ゴルフは


自分をマネジメントするスポーツ。





筋力や柔軟性を向上、維持することは当然として


ゴルフ場以外でどれだけ努力をするかで実力差が出る。





今回は



プレー終了後の


スコアカードの見方について記録する。




私の生徒には必ず指導するが


スコアカードから自分がどんなゴルフをしたか振り返ることができる。




パーオン率とかフェアウェイアタックとか


データに関してのことは以前記事にしたので



今回は違う視点を。






私はスコアカードを見ることで


その日のその人のゴルフがおおよそ見える。




直感とかデータとか


そういう意味ではなく




多くの生徒のスコアカードを長年見てきたことによる


経験則による統計とでも言ったほうがわかりやすいだろうか。






プレーの特徴は


その日の調子は




ちゃんとスコアカードに出る。




スコアではなく


スコアカードに。








まず見るのが




フロントナイン


バックナイン両方の




出だし3ホール。






アベレージゴルファーの多くは


出だしで躓くことがとても多い。




その理由も実はあまり個人差がない。





その原因や対処法などを指導するだけでHDCPは2つぐらい縮まる。



スイング作りとか練習方法とか


そんな形とは何の関係もない部分だけで。








次が


ロングホールの合計スコア。




以前からここで書いている通り


上達できない人達は総じてロングホールのスコアが悪い。




ロングホールは技量がはっきり出る。




ショートや短いミドルのように


結果オーライやラッキーが通用しないのがロングだ。





ロングホールはマネジメント力も明確に出る。




ロングホールのどこかでいつも叩く人は


明らかなマネジメント力不足。






技量=マネジメント力




飛距離や理論や道具では


どうにも補えないものだ。






そしてもうひとつが



ホールハンデ。




ゴルフ場には必ず


各ホールの難易度が記してある。




前半は奇数


後半は偶数でスコアカードに記載している。





数値が小さい方が難しい。





ただし



1と2は


1が難しいという意味ではない。




あくまでも前後半は別々。


3と4も同様。




3が難しいという意味ではない。




ハーフごとに別々だと理解しよう。





常にアウトが奇数でインが偶数。




アウトはアウトの中でだけの順位付け。


インはインの中だけの順位付けだということを覚えておこう。






ホールごとの難易度と


自分のスコアを比較してみよう。




難易度の高いホールを


難易度の高いホールであることを毎回ちゃんと認識し



細心の注意を払ってプレーできていれば


悪いスコアになっても問題はない。




元々難しいホール。


いいスコアを出すこと自体無理がある。





問題なのは



その意識もなく他のホールと同じようにティーに立ち


優しいホールと同じように安易にプレーすること。




確実に設計者の罠にハマるゴルフだ。






ホームコースなら


それくらいは当たり前のように意識すべきだが




それすら疎かにしている人も非常に多い。





初めてプレーするコースであれば


必ずプレー前にホールHDCPをチェックすべき。




そこにちゃんと書いてある。


「ここは注意しないとやらかすよ」と。




言葉の代わりに



「1」


「2」



という数字で。






毎回ちゃんとチェックしている?



大事な大事な準備だよ?






