よく



こんな話を耳にします。




「自己流には限界があるよね・・・」







本当にそうかな?



と私は思います。





人から余計なことを教わり


混乱してしまったり




レッスンプロやインストラクターに教わったのに


ちっとも上達しないなんてことも多々あります。





古くからゴルフを続けられているアマチュアゴルファーは


恐らく8割以上の人は”自己流”です。





今の時代のように


ネットもなければ携帯もない時代。


レッスンビデオなんて皆無。





せいぜい


古くからあるゴルフ雑誌と

ゴルフ番組でやるワンポイントにかじりついたり・・・



プロの試合を食い入るように見たり・・・

大して上手くもない上司や先輩から

てきとーな(笑)教えを受けるか




そんな程度だった。




お金と時間に余裕がある


自営業や社長は近所の練習場にいる

態度のでかいプロ崩れに教わるくらいだ(笑


プロに教わることができる人なんて

ほんの一握りだった。





今より飛ばないボール。


今より遥かに重く硬いシャフト。


パーシモンで出来た小さい小さいヘッドのドライバー。





アイアンの飛距離は恐らくー20%ぐらいだった。


ドライバーになるともっとだろう。





なのに


ゴルフ場の距離は少しも変わっていません。




こんなに条件が違うにもかかわらず


アマチュアのレベルは少しも変わってない。




いや


もしかしたら昔より下手なのかも。


全体のレベルは。







その理由はどこにあるか?





ジュニア時代


私はキャディの仕事を3年間やっていました。



毎週土、日は必ずキャディ。


これはゴルフ部全員が強制的にやらされていました。



近隣3コース~4コースと契約し



キャディのバイトを手伝う代わりに


毎週金曜日の夕方は

無料でプレーさせて頂いていたのです。




このバイト代がなければ

とてもゴルフ部なんて続けられない。


なにせ貧乏な家庭でしたから(笑





キャディの仕事からは多くの事を学びましたが・・・


その話はいずれまた。





当時のゴルファーと


今のゴルファーを比較すると・・・





スイングは、今の人達の方がずっと綺麗です。




今の人達、特に若い人達(30代まで)のスイングは


溢れんばかりの情報を武器に形をしっかりと身につけています。






でも



腕は?



と聞かれると・・・





昔のアマチュアの方がずっと上手だったように感じます。





今で言う難しいクラブ(マッスルバックやロングアイアン)を


ダウンブローで必死に練習しなきゃならなかった時代。




道具が優しくなった分


ゴルフそのものがとても大雑把になっています。



460ccもあるヘッドなら


誰が振っても空振りなどしない。




300gもないおもちゃのような軽さのドライバーなら


どんなに非力な人でも振れる。





だから


”しっかり振る”という基本中の基本を



殆どのアマチュアがやらなくなってしまった。




特に女性はひどい。





今の男性用のSに相当するシャフトの硬さで


43インチ前後の長さで


重さはそれ以上で




ヘッドの大きさは今の3Wぐらいの


ドライバーしかなかった。




スチールシャフトの時代はもっともっと重かった。




そんなクラブしかなかった時代は


振らなきゃゴルフになりませんでした。




今のレディス仕様は子供でもラクラク振れる軽さと



グニャグニャの硬さです。





そんなクラブ使ってちゃ上達は本当に難しいでしょう。





おもちゃのバットをいくら振ったって


野球は上手くなれない。




それと同じです。







理論だとか


常識だとか


セオリーだとか




溢れる情報に心酔しては少しも上達しないアマチュア。



形ばかり学ぶアマチュア。



レッスンでも




形ばかりを


当てることばかりを学び




思いっきり振ることを知らないでゴルフをやっている女性。






本当に


自己流じゃ上手くならない?





じゃあ


教わっている人達は皆シングルになれる?




んなわけないですよね(笑








知らないことを学ぶのは必要です。




知識があるのとないのとでは


雲泥の差が出ます。






でも


それが自分にとって必要な情報かどうか



自分が今、先に得るべき技術なのかどうか






取捨選択がまるで出来ていない人達が


100を切れないレベルなのだと修羅は思っています。








情報を真に受けて、どんどんあれこれ違うことに気を取られ



10も20も試しているのに




大事なことはマスターしようとしない。





道具を頼り


道具のせいにしている。





使えもしないプロ仕様の難しいSWを持つ女性も異様に多い。





格好ばかり。






他力本願の練習は



自分を失います。




情報は


雑誌であれTVであれレッスンであれ




真に受けるものではなく活用するものです。







それに比べ



自己流でゴルフを貫いている人達は






強い。






自己流と言っても


他人に耳を貸さないなんてことは決してしていない。




腐るほどある様々な情報を自分なりに整理し


自分に必要かどうかを確認して




大事なものだけを利用する。





それが自己流。






昔は


”ダンプ一杯のボールを打たなきゃ上手くはなれない”




これが共通した教えでした。






今は


”これさえ学べば100を切れる!”


”簡単ドリルで90台を目指せ!”




こんなそそられるお題の情報ばかりだ(笑





まるで



なんとかダイエットとかの広告やTV番組で踊らされ



納豆やココアやバナナが売り切れになるような




うたい文句だ(爆



それだけで痩せるわけないのにね(笑






ゴルフも同じです。






短期間に


安易に


上達したいという欲望ばかりが先に立つから





上手くなれない。






近道なんて絶対にありません。


他力本願のゴルフなんて必ず限界がきます。





コツコツと必要な技術を得るために練習し


ちゃんと定期的にコースに出れば




誰でも100ぐらいは切れます。





今、何が自分に足りないか




今、取り組むべき課題は何なのか




他人任せじゃなく




自分の力で探してみませんか?







このブログは




自分で自分を磨く為の知識や情報を


私の経験を元に書いているだけです。




ここから拾った情報や知識が


あなたに必要かどうかは私にはわかりません。




何かひとつでもひっかかってくれたらと思って書いています。





私も自己流を貫いていますが


その根本は


ゴルフ部時代の伝統から引き継がれている教えばかりです。






自己流とは


他の人の話には耳を貸さないということではなく




数ある情報と知識を自分自身で選別し


自分の力で身に付けること。






絶対他者を作ったり



言われるままただただ練習したり





そんな



他力本願なゴルフで上達すると思いますか?








本気で上達したいのなら



誰から教わったからとか


誰の言っていることだからとか






いつまでも他人の力ばかり借りてないで







ダンプ一杯のボールを打ち許す限りコースへ出る。





高い目標を設定する。





そして




競う。






以前書いた上達の3要素です。


他に近道はありません。






人のせいにせず


正しいと信じた道を真っ直ぐ歩くことこそ





”自己流”だと私は思います。






本番に弱い他力本願。


練習場だけは上手い他力本願。






そんなゴルファーにだけはなりたくないですね。