このところの為替相場は、対米ドルで120円を、
対ユーロで163円を越えるなど、円安が進んでいます。
この円安の原因を整理してみましょう。
(金利格差)
第一は金利格差です。現在の金利格差だけではなく、
今後の予測も相場を動かす要因となります。
現在、政策金利(中央銀行の市場誘導目標)の水準は、
米国5.25%、ユーロ3.75%に対して日本は0.7%台
です。このうち、米ドルと円金利がここのところ足踏み
状態となっているのに対して、ユーロ金利の引き上げ予測
が出てきています。これが為替相場に先取りされ、
反映されているのです。この金利格差を背景に、円を原資
とするCarry Tradeが活発となり、円安に繋がる構図です。
(通貨の安全性)
第二は各通貨の安全性です。いかに経済的採算性が良くても、
その通貨の安全性が相対的に悪い通貨は敬遠されがちです。
ユーロ建起債が米ドル建を上回るなど、ユーロの国際的な
信用拡大の背後には、NATOの存在があると云われています。
(今後の見方)
第一の金利格差は、今後緩やかながらも縮まっていくと
思われます。日本の政策金利である無担保コール翌日物は、
参議選前は塩漬け状態ですが、この秋から少しずつ上がる
とのコンセンサスがマスコミの予想も手伝って形成されている
ように思います。
第二に掲げた円の「安全性」に対する見通しは、国の安全保障
に関する議論が鍵を握るでしょう。国民投票を通じて
「日本の安全」に対するコンセンサスが得られることにより、
「円の安全性」の方向性もみえてくるような気がします。
対ユーロで163円を越えるなど、円安が進んでいます。
この円安の原因を整理してみましょう。
(金利格差)
第一は金利格差です。現在の金利格差だけではなく、
今後の予測も相場を動かす要因となります。
現在、政策金利(中央銀行の市場誘導目標)の水準は、
米国5.25%、ユーロ3.75%に対して日本は0.7%台
です。このうち、米ドルと円金利がここのところ足踏み
状態となっているのに対して、ユーロ金利の引き上げ予測
が出てきています。これが為替相場に先取りされ、
反映されているのです。この金利格差を背景に、円を原資
とするCarry Tradeが活発となり、円安に繋がる構図です。
(通貨の安全性)
第二は各通貨の安全性です。いかに経済的採算性が良くても、
その通貨の安全性が相対的に悪い通貨は敬遠されがちです。
ユーロ建起債が米ドル建を上回るなど、ユーロの国際的な
信用拡大の背後には、NATOの存在があると云われています。
(今後の見方)
第一の金利格差は、今後緩やかながらも縮まっていくと
思われます。日本の政策金利である無担保コール翌日物は、
参議選前は塩漬け状態ですが、この秋から少しずつ上がる
とのコンセンサスがマスコミの予想も手伝って形成されている
ように思います。
第二に掲げた円の「安全性」に対する見通しは、国の安全保障
に関する議論が鍵を握るでしょう。国民投票を通じて
「日本の安全」に対するコンセンサスが得られることにより、
「円の安全性」の方向性もみえてくるような気がします。