先週のエントリーで、6月21日の東北ナコンサコン県の下院議員補選でタクシン派が圧勝したとお伝えしました。

今週も、やはり東北シーサケット県で補選があったのですが、タクシン派プアタイ党が与党チャートタイ・パッタナー党の候補を破って連勝しました。速報では、123,557票対75,420票でこれまた圧勝だったようです。

今回も、プームチャイタイ党フィクサーのネウィン・チットチョップ氏とその一派が与党候補の後押しをしましたが、またもやタクシン派に大敗です。

東北ではタクシン氏の支持がまだかなり強いことが証明されましたし、政権奪取を目指したネウィン氏にとっては大打撃となりました。

タイの政治状況は、まだまだ紆余曲折が続きそうです(日本も同様のようですが・・・)。

Bangkok Postの速報記事はこちらです(英文)。


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6月21日より25日まで日本に出張しており、その後もばたばたして1週間ぶりの更新です。

日本はバンコクほど暑くはありませんでしたが(この週末はかなり暑かったようですね)、エアコンの温度調節が適切でバンコクのようにビルや電車の車両に入るとすっと汗がひくというわけにいかず、通勤時などで汗だくになりました。

スワンナプーム空港について、出口にさしかかったところ巨大なろうそくが展示されていました。

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オレンジ色の象のところがろうそくです。入安居(カオパンサー)が近付き本格的に雨期入りするために飾られたものでしょう。

カオパンサーとは、在京タイ王国大使館のホームページによると(昨年度分、一部修正):

「陰暦8月の十六夜の日で、この日から出安居(オークパンサー)の日までの約3ヶ月の間、僧は仏教の修行に専念するため寺にこもります。(中略)この日人々は大きなロウソクの山車を行列になって寺社に奉納します。この習慣から、現代では様々な彫刻を施したロウソクの山車や踊りのパレードが見られる「ろうそく祭り」が行われています。」

今年のカオパンサーは7月8日で、オークパンサーが10月4日です(ちなみにこの二日間、酒類はスーパーなどでの販売や飲食店での提供は禁止になる可能性が高いです)。この間、お坊さんは托鉢に出ず、お寺にこもって修行や仏典の勉強をするので、ろうそくを贈るならわしです。東北のウボンラチャタニーなど細工を凝らしたろうそくとともに町中を練り歩くお祭りで有名なところもあります。

この時期、短期間の出家をする男子も多いです。出家は男性にとって功徳を積む最も重要な儀式で、タイ人なら一度は出家したい(しなければならない)と思っている人が大半と思います。

空港のろうそくもあとでお寺に寄進されるのでしょう。

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今日から出張で日本に来ています。

今、東北ナコンサコン県の地方選の結果が気になってBangkok PostのWebを見たところ、旧タクシン派のプアタイ党候補が圧勝したとのことです。速報では63,034票に対し20,162票ですので、地すべり的勝利といえるでしょう。

旧タクシン派と、タクシンを見限って民主党につき与党連合の中で力をつけているプームチャイタイ党ネウィン氏が押す候補との一騎打ちで、ここで負けると旧タクシン派勢力が大打撃を受けるところでしたが、タクシン氏が東北に圧倒的に強い支持基盤を持つことを改めて印象付けた感じです。

また、旧タクシン派からの寝返り議員をとりこんで、勢力を拡大しようとしたネウィン派にとっては、事は簡単に進まないことを思い知らされた感があります。

来週は、同じく東北シーサケット県で補選があり、こちらもプアタイ党・プームチャイタイ党の一騎打ちですが(与党最大の民主党は東北にからきし弱いので)、成り行きを見守りたいところです。

記事はこちらです。

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今日(6月20日)のBangkok Postに、門徒が功徳のためにお寺の近くに放した亀を救うボランティアの話が載っていました。

タイの仏教徒は、誕生日などにお寺で魚や小鳥を放して自分に対し徳を積みます。捕らわれていた生き物を自由にしてあげることで善行を行うというわけですが、これらの生き物を捕まえてお寺のそばで売っている人がいるわけで、ちょっと変な感じがします。

対象はうなぎ・亀・かたつむり・小鳥・魚の5種類で、下記のような功徳があるとのこと。

 うなぎ   障害物を取り除く(つるつるした体ですり抜けていくので)
 亀     長寿を願う
 かたつむり 不幸・心配事を取り除く
 小鳥    悲しみや悲嘆から解放され、新たな生活をスタートする
 魚     トラブルを洗い流し生活に落着きをもたらす

ところが、長寿を願って放された亀の環境がよくないので、ボランティアの人たちが亀をつかまえてもっと居心地のよいところにリロケートしてあげるというのが、記事の内容です。ボランティアの団体名は「Loveturtle Club」、病気の亀の治療も行いこれまで8,000頭の亀を救出したそうです。

もうひとつ、タイではこのような活動を行う際には、お揃いのTシャツをつくるのがお約束です。大学生にも制服のあるほど制服好きのタイ人ですので、同じ服を着て行動しないと心を一つにして活動したと思えないからでしょうか?

