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埼玉県本庄市の住宅で昨年1月、同居する5歳の男児に暴行を加えて死亡させ、床下に埋めたとして、傷害致死や死体遺棄などの罪に問われた無職石井陽子被告(56)の裁判員裁判で、さいたま地裁(北村和裁判長)は24日、懲役13年(求刑懲役15年)を言い渡した。  起訴状などによると、石井被告は昨年1月18日、内縁関係だった丹羽洋樹被告(36)、同居していた柿本知香被告(32)と共に、柿本被告の長男歩夢ちゃんを畳に投げ倒して死亡させ、1月19日ごろに自宅の床下に遺棄したとされる。  丹羽被告と柿本被告は今年9月、それぞれ懲役12年、懲役10年の判決を受け、控訴している。

全身の筋力が徐々に衰える難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者に依頼され、薬物を投与して殺害したとして、嘱託殺人などの罪に問われた元医師の山本直樹被告(46)の公判が17日、京都地裁(川上宏裁判長)であった。検察側は「前代未聞で衝撃的な事件だ」と述べ、懲役6年を求刑。弁護側は別の医師と共謀していないと改めて無罪を訴えて結審した。判決は12月19日。  起訴状などによると、山本被告は2019年11月30日、医師の大久保愉一(よしかず)被告(45)=同罪などで起訴=と共謀し、京都市内のマンションで暮らしていたALS患者の林優里さん(当時51歳)の依頼に応じ、薬物を投与して死亡させたとされる。  検察側は論告で、山本被告は事件当日、林さんを介護していたヘルパーが現場となった寝室に入るのを防ぐなどし、「殺害遂行に不可欠で重要な役割を果たした」と指摘。林さんから山本被告名義の口座に報酬130万円が支払われることを知ったうえで加担したとし、「自己の犯罪、共同正犯として関与した」と主張した。  このうえで「医師2人が自らの患者でもない者から高額の報酬で殺人を請け負い、医療知識を悪用して殺害を遂げた。社会的影響は多大だ」と批判した。  これに対し、弁護側は「大久保被告による犯罪で、共同正犯は成立しない」と反論。山本被告がヘルパーを妨害したとする検察側の主張について、ヘルパーや被告自身が公判で否定しているとし、「(検察側は当初の主張を)立証できていない。共謀についても、合理的な疑いを超えて証明されたとは言えない」と無罪を訴えた。8月にあった被告人質問で山本被告は「(大久保被告から)何をするのか事前に聞かされていなかった。知っていたら協力しなかった」と主張。この日の最終意見陳述でも「(大久保被告と)一緒にやったと言われるのは到底納得できない。証拠に基づいてよく判断してほしい」と述べた。  山本被告は大久保被告らと共謀して11年に自身の父親(当時77歳)を殺害したとする殺人罪でも起訴され、1審で懲役13年の実刑判決を受けて控訴中。大久保被告は林さんへの嘱託殺人罪や山本被告の父親への殺人罪などが併せて審理される見通しだが、公判日程は決まっていない。

平成31年3月、東京家裁で離婚調停中の妻を切り付けて殺害したとして殺人などの罪に問われた米国籍の無職、ジェイコブ・ウィルソン被告(37)の裁判員裁判の論告求刑公判が6日、東京地裁(向井香津子裁判長)で開かれた。検察側は懲役22年を求刑、弁護側は心神喪失状態だったとして無罪を主張し、結審した。判決は20日。 検察側は論告で、被告が離婚を求めてきた妻の香子(きょうこ)さん=当時(31)=に対し、怒りを募らせて殺害したと指摘。責任能力に影響を及ぼすような重度の精神疾患の症状はなく、犯行は「計画的かつ悪質」とした。 弁護側は、被告の精神鑑定を行った医師の証言などから、犯行当時、統合失調症による妄想や幻聴に支配されていたと主張。「刑罰ではなく、治療が必要だ」と訴えた。 被告は公判で黙秘を貫き、この日の最終意見陳述では、英語で「何も話したくありません」と述べた。