2003年より共に暮らしてきた愛犬が
2013年7月に旅立ちました。
1999年生まれの白ペキニーズ♂。


不思議。

いつも通り眠っているように横たわっています。
今にも起きてきそう・・・とはまさにこのことかと。


はて、そこで僕は思うのです。

彼は、
心臓が止まって機能が停止したため、
眠ったまま起きなくなったのか。

それとも、
「彼」というアイデンティティのようなもの、
まあ率直に言えば「魂」が抜け出て、
その身を残していっただけなのか。

今までの投稿でわかると思いますが
迷うことなく僕は後者の考えも持っています。
真実は全くもってわかりませんがね。

だから変な話、また会えるときが来るんだと
確信を持てているような気がしています。

また多くの動物と暮らしている方々も、
同じような感覚を持っているのではないかと
僕は感じていますが、どうでしょう。

◇◇
して、同時に
「この身」は限定的なものであることを
改めて強く思い知らされました。

あまりにも限定的なことに注目しがちな流れを
ひしひしと感じることが多い現代、
ただ機械的に生きているわけではない私たち、
「魂」とまでは言わないにしても、
本当に大事なものに気付くことが重要なんじゃないかと、
そんなことを感じています。

火葬が決まっているので、
彼はカタチとしては存在しなくなります。
(現実的にね)

◇◇◇
でも、いつでもそばにいることは変わりないわけですよね。
それは限定的な「この身」同士の関わりがなくても
続いていくものであるわけで、眼には見えません。

眼を瞑れば、時間と空間を超えて
一緒に過ごした日々がよみがえります。
一瞬で数えきれないシーンが展開されます。

これを考えているときに、
僕を切って開いてみても、
誰にもそれを観ることはできません。

それは、僕の中にある
それこそ「魂」が感じていることですから。

◇◇◇◇
えないものを“ある”というには、
なかなか無理がある。
でも、たしかにそこに“ある”ものが、
たまたま見えないこともある。

そういうこともあるんじゃないでしょうか。


それを知ることで、もっともっと人は
人に対しても、動物に対しても、
植物に対しても、光に対しても、
土に対しても、水に対しても、
物に対しても、出来事に対しても、
地球、宇宙に存在するあらゆるものに対して、
優しく慈しみの心を持てるはずだと思います。


彼が教えてくれたことは、
今だからこそ、僕が理解しようとしたり、
受け入れることができることばかりです。

一瞬も遅からず、一瞬も早からず、
絶妙なタイミング
で、
彼は次の旅に出たのだと思います。

お楽しみさまでした。
ありがとう。



◇◇◇◇◇
火葬。

遠くから見える燃えさかる炎と
そして、煙突から立ち上りすぐに消えてしまう煙。
いつかこうなる日が来ることを知っていたけど、
なんとも言えないこの感覚はなんなのだろう。

梅雨明けが発表され、
清々しいにも程がある青空が
よりこの不思議な感覚を強くさせる。


◇◇◇◇◇◇
頭蓋骨も骨盤も足の骨も背骨も
とてもしっかりしたものでした。

この頭蓋骨の小ささ。
この中に脳みそがあったのか・・・。

それでも、いろんなことを考えて、
感じて、僕らに愛を振りまいてくれた。

頭だけで僕らは生きているわけじゃないんだね。
彼はそれを「この身」を通して、僕に教えてくれた。


本当に僕らを突き動かし、
感動し、歓喜し、安心させるものは、
もっと別のところにある。

そのことに僕らが気付くときが
もう来ているのだと確信しています。


土にかえるまで、おおよそ10年近くかかるそう。
10年後、そしてその先も皆が心身ともに健康で、
いつでもだいが教えてくれた
愛を感じられるように生きていこうと思います。