明日もどこかで功徳のために亀を放つ人がいるでしょうから、「Loveturtle Club」の皆さんの活躍は続くことでしょう。

記事はこちらです。

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なんやかんやで、更新が滞っている当ブログです。反省。

今日も時間がないので、簡単に。

本日のBangkok Postの記事で、刑務所で拘置者の持ち物を検査したところ、300台もの携帯電話が見つかったとのことです。

下の写真のように、ペットボトルのフィルムの下に入れて差し入れするなどの方法で持ち込むとのことですが、どう考えても職員のお目こぼしがなければこんなにでてくるわけがありません。

記事はこちらです。

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先週、英文紙The Nation月曜日のプリディヤトーン氏(MR Pridiyathorn)の辛口コラムについてエントリー致しました。

今週月曜日の同氏のコラムは、今までにも増して辛口でした。タイトルは「バスと引き換えに担保米-裏取引か?」です。

プリディヤトーン氏は、先週のコラムでアピシット首相が640億バーツ4,000バスリースの見直しを指示したことを「立派な決断だ」とほめたたえました。

しかしながら、これには裏があったというのがコラムの主旨です。

先週、政府は200万トンの籾米について、市場価格より2,000バーツ高い価格で担保受入れすると発表しました。これは収穫前のタイ米を担保に農民に融資するスキームですが、これが市場価格より上乗せされるという次第です(当スキームは既に400万トンの承認を得ており、今回の追加で600万トンとなる)。

関係者によれば、この市場価格上乗せ分は、農民の手に入るのではなく大半は中間業者に流れるとのこと。中間業者とは精米業者や仲買人であり、当然政治家もからんでいるはずだとのことです(市場価格との差は政府負担となり最後は税金で国民にツケが来る)。

トン当たり2,000バーツで200万トンということは、40億バーツ。一方で、バス一台あたりのバックリベートを100万バーツと推定すると、4,000台で40億バーツと数値が合致します。

プリディヤトーン氏は、アピシット首相がバスリースを認めないことで市民にクリーンさをアピールしながら、一方で実力政治家(連合与党第二党のプームチャイタイ党一派)に担保米で実を与える取引をしたのではと糾弾した次第です。

この見方が正しければ、アピシット政権もバラマキ政治の一端をになっているということで、タクシン一派となんら変わらぬ同じ穴のムジナだということになります。

「この政治ドラマのシナリオを考えついた政治家が最優秀監督賞なら、4,000台バスリース問題に対し正義感を国民にアピールし担保米について知らぬふりをするアピシット首相は主演男優賞に値する」とは、同氏のコメントです。

今週末には、東北サコンナコン県で補欠選挙があり、与党連合の黒幕プームチャタイ党とタクシン派のプアタイ党とどちらが勝つか、今後の政治動向を占う非常に重要なイベントとなりそうです(東北はタクシン派の強力地盤で民主党は弱い)。

記事はこちらです。
今日は、Daily Xpressの記事からです。

バンコク都庁は、老朽化の激しい主要交差点の高架道路(Flyover)12箇所を、8月から順次閉鎖して大規模な修復工事を行うと発表したようです。

主要なところは

ラマ4世通り高架(タニヤの前の高架) 9月より90日
クロントン交差点(べプリとラムカムヘン通り) 9月15日より180日
ラマ9世通りとラムカムヘン通りの交差点 片側通行
ラマ9世通りとラチャダピセーク通り交差点 片側通行
ペブリとアソークの交差点(旧日本大使館のあったところ)の高架は、老朽化激しく取り壊し。

記事によるとその他の閉鎖は、ポンペット交差点・バンプラット交差点(以上8月より90日間)、カセサート(9月15日より15日間)、ラチャヨーティン交差点(10月から30日間)、タープラ交差点(10月15日より90日間)、プラチャヌクン(11月15日から90日間)、ディンデーン三叉路(来年1月より30日間)となっています。

