日本の片隅で、映画をかたる3 | 炸熱~歌キチ、愛をうたう~

日本の片隅で、映画をかたる3

行定勲監督作品 『Seventh Anniversary(セブンス アニバーサリー)』


アミューズソフトエンタテインメント

行定勲 Hert Wraming Collection Seventh Anniversary


主演は小山田サユリ、可愛い人だ。


この映画を観てまず何を連想したかというと、


『世にも奇妙な物語』だ。


物語の始まり方とか、テイスト自体がよく似ている。


一言でこの作品を要約するのなら


行定勲版『世にも奇妙な物語』といったところか。


あらすじはbranded-to-kill さんのブログに書かれているので余り詳しく触れないが


ルルという少女が失恋する度に、体から指で摘める程度の小石が生まれる。


彼女は尿道結石という病気らしい。


彼女は7回目の失恋で出来た石に「セブンス アニバーサリー(7回目の記念日)」と名づけて身に着けた。


彼女のこの石を1千万で買う男が現れ、彼女はこの男と尿道結石のお店を始める。


8番目の彼氏だ。


この男を津田寛治が演じる。


この人、行定作品では常連で、チョロチョロ色々な作品に出ているのだが、


こんなに出番の多い役は初めて観た。


こんな芝居も出来る人なんだと新たな1面を発見。



私が印象に残っている彼は、TBSでリメイクされた『さそり(水橋貴巳主演)』に出てくる殺し屋犬神役。


いっちゃってるアブナイ演技が強烈だった。



彼は結局彼女の支えにはならず、全てを失った彼女は新たなスタートを切ろうとするが・・・。


友達以上恋人未満の柏原収史扮する友人といい感じにハッピーエンドかと思いきや


何とも後味の悪いラストだった。


アマゾンのカスタマーレビューは、ことごとくこの作品をけなしていたが


私は好きです。


主演の小山田サユリが可愛くて好感が持てるし、柏原収史も津田寛治もイイ感じだ。


脇役陣も、秋本奈緒美武田真治堀北真希池内博之(ロン毛でっせ)、手塚とおる豊原功輔


と結構豪華だ。


中島ひろ子扮する女性が石を生む場面が、この作品唯一の目の覆い場かもしれない。


ホラーが嫌いな人は覚悟してみて下さい。


結構エグイです。


上演時間も80分弱と観やすい。


『セカチュー』などの重厚な作品を期待すると見事スカされるが


決して観て損のない作品だと私は思う。