1~6は難関ホール。


7~12は要注意ホール。


13~18はバーディを狙うホール。




その難易度が


自分の力量にとって的確かどうかは別にして




コースレートと同様


基準として事前にチェックすることは大事なこと。





「大叩きしたと思ったら実はHDCP1や2のホールだった・・・」




なんてゴルフをしているうちは


生涯アベレージゴルファーだ。






ホームコースであっても


プレー慣れしているコースでも




一度ちゃんと見直そう。







灯台下暗し。








そこに



得手不得手という


個人差的な部分を組み合わせよう。




いつも同じホールで叩く。


いつもそこでダボやトリを打つ。





難易度だけがスコアを決めるわけじゃない。




グリーン周りが下手くそな人や


パット数が40にもなる初心者レベルでは



HDCP18のホールでも叩く。



プレーヤーとしての資質はちゃんとスコアカードにいつも書かれている。






私のホームでは



ホールハンデと


私自身が感じる難易度にはちょっとしたギャップがある。








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奇数だとわかりにくいので


上に赤い数字で難易度を記してみた。




その上の青い数字が


私にとっての「ホールハンデ」だ。




最初はスコアカード通りに意識していたが




プレーを重ね


ホールの特徴と自分の技量をすり合わせ


マネジメントを重ねるうちにその





順位が変わった。







その順位が変わるに従いスコアも良くなった。





難易度の高いホールを攻略できるようになったとも言えるし


ある意味「諦めた」とも言っていいだろう。







特徴としては


4番と6番。



高難易度のツートップだ。






まずは4番。




ここは諦めた(笑





レギュラーからならなんとかなるが


フルバックからだとパーを取るのもアップアップで(笑




打ち上げで狭く距離があり


グリーン回りも左右OBでとても難しい。





ここは3オンマネジメントに徹する。


そうすることでダボを打つことが極端になくなった。





ロングだと思えば短い。


ロングだと思えばバーディを狙う意識に変わる。




パーを欲張るとぼろぼろに叩くホール。






セルフコントロールは


スコアに大きく影響するから。








そして6番。





この6番から9番までを


私は勝手に「アーメンコーナー」と呼んでいる(笑






距離はないが





谷越えが続き


狭く


どこもグリーンが難しい。





オーガスタのアーメンコーナーと同じだ。








アウトで2番目に難しい左ドッグレッグ。




左サイドは全部谷。


大きく左にカーブしているシグネチャーホールだ。




飛びすぎると正面はOBと林。


助かっても極端なつま先上がりのセカンドになる。





レイアップするか狙うか


戦略をはっきりさせないと叩くホールだ。






ここは力でねじ伏せる。





極端なアゲンストでない限りは


谷を恐れず必ずショートカットする。



思い切ってOBのど真ん中からフェードをかける。


300yかっ飛ばすぐらいの気持ちで。






打つ前に考えたり躊躇ったりしないから




でかい谷のプレッシャーも感じることなく


大きなミスをすることが殆どない。






ゴルフはメンタルだとつくづく思うホールだ。






ショートカットすると残りは120y前後で


レギュラーからだと残り100を切るぐらいまで行く。





バーディを狙えるホールとしてプレーしている。








その逆に



7番のショートはホールハンデ以上にかなり難しい。






200yの谷越え。


打ち下ろしを見て190y程度。




右は即OBで左も狭い。


奥にはダウンヒルのバンカー。







難易度7番目のホールかよ?(笑




来場者の2割程度はOBを打っているだろう。


そんなイメージだ。






私自身


バーディを取れたのは過去に2度だけ。



平均スコアは多分4以上だろう。





4と7をどう切り抜けるか


それでアウトのスコアが決まると言っても過言ではない。






アウトを+2以内で上がれると


パープレーが見えてくる。





他のホールが優しいというわけでは決してないが


スコアカードから自分のゴルフの特徴ははっきりする。








スコアカードに



何で打ったとかどこに行ったとか


必死で書き込んでいる人達を多く見かけるが




生かせているか?


そのメモは。





その前に



スコアカードから浮き彫りとなる


あなた自身のゴルフをちゃんと読めるかな?







・出だし3ホール


・ロングホールの合計スコア


・ホールハンデとスコアの比較





この3つは


私だけの完全オリジナル指導。






いつも叩いてしまうホールをどう攻略するか


いつも同じことをやってしまう理由はどこにあるか




同伴はしなくとも


スコアカードでそれを感じ取る力が私にはある。






過去に他人のスコアカードを何百枚とチェックした


その積み重ねがあるからこそ自信を持ってアドバイスできる部分。





マネジメント不足


注意不足


配慮不足


準備不足






スイングを作ることしか努力しない


アベレージゴルファーには絶対に気付けない




大きな大きな落とし穴が必ずあって。






その前にやるべきこと


その前にできることはいくらでもあって。







それだけでスコアは5打も10打も違う。



それがアベレージゴルファーの特徴だとも思う。







ゴルフを学ぶということは



自分を学ぶということ。






自分は



自分ではわからない。







ただでさえコースに出ると


ミスやスコアで頭がいっぱいになり




必死でボールを打つことしかしない人達。






どんなにスイングを作っても



どんなにご立派な理論を理解しても



どんなに高価なシャフトに替えても







そんなことばかりやってちゃ



自分を知ることなど不可能だ。








自分に気付けない人は絶対に上手くなれない。




自分を見失うゴルフがどんな結果をもたらすか


このブログの読者ならいやと言うほど経験しているだろう。






スコアカードをどう利用するか


専門家にちゃんと教わろう。








あなたがやってないことは


まだまだ山ほどある。




今すぐできるはずのことを疎かにしている。









指導者としての


大きな価値だと自覚している私の能力を





あえてここに出しておく。








自分で気付けないことは


他人はちゃんと気付いている。




他人の目は常に厳しく冷静だ。










スコアカードは





それ自体が”ひとつの人格”であり


「他人の目」だと私は思っている。







私の指導は


私だけの経験から培った土台があり





自分自身が上達してきた過程で取り組んだことの中から




結果を出せたこと


結果につながったものを他人に与えている。







スコアカードは


データやメモ代わりばかりに利用するのではなく





自分を常に正しく見せてくれる


鏡でもあると思って




反省材料だけでなく


マネジメント能力のレベルを計るアイテムとして










利用しよう。











次回の勉強会は



こんな部分をぜひやってみたい。








参加者全員が


直近のスコアカードを持参してもらい




それぞれにセフルプロデュースをして


プレゼンをしてもらい






参加者に意見を求め








私が総括する。



































そんな勉強会を実施したいと思っている。