おいらのワイフは基本的に料理をしないのは、前に書いたとおりだ。
おいらが家にいるときは、基本、おいらがつくることになっている・・・、 わけではない。
ワイフが料理しないから、仕方なく、おいらがつくったら、それに味を占めてワイフは、つくらなくなった。
昨日は、頭痛がひどく、予定をキャンセルして朝からずっと寝ていた。
18時頃、ワイフがベッドルームに来た。
「夜、何食べる?」
おお、おいらが具合が悪いのを知って、つくってくれるのか?
「何でもいいよ」
ワイフは黙って出て行った。
19時30分、再び、ドアが開いた。
「何食べる!!!」
ワイフの叫び声が部屋に響き渡った。
おいらは一瞬で、理解した。
ワイフが言っている「何食べる」とは、「私は、何を食べたらいいんだ」という意味だったのだ。
リビングでは、子ども達がお腹をすかして晩ご飯を待っていることだろう。
おいらは痛む頭を押さえながら、キッチンへ向かった。
そこは、見事なまでに何もなかった~。
おいらは、米を研ぎ、飯が炊けるまでに、酢豚の準備にとりかった。
20時40分、夕飯は出来上がった。
おいらは食欲もなく、そのままベッドへ。
「おいしい~!!」
ワイフの歓喜の声が聞こえてきた。
そう、酢豚はワイフの大好物なのだ。
これで、安心して眠れる。
おいらは、リベンジ失敗の屈辱も忘れて深い睡眠に落ちて行った。