ラマ4・ラマ9・ペブリ・アソークなど日本人が良く使う道路が含まれていますので、かなり影響を受けるのは間違いないです。チュラ大による耐久性の調査の結果ということで受け入れる他なく、車の中で待ち時間を活用する方法をこれまで以上に用意する必要がありありそうです。

記事はこちらです。

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今週金曜日のBangkok Postスラナン・ウェーチャチーワ氏(Suranand Vejjajiva)のコラムは先週に続いてプームチャイタイ党(タイ矜持党と訳すメディアあり、以下BJT党)についてです。

現在同党は議員32名を抱え、与党連立政権運営上重要な鍵を握っています。アピシット氏率いる民主党が政権を取れたのも、タクシン派の幹部だったネウィン・チットチョップ氏(本人は公民権停止)が配下の議員を引き連れて民主党に寝返ったためです(ネウィン派はその後BJT党に合流)。この報償として同党は、内務・運輸・商務・農業という権益の大きな省の大臣ポストを得ています。

今週のコラムの要旨は下記の通り:

BTJ党は6月後半に予定されている下院議員補欠選挙(サコンナコン・シーサケット)当選を目指してあからさまな権力拡大に乗り出してきた。ここでBJT党が勝利すれば、「雪崩をうったように」旧タクシン派のプアタイ党から議員が鞍替えすると読んでいるためである。

また、タクシン政権が行った選挙民へのバラマキを実施する一方で、民主党のやり方は「都会的で現実離れしている」と批判している。

さらに、多方面から賄賂の疑惑の目で見られて批判を受けている640億バーツのバスリース問題を擁護し、低所得者層への2,000バーツ一時交付金や15年間の教育費無償化などの民主党政策を不手際とののしる始末である。

同党は、このまま波に乗れば次の総選挙で議会第一党になれると目論んでいる。

但し、事態はBJT党が考えるようには簡単に進まないと思う。

第一に、タクシン派は一時の勢力を失ったとはいえ、まだまだ東北部を中心に根強い人気がある。

第二に、民主党も長期にわたり国会内の第二党として政治的な駆け引きには長けている。南部の地盤も強みである。来週の2010年度予算案(09年10月-10年9月)や総額8000億バーツの借入案の審議でBJT党にゆさぶりをかけてくるであろう。

第三に、BJT党はいまだにグレーのイメージがあり、マスコミ・有識者や民衆からの信頼を欠いている。第一党となるには、クリーンなイメージを打ち出すための多大な努力を必要とするであろう。

BJT党が電撃戦を仕掛けた結果、来週からは(予算審議をめぐって)ネウィン氏のBJT党・タクシン氏のプアタイ党・アビシット首相率いる民主党の決戦がバンコク最大の見ものである。

記事は、こちらです。

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豚インフルエンザの患者が46人となり、バンコク都内の私立学校が1週間休校となったりして急に周りが騒がしくなりました。マスクをする人もちらほらおります。

さて、以前チョンブリ県沖合に沈んでいるコンテナに92年の「暗黒の5月」事件の行方不明者の遺体が入っているのでは、との疑惑についてお伝えしました。

それからひと月近く経った昨日(6月11日)、法務省特別捜査局(DSI)が漸くコンテナの一つを調査した結果を発表しました。結果は、コンテナの中身はからっぽで、人骨や有害物質などは一切なかったとのことです。

調査は海軍から二艘の船と潜水員の協力を得て実施しており、一日50万バーツの経費がかかるとのことで(人件費の安いタイでも結構かかる)、この近辺にある残り7つのコンテナの調査を行うかどうか検討中とのことです(お金がかかるからもう止めたいということか)。

そして、やはり法務省法医学研究所ディレクターのポーンティプ女史が現地で報告を行ったようです。

なぜ沖合にコンテナが捨てられたのかは不明のままですが、この辺で幕引きでしょうか。

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毎日更新を目標にしている当ブログですが、昨日は風邪で更新できませんでした。本日も本調子でないので簡単に英字新聞からの紹介です。

本日のBangkok Post一面に大きな写真が掲載されていました。

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上記写真はBTSモーチット駅近くの駐車場で、ガソリン代が高くなったため駅近くの駐車場に停めて電車で通勤する人が増えているというキャプションが付いています。

写真をよく見ると、二重駐車をしているのがお分かりでしょうか?タイでは二重三重駐車はあたりまえで、こちらではサイドブレーキを引かないのが一般的です。

車を出す場合は妨げとなっている車を押して、スペースを作って出ます。渋滞地獄で駐車場に事欠く当地ならではのよくできたシステムと思います。こういうところは、タイの人々の他人への思いやり、お互いを助け合うほのぼのさを感じます。

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