おはこんばんにちは!T.H.です。今日は前回のお金とは何なのか?の話を踏まえて投資についてお話ししていこうと思います!

 

前回、「お金とは価値をはかるモノサシであり、価値とはモノゴトに対する人の評価である。」とお話ししました。これはリンゴで例えれば、リンゴの価格はリンゴの大きさや重さのような性質とは異なり、どの程度のお金となら引き換えに手放しても良いか、どの程度ならお金を払ってでも手に入れたいかという、人間のリンゴに対する評価によって成り立っているという話でした。この例と同じように株式など投資商品についてもどのように価格が決まっているのかを考えてみましょう。

 

株式に限らず不動産や外国為替(通称FX)など投資をする場合、通常は将来価格が上がるものを安いうちに購入しておき、狙い通り価格が上がったところで売り払うことで差額を利益として受け取ろうと考えます。2024年2月9日時点で1000円の株を100株買っておき、1年後仮に1株1300円になった場合に売れば1株あたり300円×100株で3万円の利益が出るわけですね。では株や不動産などが値上がりするとはどういうことなのでしょうか。値上がりする=価値が上がるとはすなわち、より多くの人から評価される、または、これまで以上に高く評価されるということになります。巷ではFXや株式投資でこれまでの値動きを参考に今後の価格を予想する手法(これをテクニカル分析といいます)がとられたり、また特に株式投資では企業の財務データから妥当な株価を導こうとする手法(ファンダメンタルズ分析といいます)が一般的にひろく受け入れられています。しかしながら私が先に述べたように価格とは人の評価である以上、どんなに過去の値動きが理想的であっても、どれほど財務状況が健全であっても、最終的には多くの人々がその株式、外貨、不動産を「ほしい」、「手放したくない」と評価しない限り値上がりすることはないわけです。

 

モノゴトに対する評価には自分の評価と周りの人の評価の二つがあり、例えばある株Aに対しては下の4通りの評価ができることになります。

1自分も周りの人も価値を感じていない株

2自分は価値を感じていないが周りの人は価値を感じている株

3自分は価値を感じているが周りの人は価値を感じていない株

4自分も周りの人も価値を感じている株

 

1の評価の株を買う人はあまりいないと思います。その株について特に何も調べず当てずっぽうに買うようなものです。ギャンブルと変わりません。

2の株は一番注意が必要です。何を買うべきかがわからないと周りの人が買っている、オススメしているから自分も買うという人がこれにあたります。自分がその株の良さについて理解していない場合、仮に価格が下がったときにその株の良さがなくなってしまったから価格が下がったのか、あるいは株の良さは健全であるが一時的に何かの影響で価格が下がっているのかが判断できないわけです。よって一時的な値下がりでのちに元に戻る場合であっても評価損に不安を感じ、耐えられなくなって売却してしまうことが多々あります。

逆に3のように自分がその株の良さを理解したうえで買うのは賢い選択と言えます。仮に自身が買った後に値下がりした場合、その株の良さが失われたために値下がりしたのか、それとも良さはそのままだが何らかの事情で一時的に値下がりしているに過ぎないのか判断することができるわけです。

また、周りの人がその株の良さに気付いていない状態であれば、時間とともに良さが知られるようになり評価される、つまり値上がりが期待できるわけです。

4も3と同様に自分がその株の良さを理解しているために、値下がりした場合に損失が広がる前に撤退すべきか、一時的な値下がりに過ぎないため買い増しすべきなのか判断ができます。3の株との違いはすでに多くの人から価値を認められているため価格が安定しており、下がりにくいことがあげられます。投資初心者であればまずは4のように自分も周りの人も良さを理解できるものを買うのが安心でしょう。

 

ここまでの話を整理しますと、投資で勝つ、価格の上がる株式や不動産を見つけるには、まずは自分がその株式や不動産を高く評価する、大げさに言えば

「一生自分のものとして持っていたい」

と思えるものを探して買うことが最も重要です。

仮に買った株が値下がりしたとしましょう。もしあなたが買った株を「素晴らしい、これ以上の株はない」と高く評価しているのであれば、値下がりした株は今バーゲンセール中で最高の買い物ができることになります。しかし一方でこの株をさほど評価していなかったとすると「もっと値下がりするのではないだろうか」、「無価値になってしまうのではないだろうか」と疑心暗鬼になり、耐えられなくなると損切に走ることになります。(で、大体の場合損切りしたとたんに値段が上がっていきもとに戻ることのなんと多いこと(´;ω;`))ですから今、何かに投資しようとしている、あるいはすでに投資したけれど不安を感じているのであれば、ぜひ一度立ち止まり「一生自分のものとして持っていたいか」どうかを自分に問いかけましょう。そうして選んだ投資先は値上がりが期待でき、値下がりの可能性は他の株より低く、また値下がりしても持ち続けるべきか迷わず判断できるわけです!

 

ここまでの話はいかがだったでしょうか?来週は私がオススメする投資先についてお話します!