心が熱く燃え滾る | 炸熱~歌キチ、愛をうたう~

心が熱く燃え滾る

ダンス映画と言って思い出すのは


アイリーン・キャラの歌う「♪What a feeling」が大ヒットした

フラッシュ・ダンス


男女が組んで踊る『ダーティ・ダンシング


ミュージカルにもなった『フットルース


それにプラス

これまたアイリーン・キャラが歌う主題歌がヒットした

芸術学校の生徒に焦点をあてた映画『フェーム

(この作品もミュージカルに)


これら全てをミキサーにかけて出来たのが


この映画という気がする。


ステップアップ チラシ


私は自分がダンスをやっているせいもあるのだろうが

非常に心躍る映画でした。


何一つまともに続けることが出来なかった男が

初めて本気で取り組んだのがダンス。


主演のタイラーチャニング・テイタム

本格的にダンスを踊るのは初めてとのこと。

持ち前の身体能力のよさで過酷な撮影を乗り切った。


タイラー②


やりたいことが見つけられず、彷徨っている

誰もが一度は通り抜けるだろう道に思い悩む青年を好演。


役一ヶ月の特訓でこれだけ踊れるようになれるのだから

運動能力のよさはホント並じゃない。


タイラー


対するヒロインノーラを演じたのはジェナ・ディーワン

彼女、はっきり言ってタイプですねラブラブ!

まず丸顔というのがいい。

私はどちらかというと、細いよりはポッチャリ派なので。

そしてスタイルも貧相でないところがグー。

鼻がブタ鼻で、高くないところもまたいい。

整いすぎている美人顔よりは若干崩れ目、可愛らしい顔の方が好き。


ノーラ


そんな、タイプの女の子が主演だったのでいつもの倍楽しめました。


タイラーがイタズラで進入し、芸術学校のステージの舞台装置をぶち壊してしまったことが、

ノーラと出会うきっかけとなる。

彼はその罰の奉仕活動として、学園で用務員をすることに。


そして、ノーラの怪我をしたパートナーの代役に、ひょんなことからタイラーが選ばれることになる。

(詳しくは本編を観て下さい)


バレエとストリートの融合というのが面白いですね。


ノーラタイラーに手取り足取り、バレエの基礎、振り付けを教えるシーンが

私は好きです。


ステップアップ①


中でも、タイラーが、ノーラが教えている

バレエの教室で子どもたちに囲まれてバーレッスンをするところがお気に入り。


落ちこぼれの彼を、生徒の一人である女の子が睨むのですが

これが実にチャーミングで可笑しいにひひ


二人がやがて惹かれあって、じゃれ合いながら、笑いながら、楽しみながら

踊りを作って行く描写は微笑ましくも羨ましいのひとこと。


二人で分かち合って、ひとつの目標に向かって進んで行く。


正に理想の恋愛関係ではないか・・・。


ステップアップ②

ステップアップ③


タイラーは一度ならず二度までも彼女のパートナーを降りるのだが


ある事件をきっかけに、自分が本当は何をやりたいのか

何が大切なのかを身を持って知ることとなる。


この辺の描写は誰もが共感できるのではないでしょうか。

私もようやくこの歳になって本当にやりたいことのビジョンが見えて来た気がします。


誰もがタイラーのような時期を経験するのです。

あるいは今正にタイラーのような立場にいるのかもしれない。


でも、結局大切なのは本当に自分が心からそう思えるかどうか

頭では分かっているつもりでも、実は分かっている振りだったり

あるいはそうすべき道は見えていているのに中々一歩踏み出せなかったり。


口で言うのは容易いが、実行に移すというのは中々勇気がいることだ

と私は思う。


そんなタイラーが最後に取った行動ははっきり言って現実社会では無謀そのもの。

ぶっつけ本番でいきなり踊って大成功。

というのは所詮は映画の中での出来事、夢物語。


でも、いいじゃないかと思う。


一々細かいところを突っ込んでいたってミミッチイだけ。


この映画は素直に楽しめばいいと思う。

余計な突っ込みはご無用!


自分の道を見つけることが出来たタイラー

自分の夢を実現することが出来たノーラ


この二人に心から共感出来たなら

胸を熱く燃え滾らせることが出来たなら

あなたもまだまだ捨てたもんじゃない。


なぜならそれは、今を一生懸命生きている証拠だから。


P・S

いやー、しかしジェナ可愛かったなあ。

おい、全然分かっとらんやんけパンチ!


ノーラ②

(この写真はちょっと怖いかも)