続きです。











今のドライバーは



スピン量を減らし

打ち出し角を高くするよう作られている。




なので

普通にレベルに振れば




十分な性能を発揮する。







それなのになぜ


高さが出ない人がいるのか?













ひとつは

ヘッドスピード不足。






使っている道具とパワーがマッチしていない

明らかなオーバースペック。






ヘッドの形状やシャフトの硬さは

高さを決める大事なファクターだ。



厚みのある丸いタイプのヘッドはディープフェースと呼ばれ

基本的にパワーヒッター向けに作られている。





この手のクラブは

表記のロフトと現実の計測値にあまり差がなく
(差があること自体おかしな話だがw)

「スライス防止用フックフェース」もあまりない。







一言で言うと

捕まりにくいクラブ。




そういうヘッドには当然

それに見合うシャフトが挿してある。



硬く重いシャフトが。




パワーがあり

自力で球を捕まえるスイングができる人のためのクラブ。





初心者男性やアマチュア女性には不向き。








逆に



ヘッドの形状が薄く大きく見えるタイプは

フェース面がやや薄く上から見るとその分だけ大きい。




球が上がりやすく作られたタイプ。





この手のタイプはいわゆるフックフェースと呼ばれ

構えると結構左にかぶっていることがわかる。



その分だけ高さが出せない。

フェースを被せるとどうしてもロフトが立ってしまう。




表記のロフトより

実際は1度前後ロフトが大きいことが多々ある。




10.5度と書かれていても

12度近いものも結構ある。





当然シャフトも柔らかい。




RでもLに近かったり

SがR程度だったり。





メーカーによって

同じメーカーでもブランドによって



かなり違いがある。







アイアンのロフトと同じで


相当”インチキ”だ。








飛ばない人が使っても

「飛ぶ」という快感を植え付けるための




苦肉の策と呼んでいいだろう。







道具を売るために

各社が必死で追いかけた結果だ。









アイアンも同じ。



ヘッドが3倍ぐらいぶ厚くなり

ドライバーと同じでロフトもかなり昔と基準が違う。




昔のアイアンはPWで48度前後だったのが

いまでは44度とか45度だ。






長さも昔のアイアンより長くなった。

シャフトもカーボンや軽量が主流になり軽くなった。












そりゃ飛ぶわ(笑



インチキだもの(笑








その分精度は落ちるのがゴルフ。

結局スコアには結びつかない。






ロフトを立てて

シャフトを長くして




どんなに飛ぶようになったと自慢したところで

技量が伴わなければ結果には繋がらない。







精度なき飛距離は


ただの凶器だから。








道具が進化して

飛ぶようになっても




アマチュアゴルファーの技術レベルは

何も進化していない。










道具の進化をスコアに結び付けているのは





プロと上級者だけだ。










ドライバーは




丸く作るか

平べったく作るか



その形状によって物理的な弾道がある程度決まる。







スイングの癖や

パワーとのバランスを考慮し




道具は選ぶべきもの。











「今使えない道具は選ぶな」






という


私の原理原則はそこがすべて。







今使えないものは

多分1年後も使えない。





そんな簡単にパワーや技量が上がることはない。





その1年間

無駄に苦しむだけ。












それだけオマケ要素満載の

お助け要素満載の今の時代の道具をもってしても





高さが出ないというのは




確実に問題があるということ。











つまり



やっぱり道具ではないということだ。









よっぽどとんちんかんな道具を選ばない限り


全然高さが出ないなんてことはない。








明らかに何かが足りないのだ。











ヘッドスピードなのか


準備が間違っているのか


スイングがおかしいのか







どれかだ。










スライスを直そうと

必死でフェースを被せる癖をつけた人は



高さがでない。








10.5度を

8度ぐらいにして打っている人はとても多い。




アドレスでフェースを被せる癖

右手を被せる癖

右肩が突っ込む癖




どれもインパクトでロフトを立ててしまう。






自己流でスライスを直そうとした結果だ。














そして本題の


入射角。











レベルに振っているつもりが

実は上から入っちゃう人は多い。







たまたま

まぐれで上手くヒットできれば真っ直ぐ飛ぶが




それはやっぱりまぐれだから

再現性は乏しい。














切り返しで

