道化師の幽体離脱 -4ページ目

神バンド です



塵芥(ごみ)の降る国で



蒼い月影の表層に貼られた

過去の二枚舌の栄華がいつも僕を苛ませる

優しい悪魔が沈黙するとき

僕を殺すだろう

塵芥の降る国で


根も葉もない流言の無責任さが喉を裂き

ストーブから噴きだす象徴的な自由が

あの人の吐いた呪文を無効にしてくれればと願う

でもメリールーズの俳句が耳を噛みちぎると

狂った音符のアルゴリズムが統合され

誰かがまた失望の奈落へと突き落とされる

裏切りが歴史的に人を灰燼にすることを知り

贖いが運命を弄び現代の生贄を罰するとき

教養の海は干からびる

真実をルビーの湖に投げいれ

身の潔白を証明するため朧夜に命を破り棄てよう

待望の未来を待つことに

信じなければならないものを信じることに疲れ

その肌を伝う汗と陥穽の姦侫に

心臓を止めて楽になりたいと願った

優しい悪魔が沈黙するとき

僕を殺すだろう

無色の夜明けは穢れなき坤儀に託され

万障の匣を開けた

僕を殺すだろう

塵芥の降る国で


 

死ぬほど人を愛するということ

死ぬほど人を愛したことがある?

おそらくイエスと答えられる人は一人もいないはず

なぜなら誰かを死ぬほど愛してしまうと

人は本当に死んでしまうからなんだ