7/24中京11レース
中京記念
(芝1600m・G3ハンデ)

サマーマイルシリーズ第1戦。中京記念がマイル戦になってから一度も落ち着いた結果になったことのない荒れるハンデのマイル戦。

1番人気に推されたのは柵への衝突事故から立ち直りの兆しが見えてきたダッシングブレイズ、2番人気は3歳ながら中京競馬場での重賞実績があるトウショウドラフタ、3番人気は前走同条件の準オープン戦を快勝したタガノエスプレッソでした。

レースは内枠を活かしてカオスモスが先手を取り、昨年の勝馬スマートオリオンが直後に付けます。ゆったりとした流れになり、一塊となったまま4コーナーを立ち上がります。内から3頭分ほど空けた状態で直線の攻防となり、先行集団の中から唯一脚が残っていたピークトラムが抜け出しますが、直線までは終始最後方の集団にいたガリバルディが物凄い脚でアッと言う間にピークトラムを交わしゴールイン、2着がピークトラム3着は道中最後方にいたケントオーダンスアミーガを交わしてゴールしました。

勝ったガリバルディディープインパクト産駒。兄にマルカシェンク姉にザレマがいる良血で素質は高く評価されていましたが、今一つ軌道に乗れずオープン昇格後も掲示板までが続きましたが、やっとその素質が爆発したレースとなりました。これで一皮剥けて今後も重賞戦線で活躍してもらいたいです。
2着のピークトラムは2、3歳時にオープンでも活躍しましたが勝ちきれず、条件戦を約2年掛けて卒業、やっとその素質が開花したようです。父のチチカステナンゴは約2年の種牡馬生活だけでこの世を去ったため、重賞馬は未だにおらず、出世頭がこのピークトラムと言えるでしょう。チチカステナンゴ産駒は切れる脚がない産駒が多いので、本馬も先行して抜け出す競馬に徹すれば重賞のチャンスもあるでしょう。
3着のケントオーは只今売り出し中の4歳です。前走オープン勝ちをして3度目の重賞挑戦で馬券圏内を初めて確保しました。父ダンスインザダークは種牡馬時代の初期には菊花賞馬を出すなど長距離馬が多く出ましたが、晩年の産駒はマイルから中距離馬が多くなり、ダークシャドウクラレントなど安田記念天皇賞(秋)で活躍する産駒が出ました。ケントオーは切れる末脚があるので、もしかしたらG1でも馬券圏内に入る可能性を秘めていると思います。今年の中京記念は若い馬が上位を占めたので今後のマイル路線が楽しみになってきました。