森田理香子プロが



開幕戦から実力を発揮した背景に








師の存在があることは間違いない。









技術的な指導はもちろんのこと


メンタル的な下支えは大きな力となっているだろう。










前半で5つスコアを伸ばした横峰を目の当たりにしても






「勝負は後半から」という


いつも師に言われている言葉があったから






焦りはなかったという本人談。










片や




最終18番のバーディで追いついたことで


本来なら圧倒的優位に立てるはずのプレーオフ。






自らの力で


プレーオフに持ち込んだにもかかわらず






「緊張感をエネルギーに変えることができなかった」という


横峰さくら本人のコメントからも感じるように






やっぱり最後はメンタルなんだと思える。












本人は「13番のボギーで相手に隙を与えてしまった」と言っているが・・・







18番で2オン狙って思いっきり引っ掛け


バンカーで致命的なミスして






「頭が真っ白になった」という森田。











最終日最終組


最終ホールで






致命的なミスを2度も繰り返した
















森田の”隙”を















プレーオフできっちりと突くことができなかったように見えたが。










あくまでも追う側だったはずだ。




木戸との差を前半のバーディラッシュでひっくり返し





後半でも


「13番で隙を突かれた」森田を





最終ホールでお返ししたあの気迫。









流れは間違いなく横峰だったはずなのに



本人はそう感じていなかったのだろうか。













それがきっと


森田理香子の師が言う








「勝負は後半」という発想か。












当事者にしかわからない心の揺れを


他人があれこれ勝手に決め付けることはできないが








これだけは言える。











森田には心の支えがあった。












藤田寛之にも



宮里藍にも









強い絆で結ばれた「心の師」が存在するように












森田理香子も







力強い味方が







いつも彼女を見守り


そっと支えている。










彼女の活躍を心から願ってくれる存在が居る。














ドローボールを習得し


飛ばし屋の森田を何度もオーバードライブするようになった






横峰さくらに今必要なのは










もしかしたら


そんな存在なのかも知れないが












そんなタイプじゃないか(笑













強い絆は



そんな簡単には築けない。










一緒に悩み苦しみ



時にはぶつかり合い



時には厳しく











そんな時間を積み重ねるからこそ信頼は生まれる。












「師」は



欲して得られるものではない。










師も



相手を選ぶ。







私が言うのだから間違いない(笑













マナーもエチケットもない奴を





努力もせず


言い訳ばかりの奴を





プレー中に酒を飲んだり


自分のことばかりで人のプレーすら見ようとしない






ルールすら覚えようとしない









そんな奴を



誰が弟子にするか。














頭が真っ白になったあのバンカーのミスを


次のバンカーショットできっちりリカバリーして







こぼれ落ちそうになった勝利を


なんとかその手に留めた。












あの



高い高い技術があってこその








メンタルだと私は思う。












「絶対に決める!!」と思って打った


勝負を決めるプレーオフのバーディパットも








その気持ちだけじゃ絶対に入らない。










ラインを読む力と



そのラインにきっちり乗せる技術があるからこそ









その強い意志がしっかりとボールに伝わったのだと思う。















泣き虫理香子は



弱い理香子は






「スイングは良くなっているのだから自信を持ってやりなさい」



という師の言葉を支えに







「リズムよく、テンポよく」



という師からの課題をきっちりと守り










少しずつ少しずつ



強くなってきたんだと














勝手に想像している私が居る(笑

















「最後まで笑顔でプレーできました!」という言葉や



最後のパットを決めたあの最高の笑顔からも











この子は









宮里や有村といった



スーパースターが抜けた日本の女子ゴルフ界を









将来を










背負うプロに成長したんだと感じられた。

















横峰もこのままじゃ終われないだろうしし



終わらせないだろう。













低迷を極めたLPGAの人気を






宮里藍とともに


10代から引っ張ってきてくれた









最大の功労者のひとり。













ゴルフ界で生きてきた私にとっては



彼女には足を向けて寝られないとさえ思っている。















彼女の強烈なダウンブローと


カットボールによるスピン力は






他の女子プロには


簡単に真似のできない高い技術。











グリーンで球を止める力と


コンパクトなテークバックから出す距離感は






日本一





いや


世界一かも知れないとさえ思っている。











システマティックなスイングが持てはやされている今の時代





彼女の個性はより光る。











ゴルフは理論や形じゃないんだといつも教えてくれる。














オーバースイングばかりがクローズアップされる彼女だが









まさに眼力のない素人目線。













ゴルフを




スイングを知らないアマチュアゴルファーの浅知恵であり











知ったかぶりだ。

















彼女はコンパクトなトップの申し子。










ショートゲームであれだけ小さく上げられる”勇気のある人”はそうそういない。






私が知る中では申智愛ぐらいだ。


ショートゲームで限界まで後ろを小さくできる女子プロは。











私はずっとそう見ている。















わずか20yのアプローチを


50yも打ってしまいそうな「超オーバースイング」をしては









インパクトで緩み



フォローが出せず









トップざっくりチョロシャンクと








グリーン周りを行ったり来たりしている万年アベレージが


この世にどれだけ存在するか








私は指導経験からよく知っている(笑











むしろ手本にすべき存在を



まるで見下すその発想が実に格好悪い。













そんな自分を棚に上げて












生意気にも






逆立ちしても適わない


トッププロのスイングを批評するその脳みそこそ









絶対に上手くなれないアベレージ脳だ。













90、100叩く腕のビッグマウスぐらい









恥ずかしく



みっともないものはない。


















もし





全英を捕るなら彼女だと私は思っている。











その彼女が


ドローボールを習得したら







鬼に金棒だ。









フェードでキープし


必要なときは飛距離も出すというプレースタイルを見させてもらえたことは











大変勉強になった。
















今回



勝ち負けに持ち込めた原動力は







高いショートゲーム力と


飛距離だったことは疑う余地がない。











強いさくらが



戻ってきて欲しい。









まだまだ散るには早すぎる。















スイングのせいだとか


パッティングフォームのせいだとか









ど下手くそなくせに


口だけ頭だけの万年アベレージどもや






実績も実力も大きく劣るくせに


生意気な口を叩く一線を退いた解説者どもを












ギャフンと言わせてやろうぜ。













木戸愛のスイングの変化も特筆ものだった。






「美脚」などと


放送のテロップに書かれるほどのナイスバディも





腰高でスレンダーなスタイルは


ゴルフに有利な体型とは言い切れない。







重心を低く落としたニュースタイルのパッティングフォームに大きく変えて


ストロークの安定感を増したのだろうか。





アカデミーで受けた指導が初戦から結果に繋がったようで良かった。












「オフの間にどれだけ頑張ったか」



今期の活躍でその努力の差を見ることができるだろう。










日本を飛び出して頑張っている



海外勢の活躍も含めて










今年も本当に楽しみだ。


















師の存在が必要か否かという





くだらない議論ではなく











孤独にひとりで己を磨くもよし





仲間と一緒にがんばるのもよし















私は







私を師と呼んでくれるゴルファーが



ひとりでも居るうちは












「ゴルフはひとりではできない」









































これからも言い続けたい。