オンライン英会話のDMM英会話を3ヶ月やって、教材の選び方がしっくりこなくて、レアジョブに乗り換えて3ヶ月が経ちました。
現時点で114回、57時間のレッスンを受け、やってみたレビューを書きたいと思います。
以前、”DMM英会話3ヶ月やってみたレビュー”という記事を書きました。
同じようにテーマは「1.講師」「2.システム」「3.教材」の3つに分けて書きます。
(DMMとレアジョブしかやったことがないので、2つの比較の視点が多くなります。)
1.講師について
●真面目で先生っぽい雰囲気の講師の方が多い。
私の個人的な感想ですが、レアジョブの講師の質はとても高いと思います。
マニュアルに沿って指導を進める先生が多く、授業っぽい感じのレッスンになりますが、ほぼ全員が、英文の間違いの指摘を、“You said”と“Better”または“Correct”を比較してチャットボックスに書いてくれます。
一言一句間違えないように、すべて指摘してきたり、すべてフルセンテンスで言うように求める、とても厳しい先生にも当たったことがあります。勉強になりますが、数回受けて、どんどん厳しくなっていくのでリピートは躊躇しています。
これはDMMとの比較ですが、先生がそこまでプライベートなことを話したり、深く聞いてこないような感じもします。DMMの先生の中には、初対面でも本当に友達みたいにプライベートもあけっぴろげに話してくれて、めちゃくちゃフレンドリーな距離感を感じたことが何度もありました。それがすごく楽しかったのですが、そういう距離感はレアジョブではまだ未経験。ある一定の距離感を持ってレッスンをしている講師が多いように思います。
しかし、何度か同じ講師のレッスンを受けるうちに、最初はほとんど雑談しなかった先生が変化するのを何度か経験しました。最初の挨拶で頑張って、世間話を少ししてみたら、いろいろ聞いてくれて、「今日はフリートークにしよう」と先生から提案してくれたり、いつもと違う教材を選んだら、「なぜ今日はこの教材を選んだの?」と聞いてくれて、教材選びや進捗について親身に相談に乗ってくれたりしたことも。
やる気を見せて、自分から積極的にレッスンに参加すれば、それに応えようとしてくれる、専門家としてアドバイスしてくれる先生がたくさんいるように思います。
●ほぼフィリピン人講師
これはメリットでもあり、デメリットでもあります。
素晴らしい発音の方も多いのですが、フィリピン独特のイントネーションの方も少なからずいます。他の国の方の発音が聞けないので、多様性は低くなります。フィリピンのイントネーションには必然的に慣れそうな気がします。
プロフィールで音声を聞けるので、聞き取りやすい先生を選べば問題ありません。
DMM英会話もフィリピン人講師が、もっとも予約が取りやすく話しやすいと感じていました。気力がない時はついついフィリピンの先生を選んでいました。
明るくて元気で、人を勇気づけるような強さがあって、気持ちを上げてくれるからです。フィリピンのイントネーションは聞き取りやすく、彼らが日本人英語に慣れているということもあります。
たくさんのフィリピン人講師の方と話す中で、まったく知らなかったフィリピンという国が大好きになり、すごく興味が出てきました。
私は今のところは、フィリピンにかなりフォーカスしていて、フィリピンのことをもっと知りたいし、フィリピンでリアルタイムに今何が起こっているのかを知りたいという気持ちになっているので、レアジョブのフィリピン人講師一択というのも今の所はよい環境だと感じています。
●講師側からのレッスンのキャンセルは少ない
DMMと比較すると圧倒的に少ないです。この期間でキャンセルがあったのは1回のみ。それも直前ではなく、かなり前もってです。先生たちが真面目に取り組んでいるのが分かります。DMMは週1くらいでキャンセルされる時期も、しかも直前とかすっぽかしも多かった。レッスンチケットたまりまくりでした。
2.システムについて
●インターフェース
今ではもうすっかり慣れましたが、レアジョブのインターフェースはちょっと古い感じがして、最初はすごく使いづらかったです。ちょっと構築時期が古いのだと思います。でも慣れます。慣れれば全く問題ありません。
●通信の質
