ゴクローのブログ -2ページ目

ゴクローのブログ

気まぐれアニソン雑記



はじめて関東以外で開催した『Anime Music El Dorado vol.19』から早くも2週間が経ちました。
なんだか自分は遠征参加じゃないのに遠征して来たような気分の1日でした。

今日は出演者ごとにイベントを振り返りつつ、自分の感想とまとめをここに書き留めておきます!

《矢野愛果》
『関西でやる時は行きますよ!』と以前から言ってくれてたので
ひさしぶりにソロ出演で依頼しました。
愛果さんの歌を関東だけにとどめておくのは勿体ないなと常々思っていたのですよ。

イベント的にも演者的にも大阪初という状況の中
トップバッターという非常にハードル高い役をまかせていたので
セトリは初っ端からぶっ飛ばして貰いました。

実は最初、福山沙織さんに出して貰ったセトリ案の1曲目に「ZERO!!」が入ってました。

自分もちょうど今回この曲を提案しようかなと思ってたんですね。
6年間、関東でやってきたこのイベントもこれが初めての大阪開催で
自分が積み上げてきた物がほとんど存在しない、またゼロからのスタートというのが今回の気持ちでした。

『この瞬間、この場所がスタート』で始まるこの曲の歌詞すべてが
今回の自分の心境と非常に重なっていたので、これはイベントの開幕にやりたいという思いが強かった。

織さんと愛果さん2人が共通して好きな曲であり、勝負曲としても歌われてたこの曲を
イベントの頭に持ってきてコラボにしました。
愛果さんが初めて出演した時も1曲目に歌った曲なんですよね、色んなものが再スタートした感じ。

トップバッターでしたが、エルドラドの屋台骨として最後まで活躍して貰いました。
そのおかげでソロの出番終わってもイベント中は酒飲めず。(笑)

シンガーとしてまだまだ成長を目指していって欲しいですね。

《橋村姫》
シンガーソングライター(SSW)として活動中の姫ちゃん。
サブカル系イベントでがっつり弾き語りして魅せられる実力派シンガーは少ないと思う。
それだけでもう彼女の個性だと思うし、このメンバーの中にいても自分らしさを示せているなと
今回はギタリストのs.tayamaさんとのセッションスタイル構成です。

「staple stable」や「irony」といった今時で難易度の高い曲たちもアコースティックにアレンジし
姫ちゃんの歌唱に合わせてしっかり落とし込んでくれるtayamaさんの演奏もあってこそ
成り立ったステージでした。

姫ちゃんは出会った頃はまだ高校生でしたが、元気だけどすでに落ち着きもある大人びた子でした。
当初は初々しかったステージも回を重ねるごとに確かな成長を感じます。
はじめましてのお客さんが多い中でも堂々とした進行とパフォーマンスを魅せてくれました。

本人がとても大事にしてきたオリジナル曲「あなたへ」が
ここでも好評を得ていたのは嬉しかったですね。

出番の前後に激しいアニソンのステージが続くので、落ち着いた空気感を演出できる
橋村姫さんがハマったステージでした。

年々進化していってる姫ちゃんの音楽、今後も楽しみですね!

《AiLi》
ラスボス系シンガー!
と呼ぶにふさわしく、イベントの前半戦を締めていただきました。
AiLiさんは自分のステージが完成されてて、どのポジションでも安心して任せられる存在です。
歌唱、パフォーマンス、MCといったステージ要素が総合的にとても高いシンガーさん。

ファンの方も大勢集まり盛り上げてくれて非常に一体感のある空間でした。

終演後にふと見ると、そんなファンの方々をとても大事にしているAiLiさんの姿が在り
ファンの応援が熱いのも頷けました。

普段ソロで活動してるシンガーさんはバンドで歌う機会がけっこう珍しかったりします。
AiLiさんもワンマン以外では中々ないので
しかも関東以外でというのはレア中のレアだったのではないでしょうか。

セトリについてはアーティストとしてのAiLiさんの魅力が1ステージで余すことなく伝えられると
いいなと思いを馳せつつ相談しながら決めました。

特に今回やるにあたって『バラードを聴いてもらいたいな』という強い想いがあったので
AiLiさんがアップしてる過去のライブ動画を見た時にぐっときた「愛の星」を推させて頂きました。

