カメラ目線か、カメラ目線でないか。
イメージ戦略で生きている歌手は、
この「カメラ目線」で自分のイメージを作っているといっても過言ではない。
松田聖子は、いつ何時でもカメラ目線で微笑みかけた。
カメラ目線=いつでも、ファンの方に目を向けていて、親近感、あなたのペットです的従順感を表す。
実は、嵐は途中から、この戦略を使っている。
全く売れてなかったデビューの頃、恥ずかしかったのか、スカしてたのかは知らないが、殆どカメラ目線では歌ってない。
しかし、2005、6年ごろからは、カメラ目線でさらにはカメラ目線が来たらポーズまで取るという策略に打って出た。
事務所から指示があったのかは知らないが、YouTubeで初期の頃と見比べると一目瞭然です。
次。
X JAPAN。
彼らは頑なにカメラ目線ではない。
YOSHIKIがカメラ目線になったこと、皆無。
酷い時にはサングラスして、何処見てるかすらわからない。それが、神格化された所以でもある。
ノット親近感。絶対こっち(一般大衆)を向かない。だからこそ、尊く感じる。
しかし、HIDEは違う。
ソロ活動の時は、演者のように、カメラ目線で訴えアピールしまくり。
そのギャップで、ファンが増えたのもあると思う。なんだ、X JAPANのメンバーでも、分かり合えそうな奴いるじゃん、的な。敷居がガクンと下がったのは言うまでもない。
カメラ目線か、否か。これは、絶対、歌手は、コントロールしてると思う。
視聴者に与える影響を考慮して、意識して使い分けてると思う。
もし、ニュースキャスターが、カメラ目線でない状態でニュースを読んだらどうなるか?
かなり、他人事感が出ると思う。
1回どっかのテレビ局でやってみて欲しい。
目線が合わないニュース、みたいな。
そしたら、視聴者は、客観的にそのニュースを聞くかもしれない。
カメラ目線なのか、そうでないのか。
その視点で見るとまた面白い。