけで0.2や0.3度の違いが出る。

③:①、②を踏まえればシャフトを接着し終えた段階でスペック表通りになっている確率は極めて小さく、実測してズレを修正する必要があるが、実際にはヘッド側をチャッキングし、ネック部分をテコで掴んで曲げるという作業をすれば新品オーダー品のヘッドに傷が付くので調整作業はしない。しないと決まっているから点検実測すらしない。

まぁ言われりゃそうか、と思うでしょう?
何も業界側の人間しか知り得ない特別な事情ってわけじゃないでしょう?

ついでに言うとこのオーダー品50度と56度のウェッジまで作られてるんですが、PWのライ角が65度なのにウェッジは63度なんです。

なんでですかね?とこの方に尋ねると、「上のアイアンセットはちょっと掴まりやすいようにライ角をアップライトにしました。ウェッジはそのままで適正だと思いますので」と言われたそうです。

お客はみんなシロート、それらしいこと言っときゃそうかと思うやろ、くらいに考えてるんですかね。聞いただけでこっちが恥ずかしくなって顔から火ぃ出そうですわ。


そのヘッドモデルがかっこよくて、高性能だと聞いて、欲しくてオーダーした。と、皆さんそうですよ。当然です。

実際、どのメーカーのどのヘッドも設計が悪い、性能が悪い、なんてのは無いです。
コンポーネントパーツメーカーの方が見習ってもっと研究してほしい、と思うくらいです。

ただ、

ただ、


組立が、その手法と仕上がりが・・・・・



が、なんやねん????



いや、僕、人の悪口言うのん嫌いですねん。



台風が向かって来てますが

昨日、タラオカントリークラブでの日本シニアオープン応援でお休みしましたし、

納期の迫っている仕事もありますので

本日9/19は振替で営業しております。

皆様のご来店をお待ちしております‼️

日本シニアオープン応援中


4番グリーンに上がるところで雨中断のホーン。

再開すると晴れ間ですがチョーアゲンスト。

その中スプーンで250ydて・・・

やっぱりまだまだマッシーですわ‼️