6番のショートホール。


申が飲み干したドリンクのペットボトルを

私の隣の隣に居たジュニアと思しき女子中学生に



「スイマセーン・・・」



と手渡した



申智愛の専属キャディ


ディーン・ハーディン。




日本語上手い(笑




日本のゴルフ界では有名なキャディで

深堀プロが日本オープンで勝った時も彼がバッグを担いでいました。


確か不動プロのバッグも一時担いでた記憶があります。


去年、申の新人賞、賞金女王と共にキャディ・オブ・ザ・イヤーを獲得。


(因みに2位は藍ちゃんのキャディ、ミックで、ふたりはお互いがお互いに投票したことを後で知り、顔を見合って笑ったそうです^^)



190はあろうかという大柄な彼と


154cmの申プロとのコンビは




究極の凸凹コンビと言った感じ(笑







そのペットボトル。


どうやら捨てて欲しかったようだ(笑




でっかい身体で


小声でお願いしていた彼はとても愛嬌たっぷりw





私が感動したのはその直後だった。



申プロがおもむろにバッグの中に手を突っ込み

ゴソゴソと何かを探し


空のペットボトルを受け取った少女に何かを手渡した。



よくわからなかったが

どうやらハンカチのようだった。




ディーンがその姿を見て


高島忠雄の「イェーイ!」よろしく


親指を突き上げてウインクしていた(笑





TVでは誰も取り上げないような


小さな小さなひとコマでしたが




その連携プレーを観て



ただただ感動するしかありませんでした。





ディーンはきっと、山のようにいる観客の中から


ジュニアゴルファーっぽい少女を選んだのだろう。




そして


それを見ていた申プロがすかさずプレゼント(ゴミを捨ててくれるお礼)を用意するその周到さは




その場だけのものでは




きっとない。






もう


何度も同じ事をきっとやっているのだろう。




空のペットボトルなんてどうにでもなる。


わざわざ捨てて下さいと手渡し

わざわざお礼を手渡すような必要性は



まったくない。




ファンサービス


ギャラリーサービス




プロとして当然といえば当然のこと。




でも



あんなにスマートで



洒落ていて



粋なファンサービスは





今まで見たことなかった。





声援を無視する日本人プロ


声援すら邪険にする日本人プロ







数限りなく見てきたが。。。






異国のふたりが見せてくれた


”プロとしての自覚”は





強さのひとつであると確信しました。








なんだか



申プロばかりの記事になってしまいますが(笑






仕方ないんです。







技術も


プロ意識も





全然違うんです。





日本人プロ達とは。





勝てないよ。



これじゃ(笑






世界一のプロは


やっぱり違う。






何もかも。







韓国人の台頭が顕著な女子プロゴルフ界。



米ツアーでも


日本ツアーでも





多くの韓国人プロが活躍する理由が垣間見えた一日でもありました。