アースモンダミンカップ2日目。




最終日の上がりとなる


17番347yミドルと

18番504yロング。




ぜひマネジメントを注視しながら観戦して欲しい。







上田桃子

森田理香子

斉藤愛璃




面白いパーティだった。



森田はフェアウェイウッドで

左右のバンカーまで届かないクラブでレイアップ。





飛びすぎてバンカー手前のラフへ。




斉藤は自慢の方向性を活かし

果敢にドライバーで狙って狭く絞ったフェアウェイへ。




上田もドライバーを握ったが

悪癖である引っ掛けフックで林の隣へ。







セカンドもそれぞれ。




森田は球が止まらずグリーン奥へ。



斉藤はフェアウェイからきっちり止まりベタピン。





上田は木に当ててなんとか戻せたが深いラフで

極端なつま先下がり。



難しいライの3打目は

かなり欲張り距離を稼ごうとして一番入れてはいけない



ピンまで距離のあるバンカーへ。




大叩きの典型だ。







解説は

ティーショットを悔やんでいると言っていたが





長年の悪癖だ。




悔やんでも嘆いても



本気で直そうとしない限り

いつでも出てしまう球。





悔やむべきは

かなり無茶をした3打目。



あそこからなら


プロの腕なら

無茶しなければ十分ボギーで我慢できたはず。




たとえプロだって

2回続けて大きなミスをしたらパーは絶対に無理。





アマチュアはそういう部分をしっかりと見て

自分が同じ事をやらないよう肝に銘じたい。






結局



難しいバンカーをクリーンに打ってグリーンオーバー。


プロならそんなに難しいくはないアプローチも寄らず

パットも力なくショートして



トリプルボギー。







ゴルフはメンタル。

改めて感じる場面だった。








森田はナイスパットだったが惜しくもパー。


斉藤はもちろんバーディ。







ティーショットで何を使うかは


誰かが決めることじゃない。






結果論で


ああすればよかった

こっちにしとけばよかったと思うことはあっても




選択をした時点では

それがベストだと信じたことだから



他人がとやかく言うことじゃない。







ツアープロは


私のような下手くそと違って(笑

ミスに対する許容範囲は圧倒的に広い。



それでも

それでも限界はある。





347yという

普通の飛距離がある人なら誰でもバーディが狙えるミドル。



ところが

ティーショットからきっちりと自分をコントロールできないと



ちゃんと痛い目に遭う様に作っている。






誰がどんな意図を持って

どんなクラブをティーグラウンドで選ぶか



ぜひ見ていて欲しい。





結果を左右するキーとなるホールだと思う。






それは最終18番ホールにも言える。



距離的にはふたつで届くプロも居るだろうが

グリーン手前には実にいやらしいバンカーが


2箇所配置されている。




セカンドでツーオンを狙った人が入れやすい

右ラフにあるグリーンまで距離がかなりあるバンカーと



グリーン手前のど真ん中にあるガードバンカー。







この3人はまた

面白いことをやってくれた(笑







森田は残り255yのセカンドで

グリーン手前のバンカー手前の花道へ。




上田はダフって右へ。



幸い

いやらしい右のバンカーを越えて深いラフへ。



17番のドライバーと同じミス。

左右違ってもスイングの癖によるミスは同じ。






斉藤は堅実だった。



残り280yで

セカンドを無理せず定番の左サイド残り100yへレイアップ。







ピンは手前バンカーを越えてすぐの

手前ギリギリ。




バーディを欲張ると痛い目に遭うピンポジ。







斉藤はフルショットでピンの右へぴったり。



上田は見事だった。



バンカーのアゴの深いラフから

フェースをしっかりと開き



傾斜を利用して高い高い球でバンカーギリギリにキャリーさせ


見事

狭い手前にオン。





SWのフェースを開ける人にしかできない技だ。









最悪だったのが森田。



セカンドをギリギリまで運んだがために

バンカー越えの短いアプローチが残ってしまった。




寄せるのに一番難しい位置だ。

たとえ手前の花道であっても。




バンカーの中の方がずっと寄せやすいピンポジ。




オープンに構え

フェースを開き




思いっきりダフってしまい

無残にも手前のバンカーへ。







森田でもこんなことやるんだ(笑


ひと安心?(笑






バンカーはバウンスが跳ねて大オーバー。

ファーストパットも2mオーバー。


その返しを入れるのがプロだけど(笑






私なら下手したら4パットもあるケースw









上田は見事に決めてバーディ。




トリの直後のミスも

見事な技術でリカバリーした。




プロはすごい。

本当にすごい。







斉藤は惜しくも外したが

ストレスのないパー。










飛距離の差はある。


調子もある。




プレースタイルや

そこまでのスコア



色んな要素がある。






それでも


やっぱりゴルフはマネジメントと

メンタルが結果を決めると強く感じた。







斉藤は実にいいゴルフをしている。




初優勝を遂げた頃とは別人のように


こんなに上手くなったんだと

失礼ながら感じてしまうくらい(笑




自分の飛距離とホールの特徴に

寸分違わぬマネジメントのプレーぶり。



いいゴルフができていると感じた。









それぞれの選択。


それぞれのゴルフ。






ミスはプロにでもある。


アマチュアのようなシャンクやチョロ

ざっくりまである。


バンカーからホームランなんて普通にある。





無理をして欲張って

大叩きするプロ。






それがゴルフなんだ。






勝つために必死で頑張っても

どうにもならないことはある。








プロ達の技量にばかり目を奪われがちになるが



コースマネジメントや

ピンチの時の対処法など



自分ならどこにどのクラブでどう打つか

考えながらプロ達の選択を見ること。





そんな目線で観戦すればきっと

自分のゴルフにも大いに役立つと思う。






残念ながらあの17番の短いミドルで

大叩きしてしまった上田は予選落ちしたが





今日


森田が18番のセカンドでどんな選択をするのかが楽しみ。

放映してくれるかな?(笑







ピンポジが違えばセカンドをどこに運ぶかは違ってくる。





「3打目をどこから打つか?」


いつもこのブログに書いてきたマネジメントの基礎。





その目線で



17番

18番を見ていきたい。





それぞれの選択を。








原江里菜


そろそろマジで勝って欲しいし(笑




今年の初戦で2位に入った斉藤の復活も期待したい。



いいゴルフしていた。

十分勝ち負けできると思う。