それは筋ジストロフィーとなった人が、その治療法もないことに愕然として、それなら自分でその「新薬を開発していこう」と一人で研究に取り組んでいく話しが6月21日の産経新聞に載っていたことから、そんな素晴らしい考えを持った人がいるんだなと感動したことなんだけど
<6月21日産経新聞から記事を抜粋しその記事の写真を拝借>
吉沢隆浩さん(41)は、小学校3年のころ、口がぽかんと開いてしまう症状があり、病院でFSHDと診断された
※ FSHD=顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
筋力が低下する難病「筋ジストロフィー」の一種で、顔や肩、腕など上半身の筋力低下から始まり、徐々に全身に進行。
難聴や視覚障害につながることもある。毒性をもたらすタンパク質が骨格筋に発現することが原因とされ、親から子へ遺伝するケースもある。治療薬はまだないが、研究開発が国内外で進む
中高生になると腹筋や万歳もできなくなった。告げられたのは「治療法がない」という現実。「障害を個性として受け入れて楽しく生きている人もいる、あなたも頑張りなさい」と声をかけられ「そんなことできるわけがない」と思った
そこで「医師が治せないなら、自分で何とかしよう」と思い、北陸大薬学部、信州大大学院を経て、平成25年助教に着任
6年かけて費用確保などに奔走し、5年前から本格的な研究を始めた
671種の低分子化合物を一つひとつ細胞に触れさせ、反応を見る作業を約1年間繰り返し、うち1種に病気の原因となるタンパク質の毒性を軽減する作用があることが分かり「希望が見つかった」
それで、病気を持つマウスを米国から輸入し、化合物を投与すると症状が緩和され「本当か」と疑うほど、うれしかった
令和5年3月に特許を出願。同11月~6年3月に研究費確保などのため、クラウドファンディングを実施し、目標の2倍以上となる530万円が集まった
吉沢さん今は下半身まで筋力低下が及び、重いものを持ち上げることが難しかったり、歩きにくさを感じやすくなったりしてきたりと悩むことも多いが「(病という)すごくつらいことを乗り越えるために頑張る」という
この記事を読んで、吉沢さんの「考動力」と「行動力」には感動した