先日

ラウンドレッスンでこんな指導をさせてもらった。








「自分のプレーであれ

同伴者のプレーであれ



打ち方や

結果じゃなくて







ボールの転がりを見るように」












20年もゴルフをやっているのに

大事なことは見ていない。






アベレージから抜け出せない人の典型だ。






自分と同じラインの人が打つときは

必死の形相で曲がり方を追うが



全然違うラインの人は

寄ったか寄らなかったかしか見ていない。









ラインが違うから

傾斜が違うから




「参考にならない」と










決め付けている節が往々にしてある。














私が


何を言いたいかわかるかな?











ラインは


同じライン上しか参考にならない







なんてことは絶対にない。









右45度からの人のアプローチやパッティングも

左100度方向からのアプローチやパッティングも




その転がるスピードや曲がり具合は

すべて自分のアプローチやパッティングの参考になる。









右からの人が速く

止まらなければ



イメージするよりフックすることが多く



左からの人の転がりがダラダラと止まらなければ

カップ際は見た目よりスライスする可能性が高い。










そういう意識を持って毎回ゴルフをしている人と

そういう意識がまったくないゴルフをしている人との差って







計り知れない。









その年月が5年10年ともなると

その回数が50回100回ともなると




「経験値の差」は

初心者とシングルぐらいの差となる。











どんな方向からの転がりも

必ず自分の参考になるという意識でプレーしている人と





ラインが違えば

他人事だと思っている人とは








そのまま

技量に大きな差になる。








3年後に。

5年後に。








ラウンドレッスンを積んできた側の確信。











ラインが読めない読めないと嘆く人は多い。






それは



読めないのではなく

読もうとしていないから。







ゴルフは記憶のスポーツと呼ばれている。







記憶とは

「いいスイングを覚える」という意味ではない。








「情報収集をする」という意味。



集めた情報を整理してそれを生かすという意味。










過去の経験をどこまで活かせるか?






