お店に入ってから私には一つ不安なことがありました。
それは食器でした。
病院ではプラスチックの食器やコップを使っていたので、お店のガラスのコップや金属のフォーク、食器などはもしかして重くて持てないのではないか?今の私の握力で出来るのだろうか、ということでした。
でも、多少重くは感じましたがこれは意外と大丈夫でした。
旦那は旦那で心配していたことがあったようで、それは私のおならのこと

当時の私はいろんなところに力が入らなかったので、おならも我慢することが出来ませんでした。(これは今も
)←いや、昔からだろ


小さい音ならまだしも、ブッ💨っと大きな音のおならをしていたので、私がお店でおならを我慢出来ずにしてしまって恥ずかしい思いをしてしまったら可愛そうだと心配してくれていたようでした

それも大丈夫でした笑
食べ始めて少しして、旦那が真面目な顔で噛みしめるように一言
「ごはんがすごくおいしい」
と言いました。
そのお店の料理ももちろんおいしかったんだけど、久しぶりにこうやって向かい合ってお前と食事して本当においしかったと。
とても感慨深い顔をしていて私は感動して泣きそうになりました。
そう言われて、そう言えば旦那と向かい合って一緒に食事するの久しぶりなんだよなと気づきました。
そして、旦那は私の両親が食事を作ってくれていたけれど、遅く帰ってきて食べてただろうし、そう考えると、ずっとほとんど一人でごはんを食べていたんだと気付きました。
こうやって当時の記事を書いていると、普段は文句や嫌味を言ってみたり、それで喧嘩になったりすることもあるし、それが出来ているときにはなんとも思わないことかもしれないけれど、向かい合って一緒に食事が出来るってすごくありがたくて幸せなことなんだなあと思い出します。
お店の方も、旦那が事前に連絡してくれていたこともあり、ドアを開けてくださったりと、とても親切にしてくださいました。
それと私にはもうひとつ、車椅子で初めて公共の場に出ることに対しても不安がありました。
じろじろ見られたら嫌だな、知り合いに会ったりしたら嫌だな、なんて考えていましたが、旦那の
「お前が思うほど人はお前のことなんか見てないから気にするな
」

そう言われて周りにいるお客さんの方を見るとホントに、誰も私を見ている人はいませんでした笑
この一言で何だか吹っ切れました

そして今思えば、もし人にじろじろ見られたり、知り合いに会って、あら、どうしたの?なんて言われたら嫌だなと思うのは私だけじゃなく旦那だってそうだったと思うのに。
今もそうですが、旦那は私が車椅子だったときも、杖をついていたときも、まだ少し歩き方がぎこちない今も、まったく物おじすることなく、自分の妻がこんなで恥ずかしいなんて思うこともなく、どこへでも行こうと言うし、一緒に行ってくれます。
詳しくは記事に書いていきますが、このことにいつも助けられている。
本当にありがたいと思います。