一打一打のショット。




望んだ結果に対して現実はどうだったのか?


狙った方向、距離に対して結果はどう出たのか?




成否の分かれ目は


打つ前からすでに分岐している。




正しいセットアップ


正しいアライメント(目標調整)



これができなきゃ望んだ結果など得られないのは当然だけど




その前に


すでに大きなミスを犯しているのがアベレージゴルファー。





クラブチョイス


つまりジャッジメントから




すでにミスは始まっている。





残り160Yのセカンド。



90~100のレベルから抜け出せない人の多くは


「160Y打てるクラブ」を


まず最初にジャッジする。




傾斜があるライでも


ラフからでも


雨で重くなった芝からでも


160Yのクラブでフルショットが大前提。




そこからジャッジを下そうとする。



バンカーの位置がどこでも


砲台でも


強い受けグリーンでも


ピンの位置がどこであっても



まずは160Yを打つジャッジをする。



ピンまでの距離が大前提。





そんなジャッジメントがスコアがまとまらないゴルファーの


典型的なミスのひとつ。




アベレージゴルファーが


160Yの距離を160Yきっちり打てる確率は


平らな良いライからでも


せいぜい1/5程度でしかない。




女性なら


飛ぶ人でも7Wやハイブリッドの距離。



その精度は上級者であっても落ちるし


確率もぐんと下がる。




平らなライなど殆どないゴルフ場において


その確率はまた更に下がる。




自分の力量に応じたマネジメントをすることは


すべてのスポーツにおける


基礎の基礎の





基礎。






チャレンジすることと


実力に伴わないジャッジを下すことは




意味が違う。






そこそこの実力がある”はず”なのに

いつも90~110をウロウロしてしまう



その理由は


練習不足だからでも実力不足だからでもない。



そんなものはコースへ出たら


すべて言い訳でしかない。





そんなことは


コースへ出る前からわかっていることなのだから。





努力不足


練習不足が




スコアが悪い理由になど


ならない。




辛い現実を納得させるための


ただの言い訳でしかない。





今以上に技術を身に付ける努力や


精度を上げる努力と




今の実力の範囲の中で


実力通りにスコアをまとめる努力は




まったく別。





コースへ出たら


練習不足の自分を

実力不足の自分を正しく受け入れること。


身の丈に合ったマネジメントをして

実力に見合ったジャッジを下すこと。




その


身の丈を伸ばすことが

練習であり努力であって


今の身の丈がコースで突然伸びることなど絶対にない。





上達できない人は


その身の丈がコースである日突然

ぐんぐん伸びると信じている人。




絶対にありえないことを描いている人。






クラブ選びは


正しいジャッジは


残りの距離から下すものではない。





状況と


自分の実力を冷静に判断して




一番最後に下すのが




ジャッジであり


クラブチョイス。





まず最初に


ピンまでの距離ありきでクラブを選ぶ人が


先にジャッジしてしまう人が



ゴルフを知らない人であり


ゴルフを学んでいない人であり



ゴルフの本質を教えてもらっていない人。





ホントもったいない話だ。





アベレージゴルファーは




ジャッジだけで


5打も10打も違う。




ショットの精度や再現性を高める努力は


そのジャッジができてこそ価値があり


練習やラウンドをこなすことで

努力を継続したことで


伸びた身の丈を正しくスコアに反映させられる。




ジャッジを間違えているうちは


どんなに技術を高めてもスコアには反映されない。




「キレイなスイングしている”のに”」


「いい球打っている”のに”」


「年中ゴルフしている”のに”」




そんな同伴者の言葉にいつも傷付いている人は


ショットの精度とスコアが

ちぐはぐだと自分で気付いている人の殆どは




その努力が報われていない人。




技術や精度やキレイなスイングでは


スコアは出せない。




コースで一番大事なのは


マネジメントでありジャッジメント。




華麗なオンプレーンスイングでも

美しいプロ並のフィニッシュでもない。



豊富なラウンド数でも練習量でもない。



経験と努力を積み重ねれば

誰でも上手くなれると思ったら大間違い。





ショートゲームの本当の大切さは

正しいジャッジを下せるようになって初めて気付けるもの。


そこに気付くことができれば

今の何倍もショートゲームの練習に時間を費やせる。



上達のきっかけはそんなところにある。




考え方が変われば


結果も大きく変わる。




身の丈に合った


実力に見合った



結果になる。




実力以上の結果などありえないし


18ホールもあるゴルフではありえない。



たまたまひとホールふたホール

ナイスショット、ナイスパットが出ても


18ホール続くことなどない。




結果は必ず実力通りになる。


それがゴルフ。




大事なのは


実力以下の結果にしないことであって




身の丈以上の結果を出すことではない。





ゴルフがどういうスポーツかいつも忘れないことこそ




メンタルコントロールの


マネジメントの




正しいジャッジを下すための大事な基礎であるということ






記録しておく。