昨日はJRがストップして目黒駅で立ち往生でした。
駅に人が溢れ出し散々な始末です。
山手線は止まらないといった強い先入観を持って
いましたがもろくも崩れました。
仕事を終えて、いつもの数倍ぐったりとして帰宅、
長い一日でした。

さて、このところドル・キャリー取引が活発化しています。

これは今より3~4年前に活発化した円キャリー取引
のドル版です。

世界的にみて低金利水準のドル資金を調達(借り入れ)し、
豪ドルや新興国通貨などの他通貨建て市場で運用(貸し付け)
するという取引です。

仮に0.1%の借り入れ金利でドル資金を借りて、金利3.0%の
豪ドル預金に預金(貸し付け)すれば、為替相場が
変動しなければ差し引き2.9%の利息が得られる計算から
活発化しています。ちょうどFX取引で知られるスワップ・
ポイントの発生原理と同じです。

最近の円高は、円が強くなったというよりもドル安が
弱くなっている要素が大きいようです。
それは、アメリカのゼロ金利政策や大規模財政出動が
背景にありますが、さらにドル・キャリー取引が
それを助長していることは確かなようです。

アメリカの非常時対応の終わりがいつとなるか、
いわゆる出口戦略の時期の問題ですがその方向が見えるまでは
円高が続くと思われます。どこまで進むのやら・・・