DMMやネイティブキャンプと同様に、独自の通信システムがあり、スカイプなどを使わなくても概ね良好な通信が可能です。しかし、画像がたまにモザイクがかかったような感じで荒くなることが多く、相手の表情がわからないことが多いので、これだけはちょっとストレスになっています。これは先生のネット環境によるものかもしれません。大丈夫な先生は大丈夫なので、通信環境の良さそうな先生を選ぶということで、この問題は回避できると思います。音は全く問題ありません。今まで音が聞こえづらいということはありませんでした。
●講師の評価はわかりづらい
システムで改善してほしいのが、先生の評価が分かりづらいということ。DMMのようなレビューや★でのレーティングはありません。検索した時に「総合評価順」「ブックマーク順」のどちらかで並べることができ、それを参考に評価の高い先生を選ぶことができます。
「ブックマーク順」だと、講師歴の長い先生がトップに出てくるだろうから、ちょっと当てにならないなと思い、私は「総合評価順」を一番信頼しています。
「おすすめ講師」を検索することも可能ですが、この「おすすめ」は微妙だと思う。全然おすすめじゃない講師も「おすすめ」講師の中に入っていると、個人的には感じます。逆に「おすすめ」に入っていない講師の中にも、本当に素晴らしい講師の方がたくさんいます。
●講師の予約
よい先生は本当に予約が取れません。これはDMM以上に感じること。予約がオープンになった途端に秒で埋まる先生も多く、争奪戦は激しいように思います。どんどん新しい先生も増えているので、あまり執着せずにいろいろな先生のレッスンを気軽に受けたほうが良いかなと思っています。たまたま空いていれば、お気に入りの先生を入れるという感じで、余計なことにストレスを感じないようにいきたいです。
●無料のスピーキングテストがある
これは最近始まった新サービスです。上限回数はあるもののAI対応・24時間受講化で気軽に受けられます。DMMにもスピーキングテストはありますが、1コマ分使わなくてはいけないし、対先生なのでちょっと敷居が高いイメージがありました。
3.教材
●教材選びに悩まなくていい
【日常英会話】と【ビジネス英会話】でコースが分かれており、価格も異なります。それぞれ基軸となる【実用英会話】【実践ビジネス】の教材があり、レベル8くらいまで、たっぷりのオリジナル教材が用意されています。
この教材は、発音、文法、リスニング、スピーキングなど、複合的に英語が学べるような内容になっていて、穴埋めや言い換えなど問題を解いていくようなスタイルのものや、ロールプレイング、ディスカッションなど、最初から最後までやれば、一通りの学習ができるようになっています。
覚えたり、勉強したりする文法事項が、はっきりと明示され、そこにフォーカスされた形で設問がつくられ、理解したり練習したりできるのが、すごくわかりやすいと感じます。
●超初心者用の教材もある
【スターター】というオンライン英会話のレッスンの準備をするための教材などもあります。オンライン英会話で必要な講師とのやりとりを学んで、練習できるので、始めてでもかなり安心なのではないかと思います。
“Good morning!”からスタートなので、まったく英語が話せない人でも、できなくはないと思います。最初は相手が言っているこが聞き取れず苦労すると思いますが、先生の言っていることを根気強く聞いて、わからない言葉をグーグル翻訳で調べたり、聞いたりすることがコツです。それができれば、徐々に慣れていくと思います。
●他の教材も選べる
DMMでいうところのデイリーニュースのような【ディスカッション】、会話の糸口となる質問が用意された【スモールトーク】などの教材を、気分によって選ぶことができます。ずっと【実用英会話】をやっていると、どうしても勉強という感じになって、話す量が減ってしまうので、息抜きや気分転換に上手く使っていくのがいいと思います。
DMM英会話が大好きで、本当は戻りたい気持ちがあるのですが、私は4ヶ月目もレアジョブを続けています。まだ、自由に言いたいことがスラスラ言えるというレベルではないので、もっと文法や構文などを覚えないといけないと思っていて、そのためにはレアジョブの教材を進めることが役立つと思ったからです。
多分、初級、初中級で、TOEICだと500点前後くらいの方、もう一歩の壁を超えられない方は、ある程度型枠のあるレアジョブで、勉強チックにオンライン英会話を活用するのがいいのではないかなというのが私の感想です。