クラブヘッドから降ろす癖がある(手打ち)人は





どうしても地面と並行には振りにくい。









レベルに振っている「つもり」スイング。













もうひとつは






アッパーではなく

しゃくり上げ。





フォローで左肘が引ける人は100%しゃくり上げスイング。

しゃくり上げて高さを出そうとした結果がスイングに出る。




初心者のときにちゃんと指導を受けなかった人に圧倒的に多い。









この癖を矯正するのはとても大変だ。


なんたって手打ちから直さなければならない。









体重移動


ボディターン


アームローテーション






そんなところからやらなければならない。







大改造だ。



指導者が付きっきりで

本気で取り組んでも軽く数年はかかる。






シングルの父親やちゃんとコーチに

厳しく指導を受ける




ジュニアゴルファーとのスイングの差はここで大きく出る。












そしてもうひとつは





左への流れ。











左に振れば

自然と体も左にもっていかれるのがスイング。











野球選手を見るといい。




左足のかかとで

地面を掘るくらいに踏ん張って振る。






バットはゴルフクラブよりずっと重い。



そうしないと飛ばないことを

選手たちはよーくしっている。









振る方向と反対の方向に

頭を移動させるくらい



思い切って右に残さないと

強い遠心力の勢いに負けてしまう。









「頭は右足の上」



何度も書いてきたスイングの大大大基本。








フォローで頭を右に動かすぐらい

思い切って右に残さないと







必ずといっていいほど左に流れる。





これも「レベルスイング」を崩す大きな原因だ。










天ぷらの原因になり

引っ掛けの原因にもなり



スライスやチョロの原因でもある。












私が伝えたいアッパーブローとは


「今の何倍も頭を右に残せ」という意味。









短いクラブはその勢いが小さいから

多少流れても飛距離が大きく変わることはないが



最も長さのあるドライバーは

大げさに頭を残さないと勢いにもっていかれる。







自分で振った勢いに

自分の体が負ける。














頭を右に残せと言っても

それを何度も何度も繰り返しても






プロ並みに残せる人は皆無。




ダウンブローと同様

それくらい難しいことだということだ。






下半身の踏ん張りも必要だし

手打ちでは右に残せない。








力んでも駄目。


手打ちでも駄目。


打ち急いでも駄目。







そういう基礎が備わらない限り


どんなにアッパーで打っても高さは出せないだろう。







フェースをスクエアに構えること。


左肩がアドレスで開かないこと。


自分の技量に応じたグリップで握ること。






まずは準備。



ここで自己流を出したら

高さを出すことを自ら放棄しているのと同じ。






そして基礎。






1、脱力


2、ゆっくり振る


3、腰から切り返す


4、振り切る









そして





5、頭は右足の上のまま












高いティーで練習しよう。



ひとつひとつの課題をクリアしていこう。








その課題は間違いなく


アッパーブローだけの基本ではない。







スイングそのものの基礎ばかり。












基礎ができていないと



ダウンブローもアッパーブローもない。










そういうことだ。















だから大事なんだ。





基礎が。













練習場でみっちり練習し


ある程度課題がクリアできるようになったら






コースに持ち込もう。







70点でいい。


レンジで70点が打てるようになったら。











私は




どんなにアッパーに振っても

たぶんアッパーにはなっていない。




まだまだそのレベルだということ。









アッパーに振って




その意識通り

アッパーに振れたら間違いなくプロレベルだ。







意識と現実の誤差は必ずあると思え。



やっているつもりができていないから

上達できないのだ。







だからこそ


大げさにやり続けることが大事。





思い切って右へ頭を残そう。


思い切ってその位置で振り切ろう。











それでようやくレベルスイングになるんだと




感じた人は。


















アッパーに振っているのに(笑





スイングや打ち出し角を見ると

これでやっとレベルブローだ。







飛ばないわけだ(笑












私だけの「ドライバー論」を




私の指導を必要としてくれる人達のためだけに




































記録。