そんなAiLiさんですが、本番前の楽屋はおろかスタジオでも
『緊張する』『お腹痛い』を連呼しながらずっとソワソワしてて
ちびまる子ちゃんに出てくる胃腸の弱い山根くんみたいになってるんですが
ひとたびステージに立つとそんな気配は微塵も感じさせない堂々たる姿。
自信に満ちたアーティストのオーラを放ちます。

これには思わず共演者たちも『ほげ~』顔 (この写真シュールでなんか気に入った)


《菅崎樹里(じゅりお。)》
今回の初出演枠は「関西で活動されてる方」にしようと決め、オファーした菅崎樹里さん。
普段はユニットやバンドの活動が多いので、ソロで聴いてみたいという思いが強かったんです。
大阪で活動してる演者さんやお客さんでも、意外と初めて観たって人いたんじゃないでしょうか?

関西でずっと活動してきた演者さんがこのエルドラドメンバーの中に混ざったら
その日に何を感じ、何を思うのだろうと興味がありました。

歌に対してはとても誠実で、熱心に取り組んでくれていました。
当日リハの時間、他の演者のステージをずっとフロアで観ていたのが印象的でしたね。

さて、セトリですが【I beg you】は、じゅりさんの推し曲だったので早い段階で決まり。
これは演るならバンドでしょうとバンド演奏を提案しました。

2曲目の『Here』からはs.tayamaさんによるアコギ演奏を添えて。
高温の透き通った歌声も良いけど、こういう太く力強い歌い声も魅力だと思いますね。
3、4曲目は自身の好きなアニメ「カードキャプターさくら」ゾーンへと突入し一気に浄化。
唯一の初参加メンバーでしたが、堂々とステージを彩ってくれました!

今回、関西で活動する数多のシンガーの中からなぜあの場に選ばれたのか
本人ですら少々困惑気味でしたが。(笑)

そのほうが燃えますね!

自分の直感はけっこう信用してるので、歌声やお話を聴いた時に感じたものを信じてました。
他の出演者に引けを取らないステージを観て貰えてたと思います。

まだまだ可能性を感じるので、音楽の経験を通じて色んなことを感じていって欲しいですね!

《福山沙織》
「エルドラドのバーサーカー」「プリンセス破天荒」「毎日がサンバカーニバル」など
(私が)失礼にも色々と呼んで参りましたが、実際のところはそのまんまです。(フォローになっていない)

彼女の100%のステージや魅力というのは、普段の遠征だと中々伝えきれないものと思ってます。
そこを関西でも十分に発揮した状態で見てもらう場を設けたかったのが今回。
「ない未来は創る」が信条です!

織さんは以前よりライブや人前に出てくる機会がめっきり減っていました。
そんな現状もあってか、織さんのテンションは終始とても高かったです。

スタジオリハでも当日のリハーサルでも本番さながらに全力全開!
当日リハの様子を見ていたじゅりさんが
『リハってこんなに全力でやるものでしたっけ?』と困惑するほどでした。

大丈夫です、その反応が正しい。
(リハ終えた織さん曰く「今ので70%くらい」

今回のセトリはあっという間い決まったんですがコーラスというか追っかけが入る曲が多くて
どうしようかと悩んだ末に愛果さんとLalamiさんに手伝って頂きました。
楽屋で【Higher Maker】のダンスの振りコピまでインプットしてる
Lalamiさんを見てアーティスト魂を感じたワタクシ。

【No Live(s) No Life!】は単純に自分がここで実現したかった曲。
初めてライブで聴いた時に、何かぐっとくるものを感じたのが印象に残ってます。
イントロを聴いた瞬間、『ああ、福山沙織はヒーローだな。』って思ってました。

セトリを決める段階で色々オリジナル曲を聴き直してて、この曲に至った時
「もう1度、生で聴きたい」と思って1週間後に東京までライブ観に行ったものです。

織さんには今回のライブに声をかけるにあたって並々ならぬ想いがあったんですが
本人にはその半分も伝える時がなかった気がします。
またいつか伝えられる機会が来るかな~。

《齊藤淳》
今回もラスボス、いわゆるトリをお任せしました。
このポジションは基本的に「イベントを締めれる人」にお任せしています。

「東京でエルドラドに出てる時の齊藤淳」を大阪でも観てもらいたくて
せぶんのマスターとしての彼を知ってるお客さんにも
本気でステージにぶつかってる姿を観てもらえたのは嬉しかったですね。

