PGAツアー


ジョンディアークラシック

最終日。




14番で引っ掛けて

山の中腹のブッシュに打ち込んでしまった



スティーブ・ストリッカー。




ブッシュが深すぎて

とても打てる状況ではない。



ギャラリーも総出で探し

なんとかロストボールにならずに済んだぐらい深い。







ゴルフって素敵なスポーツだなぁと感じる瞬間だ。




競い合う相手のボールを見つけるために

一生懸命探してあげる



他のスポーツにはない光景だ。







アンプレアブルを宣言するしかない状況。




措置は3つ。



一打罰を加え


1、元の位置に戻って打ち直し

2、ホールに近づかず2クラブレングス

3、ホールとボールを結んだ後方延長線上(距離制限はなし)



スティーブは躊躇せず3を選んだ。




山の中腹。

歩くのも大変な深いブッシュをかきわけてひたすら山登り(笑



一緒に登らなければならない

競技委員も大変だ(笑





しかし

その山の山頂には



なんと隣の13番ティーが。





延長線上に

まさに平らで短く刈られたベスポジが。





スティーブは


ボールを捜している最中から

この選択を決めていたに違いない。




1を選び

ティーまで戻ったらOBと同じ。



バーディでもボギーだ。






打ち下ろしのショートホールのようなロケーション。



ホールレイアウトを熟知していなければ

この選択は絶対にできなかったはず。



山のてっぺんだ。

ボールの位置からはどんなライになるかは見えない。





バッグを担いで山登りしたキャディーに距離を確認し

絶好のライにドロップし








そこからベタピン3mぐらい?(笑







パットも決めて











アンプレで



パーかよwww










多分100y以上はあったと思う。

かなりの打ち下ろしでヤーデージもない。



想定もしていない位置だ。

サイモンメモでも目安ぐらいしかなかったはず。






あそこからふたつで上がるのは

さすがトッププロだけど。







あのパーは


躊躇ない判断がもぎ取ったと思うしかない。









無理に打たなかったこと。

ボールを捜しながら次のことをちゃんと考えていたこと。

ホールを熟知していたこと。





そして決断力。





一打損をして

二打得をした。






これぞまさにゴルフ。




「急がば回れ」だ。










技量に差はあっても

判断や決断には差はない。



もちろんルールをちゃんと知らないと

そんな措置が取れないのも当然だけど(笑










ルールは元々





・公平、公正

・プレーヤーの救済





このふたつが主たる目的。






”罰を与えること”が目的ではない。







ルールを学べば

ルールに助けられる。





知らないと恥ずかしいとか

ルールなんだから知るべきこととか






そんな上から目線ではなく

そんな知ったかぶりでもなく






このふたつが目的なんだという意識で

自分のために学び、覚えることが大事だと思う。








全英女子では

日本を代表するアン・ソンジュが痛い痛い罰を受けてしまった。



セカンドで受けたシャッター音による迷惑とは何も関係ない。

ルールを知っていれば絶対にやらない行為だ。





あんなに露骨に直したらそりゃアウトだ。

知らなかった証拠でもある。




人格者でもある彼女だ。

故意にやるはずがない。










つい最近

日本の男子ツアーでもあった。



墓穴を掘って優勝をフイにしてしまった。









プロですら知らないルールがある。



あのタイガーですら

マスターズという大舞台でやってしまった。












過ちを犯したら痛い罰がある






のではなく









不公平にならないために

プレーヤーを助けるためにルールがあるのだと





今回のスティーブの措置から

改めて学ぶことができた。










誰がどうであれ




少なくとも私と

私が指導をする生徒達だけは



そういう視点でゴルフを楽しんで欲しいし

ルールに対する考え方を共有したい。






なぜルールがあるのか

なぜルールを覚える必要があるのか




それくらいはせめて記憶しておいて欲しい。










ルールに泣くか

ルールを正しく利用できるかは





本人次第。









一流のゴルファーにはなれなかったけれど




せめて指導力は

”生徒から”一流と呼ばれるレベルにまで行きたい。




教わって良かったと

教わったから上達できたと






思ってもらえるコーチで在りたい。










マナー


ルール







ゴルフが素晴らしいスポーツであることを




こんなひとつひとつの場面を利用させてもらいながら

ここに記録していけたらと思う。










まだまだ無知な私も



こうしてトッププロから多くのことを学びながら














































指導に活かしていけたらと思う。