「先週はガラガラだったんだよ・・・」と


先ほどの記事に書いたシングルさんが呟いていたが



駐車場もほぼ満車だった。





自粛ムードから一転


少しずつ少しずつ日常に戻っていくのだろう。





コンビニで弁当が買えるようになり


ガソリンスタンドも行列が消え




土日は計画停電もなく




テレビもバラエティや映画、ドラマも戻って来て



見たくない映像を見ずに済むようになってきたというのも本音だろう。






シングルさんの奥さんはビデオレンタルを借りまくって
悲惨な現状を見ないようにしていると。





日常を取り戻しつつある

被災地以外で生活している我々とは関係なく




現地ではまだ何も変わらない悲惨な状況で


そこから目を背けることは「悪」だと思ってしまう人もきっといる。






もううんざりだと思う自分を


何もできない自分を責める人はきっとそんな人達でしょう。






私もそのひとりです。



また



彼らを応援し続けるには被災していない私達の元気やパワーが必要不可欠なのも


頭では理解しています。









「大義名分」の記事を書かせて頂いた通り




遊ぶことに「経済を支える為」なんて理由付けはいらない。





遊びたいから遊ぶ。


飲みたいから飲む。


ゴルフしたいからコースへ出たり練習場へ足を運ぶ。






それ以外の理由なんていらない。



それが結果


経済を支えることに繋がるけれど




それは結果論。


遊ぶ理由にして欲しくはない。





それを理由にするなら


そのお金を直接義援金に回した方がずっとずっと誰かの役に立つ。




経済は


今、あなたいち個人が


そんなに頑張らなくても必ず立ち直りますからご心配なく(笑




普通に暮らすだけで十分な経済効果です。



「友人の店を応援する為にお金を落としに行く」とか


「知り合い店を少しでも助けたくて買い物に行く」




それはとても大事だし


助け合いは必要だけど


そんな考えとはまったく別の話。







自粛した人はすればいい。




いつまでも自粛なんてしていられるか!という人は


どんどん遊んで欲しい。





どっちが正しいとか間違いとかの話じゃない。






スポーツ界の自粛が続き



女子ゴルフツアーの相次ぐ中止に異を唱える人も本当に多い。






私もそのひとりだけど



異を唱える理由はちょっと違う。







ツアーでチャリティをすれば確かに義援金は集まる。



でもそれはツアー開催要望の理由にはしてはいけない。






そう気付きました。





なぜなら


プロ達の多くは自分ができる範囲で


いろんな形でちゃんと義援金を集める努力をしているし





スタジオアリスは賞金総額をすべて義援金に回した。




ツアーでチャリティをするよりずっと大きな金額だ。



なので



なにもツアーを開催する理由にはならない。





だいたい


プロゴルフツアーが





被災者の勇気にはならない。





なるとすれば



運良く、今、テレビや新聞が見れる環境にいらっしゃる被災者の方々の中でも


ゴルフを愛して止まない人達だけだ。





そんな被災されたごく一部のコアな人達の為だけのツアー開催なら



それは違うと





きっと思っているのだろう。




彼等プロ達が


「頑張れ日本!」という思いで




本気で最高のプレーを


パフォーマンスを披露したいと思う気持ちと





私達がそれを彼らに「日本の為に!」と望むこととはまったく違うことだと





気付きました。





ツアーをやるのではなく


チャリティレッスン会やチャリティゴルフや




募金活動などを通じて義援金を集める方が「自分たちが今、やるべきこと」だと



LPGA全体の答えはそこにあるのだろう。






私は


私を元気付けて欲しいからツアーをやって欲しい。




そう思った。




ただそれだけなんだと



気付いた。






ツアーを見たいのは”私”であって


被災者や元気を失っている国民ではない。






未曾有の大災害で苦しんでいる被災者達の為という大義名分を理由にして



それで元気を失くしているゴルフファンの為に

ツアーを開催することを主張する必要はない。




自粛を続けるLPGAだって落胆と葛藤の日々の中。



ツアーの主体となるスポンサーだって体裁がある。


ましてやTV広告ですら自粛している中だ。



あらゆる人達に相談したり


ツアーメンバーと話し合ったり




そんな努力の毎日の中で




出した結論が





自粛です。





特にLPGAとスポンサーの多くは


日常から様々な社会貢献活動を続けています。




私達一般人より


ずっとずっと幅広い見識も経験もある。





その人達が出した


自粛という結論を






私は支持します。






時間が経過する中で


状況が変わる中で




「今、やるべきことはツアーを開催することだ!」と


協会やツアーメンバーの中で意思統一ができた時は


スポンサーもそんな考えになった時は




自然とツアーは開催される。





それをじっと待つことも


私達プロゴルフファンの責任なのかも知れない。





自粛を「悪」と思って欲しくない。


悩んで悩んで出した結論を否定してはいけない。





そう気付きました。







自粛も立派な勇気だし


選択肢だと私は気付きました。











それとは別に


そんな思いとは別に





早くツアーを開催して欲しい。





それは何も被災者の為の義援金とか


国民に勇気や元気を与えるとか





そんな大義名分ではなく







私の為に。







ゴルフを心から愛している私の為に早く再開して欲しい。



それなら言える。






他人をダシにして開催を迫るのではなく


私の為にお願いしたい。





大災害とは関係なく

一日も早く彼等の本気のプレーを見たい。



それはプロ達に伝えたい。







もうすぐマスターズ。




きっと



「頑張れ!JAPAN!」





多くのプロやパトロン達が胸に秘めて世界最大のゴルフの祭典を盛り上げてくれる。






被災者の為とか


元気を失くした日本の為にとか


その気持ちを持ってプレーしてくれたら




それは日本国民としてすごく感動するし嬉しいけれど



それとは関係なく

私の為に最高のパフォーマンスを魅せて下さい。






そんな4日間で







きっとまた



私が気付けることがたくさんあるだろうから。





私が元気になれば


「私に今、できること」が増えるだろうから。






そんな自分に気付いたし





それなら


プロゴルファー達に胸を張って言える。






そう思いました。