生涯で最大の借金は住宅ローンです。その住宅ローン
の残高を当初予定よりも早いペースで減らす「繰上げ
返済」は、早い時期に実施するほど、生涯に支払う
金利負担が軽減される効果が大きくなります。

繰上げ返済した資金は、元金部分の返済に充てられ
ます。前倒しで元金を返済すると、その元金から
「将来発生する利息」を払う必要がなくなりますが、
早い時期だと、「将来発生する利息」が多額となるためです。

具体的な数字で、軽減効果の違いをみてみます。
3,000万円を期間35年、年3%で借りたケースで、3年目に
100万円を繰り上げ返済すると、約150万円の利息を支払う
必要がなくなります。それが20年目だと約50万円の軽減に
とどまるのです。

短期固定型の住宅ローンを組んでいる人は、固定期間終了後
が繰り上げ返済の1つのタイミングです。

「繰上げ返済」における留意点は、手数料です。住宅金融支援
機構のフラット35など、手数料ゼロのローンがありますので
要チェックです。ボーナス時などに、こまめに繰り上げ返済を
考えてはいかがでしょうか。

なお、手数料のかかる銀行の場合は、タイミングを見てまとめて
返済する工夫が必要となります。