平井君が刺されたのは、30歳の時。それまで彼のことだから出来る、出来ないは置いても一生懸命に仕事をしていたと思う。しかしこの事件で彼は1年間休職を余儀なくされる。
復職後、3カ月経ったころ彼を食事に誘った。顔色が悪い疲れている様子だった彼から「やっぱり人は冷たいな。」と話し出した。
彼の話では、今まで利用されていた同僚に見捨てられたという。詳しくは割愛するが、本当に酷い環境に一転した。
彼の性格だから同調しても無駄である。そこで彼にたとえそうであるならみんなから必要とされるように誰もしたがらないゴミ当番とか文書整理とか極めてみれば…と提案した。
第一線で活躍していた彼には「ミジメ」な仕事かもしれない。ストレスもたまるだろう。でも彼はその後、今日に至るまで続けている。
そして今でも同僚に上手く使われ、必要無くなれば、ゴミのように捨てられている。
言った本人が言うのもおかしいが、よく続けれるものである。そして使われ放題でも文句も言わない。ただ彼のこの「こらえ性」は結婚後の家庭環境にあることは私しか知らない。