セトリ冒頭の【Mr.Cool】は今年の劇場版シティーハンター 《新宿プライベート・アイズ》のOPです。
この曲の最後に入っている「もっこり」の一言が彼を狂わせてしまった。
このSEをどこかで使いたいと何度もアピールするので、入場SEとして起用。

『ダンサーを入れると映えるかな?』と思ったので、そのように手配していただきました。
そんなわけで齊藤さんのもっこりのためだけにステージを彩ってくれたセクシーダンサーズと共に開幕。
しかし、内容は至って真剣です。まじめもっこりです。

今年はシティーハンターが20年ぶりの新作として劇場公開されました。
そんな年にこれをやらない手はない!と
2曲目に歌った【シティーハンターメドレー】は、劇場版のエンディングのオマージュでした。

【STILL LOVE HER】の間奏中に自らブルースハープを吹くんですが『歌よりも緊張する』との事。
ステージ裏では珍しく緊張をあらわにしてました。
そういえば昔、ギターで弾き語りをした日もこんな感じだったな~。

【Re:START】前のMCで『自分に勝つ』ような話をしてましたが
ラストの【The Other self】はまさに「弱気な自分自身に打ち勝つ」というコンセプトの曲で
一連の流れにメッセージ性を感じてました。
この曲にはコーラスが欲しくて、関西で活動してるジョン・ムハンマドくんに急遽頼みました。

そのままイベントのラストは、エルドラド締めの定番曲になりつつある
【娘々FIRE!!~突撃プラネットエクスプロージョン】を
今回の出演者の中からファイヤーでボンバーな4人に歌って貰いました。

よく考えたらこの曲、これまでは東西のシンガー混成でやってきたので(今回もだけど)
スタジオリハの段階でメンバー全員が揃ったのはこれが初かもしれない。
鏡に映ったシンガー4人の放つ眼光は、サバンナに生息する肉食獣のようでした。


■総括
今回の大阪開催はいろんな想いがありました。
そして、いろんな壁がありました!

場所は違えど、いつもどおりに開催するためにどうしても必要だったバンドメンバーは
G20大阪サミット被りで交通規制も懸念される中、全員が遠征してきてくれました。
おかげさまで無事に大阪でも東京と同じエルドラドのステージが実現できました。
本当にボーカル陣と演奏陣のご協力に大感謝!!

関西のサブカルシンガー界隈において常識化していると感じる文化やスタイルに対し
あえて「乗っからない」方向で企画を組んでました。
自分なりな界隈の現状への挑戦です。

「イベントの知名度が低い」「実績もゼロ」な超アウェイの地で
初回から王道に正攻法でいかないっていうのは、自ら茨の道を裸足で突き進むようなもので
平静を装ってても内心は不安と緊張バリバリでした。

どんなに理想や主張があっても、結果を出せなければ自己満足に過ぎないなと。
結果が出なければ潔くこの界隈から完全撤退する覚悟で挑んでました。

なので開演からたくさんの方にご来場頂けてるのを見て、裏でホッとしてましたよ!

『今回も盛況だったようですね!』と言って頂けるのは嬉しいんですが
『早くから予約がいっぱいでうれしいな~、ガハハ!』なんてなる事は早々ないのは
他所と同じで、当日まで本当にどうなるかまったくわからんもんです。

盛況に終えられるのは妥協せずに努力してくれる演者さんと
興味を持ち足を運んでくれるお客さんがいたからで
また生き残ることができたな~なんて毎回思ってます。

『水が飲みたい』と言われれば相手に水を差しだすように
『イベントを観たい(出たい)』と望む声があるから人にエンタメを提供できる。
そういう自然な形でいられるよう努力していきたい。

その場にいるみんなが楽しかったと笑顔で終われる現場を想像し
創造していくことがいつも自分が目指すところですね!

個人的に抱えていた目標は達成できたけど、達成できなかった目的はあります。
悔しいけど難しい!超えられない壁 IS 高い!まだあきらめない!

さて今後のエルドラド(含む自分の企画)、少なくとも『観たい!』という声がもらえる限り
きっとまた何かしら仕掛けていきます。

っていうか、ください!

さぁ!

■ モーメント(twitterまとめ) : 『Anime Music El Dorado vol.19』