上田と柴田、夢の共演

人生で三度目の試写会。

観たかった映画が当たってラッキーでした。

「あの～犯人分かっちゃったんですけど」

「ど～んとこい！！」

あの『ケイゾク』の柴田と『トリック』の上田が夢の共演！

そして監督は両作を手がけた堤　幸彦！！

相性抜群の三人がついに！！！

これで期待するなという方が間違っている！！！！

というわけで

中谷美紀＆阿部　寛主演

自虐の詩

観てきました。

正直、前半のシュールなギャグのてんこ盛りに置いてけぼりを喰らっていました。

笑っていいのか、いけないのか微妙なギャグに戸惑いを隠せませんでした。

恐らく、後ろの席にいたおば様方のゲハゲハ笑いのせいもあると思います（苦笑）。

彼女たちの下品な笑い声に、どんどん冷めてゆく自分がいました。

映画って自分が観る環境に大きく左右されるんだなあと痛感。

俳優陣のキャラの作りこみが凄い

おしんのように耐え忍ぶ幸江と無口で無愛想なイサオ

ノーメイクの中谷美紀としゃべらない阿部ちゃん

このインパクトは強烈！

イサオの得意技はあの「巨人の星」の星一徹を彷彿させる

ちゃぶ台返し。

スローモーションで繰り出される必殺のちゃぶ台返し

ちゃぶ台の上に載っている食べ物の転がり落ちるさまが

面白いのなんの。

さすが堤　監督、褒めて使わす（笑）。

脇役陣も快演

幸江が働くあさひ屋のマスター（遠藤憲一）の幸江へのご奉仕はまるで貢くん

振り向いてもらえなくても

めげずにアタックするさまは可哀想を通り越して

清清しさすら感じる。

幸江の中学時代の同級生熊本さんの地球が滅亡しても

あなたとゴキブリは生き残るだろうと予想させるタフネスぶり

にクスリ＾＾。

お金に困って銀行強盗までしてしまう救いようのない父親（西田敏行）

ちゃぶ台返しの数をチェックする隣人の小春さん（カルーセル麻紀）

最後までこのシュールな感じで突っ走るのか！

と思いきや

物語は幸江が病院に運び込まれてから急展開を迎える

押し寄せる荒波のごとき怒涛の回想シーン

やられた！！！

全てはここに行き着くまでの伏線だったのか！！！

ふたりの秘められた過去！！！

マトリックスにシャブ中

「あなたを愛しているから」

何じゃこりゃあ！

両の目から水が・・・・・・

(ＴεＴ；)

気がつくと泣いていた。

抑えても抑えても涙は止まることはなかった。

前半の笑いが見事スパイスとして炸裂！

最後はやはりブライアン・デ・パルマ！！！

♪回る回るよスクリーンは回る　別れと出会いを繰り返ぇえしぃ

（中島みゆきの「時代」のメロディで）

映画館が暗くてよかったと思える瞬間

それは

こんな貧乏ったらしくって、微妙に笑えて感動できる映画に出会ったとき＾＾

最初はどうなることかと思ったけれど、うれしい誤算でした！

(@^▽^@)

笑いと涙の緩急が素晴らしいです！

あなたの涙腺は堤マジックに耐えられるか？

勝負してみる？

Ｐ・Ｓ

最後まで席を立っちゃ駄目よ！

せっかちの方は要注意！！！

１０月２７日（土）劇場公開！！！！