前半で




3度










ラインを逆に読んだ9鉄さん。










傾斜を読む上での



大切な準備を知らなかった。












このブログで私が紹介した




私なりの「目慣らし」の手段のひとつである








上りの真っ直ぐ。









プロのように練習ラウンドもせず


ぶっつけ本番でコースに出るアマチュアにとって





ラインを読むためのマネジメントは何より大事。









芝の照り返しやグリーンの形状


周りの景色などによって







様々な錯覚を与えるのがグリーンだ。








そんな目の錯覚を起こさないために


私が必ず実施するのが







練習グリーンで


カップに対して上りのストレートラインを探すこと。










それを正しく見つけられるかどうかで


その日の傾斜の読み具合が決まると言っても過言じゃない。







傾斜の読み方を指南する指導者は山ほどいるが







私は昔から変わらない。











上りのストレートさえ確実に見つけられたら


あとは自分のボールの位置によって





上りか下りか


フックかスライスか





おおまかな全体傾斜を読むことができる









というもの。










上りの真っ直ぐだと思った位置から





真っ直ぐ転がるのか


スライスするのかフックするのかで





その日の誤差も確認できる。











上りのストレート


1.5mを





真っ直ぐしっかり打つことも目的のひとつだが








その日の



「私の目」がどう錯覚するのかをチェックすることが一番の目的。








毎回のラウンドでそれをずっと継続することで


その日によって見え具合が全然違うことに気付いた。












人の感覚なんて本当に曖昧だ。










実は





9鉄さんは



私のブログ通り






ちゃんと上りの真っ直ぐ1,5mを練習していた(笑









でもそれが








「その日の見え方チェック」





「全体傾斜を読む手段」であることを知らなかった。








確か書いたはずなんだけど(笑













よく錯覚を起こすケース。




ゴルフ ~修羅の道~


形状がこんな形だと






ゴルフ ~修羅の道~


どうしてもこのように右上が高く見えてしまう。







ゴルフ ~修羅の道~


必然的に脳はフックラインを想像してしまう。









ところが実際の全体傾斜は


ゴルフ ~修羅の道~



こういう形状のグリーンによく見られるトラップだ。








傾斜が緩やかな場合は


とても逆に曲がるようには見えない。






目の錯覚を利用した一例。










グリーンの形状に惑わされないよう


反対側からも必ず確認すること。






グリーンに上がる際に


目線の高さで高低を見分けられるような砲台グリーンなら







錯覚に惑わされることは少ないが








それができないグリーンだと


どうしてもこんな錯覚に惑わされやすい。







たとえそれで見極められなくても


上りのストレートを見つけることができれば






あとはカップとボールの位置関係だけで



ゴルフ ~修羅の道~




おおよその傾斜は正確に判断できるし



ボールの位置で曲がりの度合いもイメージできる。









4分割の




横のラインに近ければ曲がりは大きくなり


縦のラインに近ければ曲がりは小さい。










「上りの真っ直ぐ」を



朝の練習グリーンで見つけることは







コースで傾斜を読むための









朝の


目のトレーニング。












私だけの傾斜を読む手段のひとつ。








以前このブログでご紹介した







ピンの傾き具合や



カップの中を覗いて土の厚みで傾斜を見たり



足の裏から感じる傾斜の度合いも含め






傾斜を読むためには様々な手段があり











読みづらい場合はそれらを総動員する。















でも




傾斜を知るのにはもっと簡単な手段がある。











多くのアベレージが疎かにしていることだ。










それが



人の球をしっかり見ること。











4人も居れば




あなたのパットより


誰かが先にアプローチをしてくれるだろう。







その人が


上手く寄ったかダメだったかはチェックするが








その人の球がどんな転がりをしたかを



止まるまでしっかり確認するアベレージは殆どいない。












一番正確で明確な傾斜を読める手段を





一番疎かにする。













9鉄さんも例外じゃなかった。















9番ホール。




ティショットはしっかり飛ばせたが


フェアウェイの傾斜で左のラフへ。





目の前にはこんもりとした小さな木。






どうにも狙えない。









残り120y程度。


左にバンカーがある。





グリーンの右手前


30y付近に6鉄の低い球でレイアップ。








こういう場合


距離を欲張るとろくなことがない。







多くの人はグリーン近くまで運びたがるが


私は極力ショート目に打つ。







安全確実に手前。



遠くても平らなライへ。







レイアップの基本だ。










9鉄さんは


フェアウェイ右へナイスショット。












ヤーデージ杭で残り110yを




9鉄のジャッジ。











でかくね???





と思ったが




























やっぱりでかい(笑










ピンは手前から7,8yで







目測でも


実質95y~100yだったと思う。









乗ったけど



縦長のグリーン奥へ。











私は手前から。



9鉄さんは奥から。









私が先にアプローチ。







左傾斜が見てとれたので


グリーン右端のカラーにキャリーをジャッジ。







あとはたらたらと左に流れてピンに寄ってくれたら




そんなイメージで








56度で25yキャリー。








イメージ通りの場所に落ち



イメージ通りにフックしながらだらだらと左へ転がり







ピンした1mへ。









「ナイスアプローーーーーーーーーチ!!」










しっかり見ていたので



スライスラインをジャッジしているだろうと思って








9鉄さんのアライメントをチェックしたら








カップの右を向いている???











「ちょっと待った!!



どっちに曲がります?」









無意識に右を向いているのか



フックラインと読んでいるのかわからなかったので聞いてみると








「フックだと思います・・・・・・」








その理由がこうだ。




ゴルフ ~修羅の道~




9鉄さんから見ると


グリーン外の右側が少し盛り上がっている。









確かにフックに見えなくもない。


















私の球の転がりを見ていたら


それがトラップだと理解できるぐらい





スピンがかかってもなお


左にだらだらと曲がりながら流れて





なかなか止まらなかったはず。











私の真裏のラインなら



それだけで100%スライス決定だ。













「私の球の転がり見ていました?」





「いえ・・・」














球の転がりに錯覚はありません(笑









じゃあ



思うように打ってみて下さい













というと









おもむろに


自信なさげに左を向いて(笑









やや左に出た球は


9鉄さんのイメージの倍ぐらい右へ流れて









ナイスタッチだった。













上りの真っ直ぐに立ってみて下さいと伝えると








ちゃんと立てた。









それに対してほぼ真横の左にボールがあったのだから






たとえ私のボールの転がりを見なくても


大きく曲がる平らなスライスラインだということは読めたはずだ。
















まったく


トラップのないグリーンなどない。









私はそう思っている。











惑わされないための手段を


ひとつでも持っておけば






もっともっと精度の高いラインマネジメントができるはず。







後半は



まったく問題なかった。








上りのストレートの使い方を覚えただけで


トンチンカンな読みをすることはなくなる。







初心者のラウンドレッスンで必ず実施する


そんな私の指導方法は








どの指導者も言っていない



まったく私だけのオリジナルだけど










すでに検証を済ませ


結果に繋がっているので






自信を持ってお勧めできる。













恐らく9鉄さんは







それだけで


1Rにつき毎回2打3打は損をしていただろう。









いい距離感を持っているので



もったいないと思った。








恐らく


今回のラウンドで私がお渡しできた


一番大きなお土産だと思っています。











グリーンの形状や


凹凸のアンジュレーションに惑わされず


















まずは








まずは上りのストレートを。