先日のラウンドレッスンで

こんな場面があった。








430y

狭く長い打ち上げのミドル。




普通のアマチュアでは

とてもパーオンは狙えない。





「3打目をどこから打てば確実か考えて

ティーショットの狙い目を決めて下さい」



やや薄めだったが

210yぐらいのフェアウェイ右サイド。



セオリー通りの

狙い目通りのいいドライバーショットだった。







セカンド。


「ティーで決めた3打目の距離へボールを運んで下さい」と伝えた。





自信があるという4Uで。

ティーからそのクラブを使うことを前提にここへ運んだ。






すでに使うクラブがティーから決まっているから

セカンドではすんなりとキャディーバッグからクラブを抜いた。




この時点で

セカンドショットの成否の50%は決まる。





ゴルフとはそういうスポーツだ。











それはドライバーがたまたま上手く打てたから?




















アホか(笑



そんな考えだからいつまでも的が絞れない

行き当たりばったりゴルフになっちまうんだよ(笑





ドライバーがいつまでも下手な人の典型的な考えだ。








たまたま打てたんじゃない。





最初からちゃんとそこを狙い

そこへ運んだんだよ。





狙わずして得られた結果なんて何の経験にもなりゃしないし

まぐれゴルフに未来はない。









どの一打も

技量に関係なく必ず狙うこと。






狙うことは技量は関係ない。



技量で差が出るのは

マネジメントの内容と結果だけ。






必ず狙うこと。

上手い下手は関係ない。




下手なうちから

ちゃんと狙い所を絞るプレーをできれば




上達したときに全然違うから。









大きなミスなくセカンドを打ち

残りは計算通りピンまで50y付近。




ややアップヒルのいいライ。












問題の3打目。




砲台グリーンで手前にバンカー。




左斜め奥に長いグリーンで

ピンは右。






手前カラーからピンまでは10y弱。








もっと左にセカンドを打ちたいが左はすぐに崖でOB。

ここがベストだ。






砲台でピンは手前。

バンカー超え。






どうしますか?と聞くと






彼はSWを持って高く上げると。


























修羅「・・・」












まあ

じゃあそれでやってみましょう(笑







こんな状況。





打つ前から

すでに結果が見えるようだけど(笑










ピンを狙い






ピンより少しだけ右に打ち出し

わずか1yキャリーが足りず




手前のバンカーへ(笑
















アベレージあるある?(笑





あまりにも想像した通り





過ぎて

思わず笑ってしまったw












聞いてみた。

なぜバンカーに入りましたか?と。





「ちょっと右に打ち出した分ショートしてしまいました・・・orz」









つまり

ミスショットってことですか?




「はい、、、真っ直ぐ打てていれば・・・」
















残念(笑






せっかくいいマネジメントができていたのに




大事な大事なショートゲームで

マネジメントを疎かにしてしまった。





右に出たって言ってもせいぜい1,2yですよね?




その程度の誤差は

誰にでもありますよ?










そもそも



ピンを狙うこと自体が大きな間違いだということを

こんなイメージで説明をさせてもらった。






ピンポジションと

キャリーさせる位置によって



狙うべき方向は全然違う。







あと10y

ピンが奥だったら私の腕でも狙える。





でも

バンカー超えでしかもピンが手前。



こんな状況でピンを狙うと

落とし所は「一点」しかないし





バンカーを嫌がって大きく打ってしまったら

それこそ下りの難しいスライスラインを残してしまう。







狙い目は

ピン左手前。





左に5yズレてもいいから

絶対にピンより右には打たないこと。






そのライン上にはバンカーもかからないから

ストレスもプレッシャーもなく簡単に打てる。





多少ショートしてもグリーンに届くし

多少右にズレてもそれでやっとピン筋。










もう一回

同じ場所からこのピン左手前へというマネジメントで

打ってもらった。







クラブも変えさせた。




手前が広いから

あえて難しいSWを選ぶ必要はない。



52度で手前から。

高さは出す必要がないラインだ。






上げようとすると右へのリスクは高くなる。



フェースを開きやすく

上げようとするとインから入れてしまうから。







ロフトを立てて高さを抑えて足を使う。

アプローチのセオリーであるピッチエンドランでいい。




ピン左を狙う大きなメリットだ。




右へのリスク回避にもなる

大事なジャッジメントだ。







普通に上手く打てた。

ちょっと引っ掛けたけど右に出ないからOK。





手前4mにナイスアプローチ。








ダボはない。





決まればパー。


外してもボギー。













「すげー楽でした(笑)」









そりゃそうだ(笑

SWでのバンカー越えのピン手前なんて



ツアープロでもそうそう寄らない。





3回打ち直しても

1球も寄らないだろう。




自分の技量を把握できていない

典型的なマネジメントミス。






理香子ちゃんですらダフってバンカーだった。








左を狙えば



バンカー超えにもならないし

手前が広いから



プレッシャーもかからない。



楽に決まってる。









結局



本球はバンカーから奥のカラーまで打ってしまい

カラーから寄らず入らずの7。




トリプルボギーとしてしまった。







課題を間違えると

いつまでもスコアは縮まらない。




このトリは決してショットミスではない。

明らかなマネジメントミス。



これはアプローチに限ったことではない。

残りが100yだろうが150yのショートだろうが






同じこと。








方向性の誤差は常に考えておくこと。




「絶対に打ってはいけない方向」にだけは

絶対に打たないように。






バンカーを避けるという発想ではない。




難易度の非常に高いミドルを

確実にボギーでそっと終えるためのマネジメント。



バンカーが嫌いな人が

バンカーを避けるためだけのマネジメントとは



質が違う。






上手くなってから

いくらでもピンを狙えばいい。






それからでも遅くはない。








まだまだ90台のゴルフ。


良くてやっと80台。






ダボやトリを

無駄に打っている場合じゃないレベル。









どんなに近い距離でも

場合によっては



ピンを狙わない勇気を持てるようになろう。







パッティングも同じ。




大きく曲がる速い下りのパットは



わずか2mでも

2パットマネジメント必須な場合もある。





1打を欲張り

2打を失うゴルフは






自滅の序章だ。






1打を捨て

次のチャンスを待てるゴルファーになりたい。








3回打ち直しても




寄らない

入らないような状況は




1回目で上手くいく確率は限りなく0に近い。







そんな冷静な判断が下せるゴルフをいつもしたい。








狙わない勇気を。





狙うのは1番簡単。



誰でもできることであり

”誰でもやっていること”









マネジメントの大切さを






生徒のためだけに






































記録。