例えば風。

例えば傾斜。

例えばラフの深さ。

例えば順目の場合。

例えば逆目の場合。



練習グリーンでのタッチのイメージ。

見える傾斜に対する曲がり具合のイメージ。









記憶した分だけ参考になり

スコアに繋がり




忘れた分だけスコアを落とす。










本来



ラウンドを重ねれば重ねるほど

年月を積めば積むほど







その毎回のデータはどんどん蓄積され







そのデータを元に



より的確な判断が

より精密なジャッジが下せるようになる

















はずだ。


















そのデータを引っ張り出すことが


マネジメント。













3年もゴルフをやれば

相当なデータが蓄積されているはず。





なのに

そのデータを活用できない人達。










参考になるはずの

同伴者の転がりを全然見ていない。








見ているようで見ていない。


ただ見ているだけ。







どこまで寄ったかしか見ていない。









自分に関係ないと思ったら

誰も参考になどしない。



自分にも関係あると思えれば

そんな思考には絶対にならない。








参考になると思えば



凝視するはずだ。

記憶しようとするはずだ。




自分と同じラインの人の

アプローチやパッティングの時のように。













ラインの把握の基本は



3段階。






1、全体傾斜


2、芝目


3、ライン上のアンジュレーション








自分とまったく違うラインからの

同伴者のアプローチやパッティングで






参考にならないのは



3だけ。









全体傾斜と芝目は



転がるスピードや

カップ際の球の伸び具合でかなり参考になる。





たとえ全然違うラインであっても。

どんな方向からの転がりであっても。








特に全体傾斜はなかなか把握しづらい。



というより

全体傾斜そのものを把握しようと努力している人は





非常に少ない。







乗ったらマークして

あとは自分のマークとカップしか見ていない。




だからライン以外の人の転がりを重視しない。










そんなプレーをしているから

いつまでも40パットもしてしまう。






「自分があそこだったらどう狙うか」



同伴者のプレーをいつもそんな視点でプレーしている人は

「データの量」は2倍にも3倍にもなる。



結果まで見れるのだから

擦り合わせもできる。




自分の読みが合っているかずれているかまでわかる。








恋愛だって



好きな人に出会えたら



相手の好みや趣味とか

相手が好きな食べ物とか飲み物とか




必死で情報収集するはず(笑




どんな音楽を聴くのかとか

どんな映画が好きなのかとか



リサーチするはず。







仕事に至っては

情報は命だ。



必要な情報を集めることができるかどうかで

売り上げも利益も決まる。







ゴルフも同じ。




情報が命。

情報がスコア。











自分には関係ないと思うことの





殆どは




きっとあなたに足りないものであり

多分あなたが疎かにしているもの。













上級者は

当たり前のように同伴者のプレーを見る。



誰からでも

何でも情報を集めようと。







ラインを読むという


スコアを大きく大きく左右する

大事な「マネジメント」は





情報がすべて。








まずは

実際にどう転がっているかをちゃんと見よう。




自分より先に転がしてくれる

同伴者のボールを。







あなたの未熟な経験値や視覚よりも

何倍も正確で有益な情報だ。





たとえ全然違うラインであっても。








全体傾斜は

グリーンの上に乗ってしまうと把握しづらい。



錯覚にあっさりやられる。








初心者や


ラインがいつまでも読めないアベレージが

最も疎かにしている大事な情報のひとつ。








どっちが高く

どっちが低いのか




自分や同伴者がアプローチする際にしっかり把握しよう。









グリーンに上がる前に。









自分が把握した全体傾斜と

同伴者や自分のアプローチの転がりがマッチしているか



チェックしよう。

擦り合わせしてみよう。






すべては

自分のパットのため。



必ず参考になるから。

どんな方向からのアプローチであっても。










次は芝目。


芝目ももちろんちゃんと読むこと。






グリーン上の芝は短いから

芝目は読みづらいが



グリーン周りのカラーや

ファーストカットの芝は誰でも見える。







逆目なのか

順目なのかが。







グリーン上の芝目も当然それに準じている。



カラーを見よう。

芝がどっちを向いて生えているかを。









「ベントグリーンが芝目の影響がない」


なんてことは絶対にない。







芝は生き物。

必ずどこかを向いて生えている。



どこかに向いている以上は

影響がないなんてことはない。








過度に考える必要はない。



どっちを向いているかは情報。

情報のひとつとして「記憶」すること。




芝目の影響度は日々刻々と変化するもの。



コースが違えばもちろん違うし

同じコースでも午前と午後では芝の伸びも違う。





傾斜による水の流れや

日の当たる方向など



芝がどんな方向を向くか

必ずその特徴はある。







芝は生き物。

生き物だ。









思ったより速かったり

思ったより転がらない時なんてことはよくある。



そんなときは

芝目の影響だと私は決めている。






影響度の大きさに差があるだけ。



ベントだからとか

高麗だからとかという概念は持たない。





速い高麗なんていくらでもあるし

重く芝目の影響が大きいベントだっていくらでもある。






山梨の富士山周辺の一流コースなんて

どこも速くてしかも芝目が強烈。




傾斜通り打っていたらとても寄らない入らない。









どんなグリーンでも

芝目は必ずあると思っておけば




それがマイナスになることはない。









芝目を読む癖を付けること。




どんなコースでプレーするかわからないのだから

勝手な固定概念に縛られず




情報を集める努力を


癖にして欲しい。












情報量の差は



技量の差。








ゴルフに限ったことじゃない。










同伴者のアプローチやパットは



その集めた情報が

正しいかどうかを判断する目安。






だから

参考にならないラインなんてひとつもない。








同伴者が3人いれば

3人分の情報が手に入る。








上級者は




ツーサムでプレーするより

3人4人でプレーする方がスコアが良くなることが多い。






情報量の差だ。











また

上手い人と回った方がスコアがよくなるのも当然。




待たされることが少ないし

リズムがいいのもその理由のひとつだけど




それだけじゃない。








有益な情報を

無言で豊富に提供してくれるからだ。




アプローチやパッティングで

参考となることが非常に多い。






打ち方とかスイングの話ではない。






上手い人は当然ラインも読める。




転がりもよく距離感も合っているから

より参考になる。











情報は




黙っていたら何も集まらない。










自分から積極的に集める努力をする人にだけ


どんどん集まる。









その情報を参考に

自分の結果に結びつけるには






相応の経験が必要だけど












将来のために。



3年後のために。








集めた情報を糧にできる技量を


平行して身に付ける努力を。











グリーン上は

マネジメントの基本中の基本。



このブログで何度もしつこく書いてきたこと。








パットが下手な人はゴルフが下手。





その理由は簡単。

マネジメントができていないのだ。



グリーン上のマネジメントができない人が

ホールマネジメントなんてできるわけがない。







パットだけ上手い人なんてそうそういない。





パットが上手い人はゴルフも上手い。

または上手くなる。








指導者目線だ。











カップからゴルフを覚えて欲しい。


グリーン周りから努力して欲しい。






マネジメントをちゃんと教わろう。


ラインを読む手順をちゃんと学ぼう。







まずはグリーン上から。









知らない人はずーっと知らないまま。


自分を変えようとしない人はずーっと今の技量のまま。









同伴者の一打一打を

情報として集め



自分の読みとどうマッチしているか確かめる癖をつけよう。








そのすべてを

自分のパッティングラインを読むための土台にしよう。






OBや池や谷とか

不要な情報ばかり集めるのに必死で(笑



全体傾斜や芝目といった

一打を左右する大事な情報を集めない









そんなゴルフだけはさせたくない。










マネジメントは

技量と情報量が決める。



ホールに近くなればなるほど

多くの情報を必要とする。









ティーでは必死でも



カップに近くなればなるほど

情報を疎かにしている人は



厳しいゴルフを強いられる。










わからないとか


できない





ではなく





わからないなら教わろう。

できないなら学ぼう。






簡単なことだ。









心が折れるゴルフではなく


脳が疲れるゴルフを学んで欲しい。






慣れるまでは大変だ。


本当に脳がへとへとになる(笑





最初はみんな同じ。








でもね。



慣れてくると

いちいちあこれこれやらなきゃと思わなくても



ささっとチェックして

さらりと情報を集められるようになるんだよ。







「考えないゴルフは」


考えないゴルフではない。







考える必要がないくらい

自然と早く情報を集め




瞬時に判断を下せるようになることを








「考える必要がないゴルフ」と呼ぶの。






慣れるとそうなる。

上級者のゴルフだ。










最初からは無理。

最初からあれもこれもは無理。




最初からそれをできる人などひとりも居ない。




ひとつひとつ。

ひとつずつ覚えていこう。











脳がへとへとになるゴルフを学ぼう。




続ければ

考えなくても勝手にイメージできるようになるから。




繰り返せば

記憶するから。





ちゃんと。












私がラウンドレッスンで教えている


ラウンドレッスンで一番力を入れている








マネジメントの初歩の初歩を



































改めて記録。